子持ちで共働きの世帯は年々増加しています。ひと昔前の「男は外で稼ぎ、女は家を守る」という考えは薄れ、「夫婦で稼ぎ、家事をし、子育てをする」という考えに変わってきているようです。今回は、共働きのメリットやデメリット、子育てと仕事をうまく両立させるためのコツをご紹介します。
目次
子育て世代の共働きのメリット
金銭面においてゆとりが出る
一人で稼ぐより、二人で稼ぐほうが金銭面でゆとりが出ることは間違いないでしょう。子育てには何かとお金がかかり、子どもを一人育てるのに少なくとも10,000,000円かかるのが現代の日本です。加えて、年金の受給額はどんどん下がり、年金支給開始年齢も上がりつつあります。備えあれば憂いなしですね。
保育園で成長する子どもに感動
子どもを低年齢で保育園に預けることに抵抗があったり、後ろめたさを感じたりする人もいるでしょう。初めは寂しくて泣いてしまう子どもを見て、胸を痛めることもあるかもしれません。しかし、保育園は家庭ではできない経験をさせてくれ、子どもにとってもよい刺激になります。保育園で学んできたダンスを披露したり、歌ったりする我が子を見て、成長に感動することもあるはずです。
子どものおかげで仕事を頑張れる
独身時代は、「自分のため」または「社会のため」に働いていた人が多いかもしれませんが、子どもを持つと「家族のため」、「子どものため」といった目的が増えます。仕事で疲れて帰ってきても、子どもの可愛い笑顔を見れば、また明日も頑張れる…そんな自分を発見できるかもしれません。自分のためだけではなく、誰かのために働くことがより一層パワーを引き出してくれるのかもしれません。
子育て世代の共働きのデメリット
家事がおざなりになる
もちろん、家事も完璧にこなすご家庭もあるでしょう。「子育て」「仕事」「家事」の三つを考えたら、優先順位でやっぱり家事が一番下になる家庭は多いはず。部屋が少々汚くても生活できますが、キレイ好きな人はイライラしてしまうかも…。夫婦で手分けして、できるほうができる家事を自主的にするようになると、家事の完成度が上がりますね。
子どもの成長の瞬間を見逃すことも
両親が共にフルタイムで働く家庭なら、子どもが保育園で過ごす時間が長くなるので、「初めて歩いた!」「初めて意味のある言葉を話した!」など、感動の瞬間に立ち会えないことがあるかもしれません。親としては少し寂しいですが、働いている以上どうしようもないこともあります。子どもの成長を素直に喜びましょう。
夫に対する不満を抱えやすい
共働きといえども、家事と育児の比率はどうしても母親のほうが高くなりがちです。子どもが熱を出しても母親が迎えに行くご家庭が多いでしょう。共働きでも、家事を全くしない男性や言われないとやらないうえ、言われたことしかしない男性も多いです。夫婦両方が仕事をしている場合、家事と育児は二人でするものという認識をご主人に持ってもらえたら、不満は解消されていくかもしれませんね。
子育てと仕事を両立させるコツ
人に頼る
自分の両親、義両親、ファミリーサポートセンターなど、共働きの人はあらゆる援助を確認しておいたほうがいいでしょう。ファミリーサポートセンターとは、「ファミサポ」などと呼ばれ、育児や介護の援助をお願いすることができるサービスです。ファミサポのアドバイザーに援助の申し入れをすると、サポート側の会員に連絡がいき、援助してもらうことができます。いざというときのために、人に頼ることも考えておくと安心です。
手を抜けるところは抜く
ついつい頑張り過ぎてしまう、子育て世代の両親。「仕事も子育ても家事も完璧にこなしたい!」と、ついオーバーワークになってしまう人もいるはずです。しかし、手を抜けるところは抜いて、休むところはきっちり休むようにして、メリハリをつけたほうがいいでしょう。子育ても仕事もマラソンのようなものです。無理をしないよう、完走目指して頑張りましょう。
マイルールで自分を縛らない
「掃除機は1日1回」、「子どもは8:30には必ず就寝させる」、「おかずは一汁三菜」など、マイルールで自分をガチガチに縛ることは、おすすめしません。仕事で忙しいときもあれば、子どもが言うことを聞かないことも多々あります。マイルールが厳しいと、ルールを守れない自分にイライラしてしまい、自分自身も子どもも辛いはずです。「ま、いっか」という気持ちが大事ですよ。
まとめ
子育てと仕事の両立は、一筋縄ではいかないこともあるかもしれません。共働きにはメリットもデメリットもあるので、夫婦で納得いくまで話し合うことが大切です。子どもにとって一番よい選択ができればいいですね。