東邦ガスは、愛知県周辺で展開している都市ガス事業者です。2016年4月から実施された電力小売自由化に伴い、電力事業にも新たに参入、民間への電力販売を開始しました。今年度は自社での発電を行わない取次業者としての参入ですが、来年以降は四日市市での自社発電を行っていくと発表されています。
目次
東邦ガスの電気料金プラン
ガスを契約しているかどうかで基本料金が変化
東邦ガスでは、ガスとセットで電気を契約した場合、基本料金が割引になるサービスを行っています。ガスとセットで契約できるファミリープランの場合、ガス無しのシンプルプラン?に比べ、一律で204円割り引かれます。その他にもエネファームか床暖房で割引が適用されるため、セットでの契約で光熱費を削減することが出来ます。
飲食店などにオススメのビジネスプラン
一般家庭向けと同様に、事業者向けのビジネスプランも設定されています。こちらも基本料金が204円割り引かれる他、床暖割引か燃料電池割引を適用できます。また、各段階で満遍なく割安な単価となっているため、規模にあまり左右されずに電気料金を抑えられます。
従来の電力会社から乗り換えると、どの程度電気料金が安くなる?
家庭での利用は東邦ガスのセットプランがオススメ
既に東邦ガスを利用されているなら、電気も東邦ガスと契約することをオススメします。東邦ガスの電気料金プランは、基本料金が一律204円割り引かれるだけでは無く、段階料金の各料金も従来の電力会社より安く設定されています。ただ、300kWhまでの利用料金は殆ど差が無いので、大量に電気を使用する家庭で無ければあまり電気料金に違いは現れません。300kWhを超えると最大で1kWhあたり2円程度安くなります。
ビジネスプランも電力使用量で料金が変動する
店舗などで契約する場合も、ガスとセットなら東邦ガスを選ぶのがオススメです。東邦ガスの電気プランは、従来の電力会社と違って段階が10まで細かく設定されているので、使用する電力量によって電気料金が変動します。中部電力と比較した場合、中部電力で300kWh以上使用した場合の単価と、東邦ガスで5,000kWh使用した場合の単価が同じとなるので、これ以下に利用量なら東邦ガスの方が費用を抑えられるでしょう。
電気のみの契約でもお得になる
ガス会社の電気というと、ガスとセットで無ければあまり利点が無いように思えるのですが、東邦ガスの場合は電気のみの契約でも十分に料金を抑えられます。家庭向けプランや事業者向けプランでも、ガスとセットの場合に基本料金の割引とエネファームなどの割引が利用できるだけですので、基本料金の204円割引が受けられないとしても、年間あたりで計算すると十分に電気料金を削減できると考えられます。
東邦ガスの電気は安心して利用できる?
契約を変えると電力供給が不安定になることは無い?
電力小売自由化による電力会社の変更では、送電に関する業務は従来の電力会社がそのまま行っています。また、電力供給についても、もし東邦ガスに電力を供給している発電所が止まったとしても、他社の発電所から電力が供給されるため、利用者が損害を受けることはありませんので、今までと殆ど変わりの無い安定した電力を利用できます。
設備の点検や保守は問題ないの?
電気契約が東邦ガスに変更されても、スマートメーターや電気設備、架線などの保守点検は中部電力が行います。建物内の配線工事なども、今までのように民間の電気工事会社に依頼して行えます。ただ、停電が発生した場合は中部電力では無く東邦ガスへ連絡する必要があるので注意しましょう。これは、ブレーカーの管理を東邦ガスが行っているためで、原因の切り分けによって外部に原因がある場合は改めて中部電力に連絡します。
切り替えで費用はかからない
東邦ガスだけではありませんが、電力会社を変更しても手数料などはかかりません。工事についても従来の電力系をスマートメーターに変更するだけですので、ごく短時間で工事が終了します。しかし、スマートメーターへの変更工事の内容次第で時間がかかることもあります。また、スマートメーターの位置を利用者の希望で変更する場合は、工事費用がかかる可能性もあります。
まとめ
東邦ガスの電気料金は従来の電力会社に比べて特徴的な価格設定となっています。一般家庭向けでは使用量が多いほど得になりますが、事業者向けではどのような使用量でも料金を抑えられます。また、ガスとのセットや使用している設備によってさらに割引が行われるため、現時点で東邦ガスと契約していたり、床暖房などを利用しているなら電力についても東邦ガスを選択した方が利益は大きくなると考えられます。