中部ガスのグループ会社であるサーラeエナジーでは、中部地方および関東地方への電力小売事業を行っています。インフラ事業者としての経験から、安定したサービスが展開されることが期待されており、中部地方では注目の事業者の一つと言えます。
目次
サーラeエナジーの電気料金プラン
料金システムは中部電力とほぼ同じ
サーラeエナジーの電気料金は、現時点では中部電力とほぼ同じプランしかありません。もちろん1kWhあたりの単価に違いはありますが、ガスとのセットで1ヶ月108円程度割引になるとなっています。そのため、純粋に電力の単価での比較となります。
従量電灯B相当の基本プランA
中部電力の従量電灯Bに相当するのがサーラeエナジーの基本プランAです。基本料金は20Aで561.60円、30Aで842.40円、40Aで1123.20円となっています。電力量料金は、最初の120kWhまでが20.58円、400kWhまでが24.58円、それ以上では26.31円となります。基本料金については中部電力とほぼ同じですが、電力量料金では各価格帯で1円程度割安となります。
従量電灯Cに相当する基本プランB
商店や事務所などが契約することの多い従量電灯Cに相当する基本プランBの価格は、基本料金が1ヶ月1kVAあたり280.80円、電力量料金が120kWhまでが21.18円、400kWhまでが24.58円、それ以上では26.31円となります。中部電力と比較した場合、基本料金と120kWhまでの料金は同じですが、400kWhまでの料金で0.5円安く、それ以上では0.26円安くなります。
サーラeエナジーなら使用量にかかわらず電気料金を下げられる
電力の使用量に関係なく利益を得られる
サーラeエナジーに変更した場合、電気の使用量にかかわらず一律で1kWhあたり1円程度の割引となります。そのため、他社の使用量が多くなるほど安くなるプランや定額料金のプランと比較した場合、毎月の電力使用量の変動によって得な月や損な月が出来ることがありません。そのため、夏場のみ電気料金が高くなるような家庭にとっては、安定して利益を得られます。
電気料金は安くなるが、他社のプランと比較すると魅力が薄い
どのような利用形態でも安定して電気料金を下げられますが、利用者の利用形態にぴったりとあった他社プランと比較した場合、少々割高となります。特に時間帯によって電力料金が変動するような契約形態と比較した場合、価格面での利点は殆どありません。しかし、一日中誰かが自宅にいるような場合や、平日に休みがあるような勤務形態の場合では殆ど差はありません。
時間帯に縛られない料金形態がサーラeエナジーの魅力
他社の夜間や早朝などの使用料が安くなるプランと比較すると割高に感じますが、そのようなプランは日中は電気単価が高くなるため、夏場などのエアコンを日中に使う場合には料金が余計にかかります。サーラeエナジーでは、時間帯の制限がありませんので、日中でも料金を気にすること無く電気を使えます。夏場の冷房は熱中症予防の観点から見ても重要なものですので、日中でも同じ単価で冷房が使えるのは大きな利点です。
サーラeエナジーへの乗り換えはオススメ?
電力使用量が多い家庭ならさらにお得
電力の使用量にかかわらず全般的に価格が抑えられているので、切り替えるだけで誰でも電気料金を抑えることが可能です。ただ、従来の電力会社から乗り換える場合、消費電力が多い方が割引率は高くなります。例として、1ヶ月あたり500kWhを使用したとすると、中部電力なら約13,432円、サーラeエナジーなら約12,825円となります。
これからのプラン追加に期待
現在、サーラeエナジーではガスとのセット割引が月に108円のみですが、2017年から行われるガスの小売完全自由化によってさらにお得なプランが設定される可能性があります。その他にも、長期利用によって割引率が変動するプランが追加されるかもしれません。現時点でも従来の電力会社より電気料金を抑えられますが、プランが追加されればさらに差が大きくなりますので、切り替えが簡単な今のうちに変えても良いでしょう。
まとめ
サーラeエナジーの電気料金は、従来の電力会社や他の電力会社と比較した場合、特に目をひくような割引は行われていません。しかし、安定して費用を抑えることが出来るので、今までの使い方のまま料金を下げたいなら選択肢として考えても良いでしょう。