「金銭教育」という言葉を聞いたことがありますか?お金にまつわるあれこれを、なんとなく知って大人になった人も多いはず。金銭教育を子どもにしたいけれど、学校でもなかなか教える機会がないので方法がわからないという方もいるでしょう。そこで今回は、「なぜ金銭教育が必要なのか」からおすすめの金銭教育についての本をご紹介します。
時代の変化とともに
金銭教育の重要性
金銭教育は、「生きる力」とも呼ばれており、単にお金にまつわる話だけではありません。昔はお金の話を子どもにするなんてと避けられる傾向にあったお金の話。お金は、人間が生きていくうえで欠かせないもので、衣食住に必要なだけでてなく、人間のあり方や生き方に大きく影響を与えるものです。そのため、学校や家庭において必須の教育とされていますが、なかなか学校で教育できていないのが現状です。
子どもたちが将来お金のことで困らないためにも、正しい金銭感覚を身に付ける金銭教育はとても重要です。健全な金銭管理能力を身に付けるための教育は、大人の義務ともいわれています。やがて大人になってついてくるお金にまつわる自己責任を、小さいうちから教育し金銭感覚の芽を育てていくことはとても大切なことです。
家庭は金銭教育の場
金銭教育の場として、ふさわしいのは家庭での取り組みといわれています。年齢に応じた教育をすることがポイントで、父親や母親は重要な役割を担っています。では、実際どんなことを教えたらいいのでしょう?「お金は大事」という言葉を教えることはできても、お金の管理能力についてや実践的な方法論がわからないという方もいるでしょう。そんな方のために、金銭教育について子どもと一緒に学べる、わかりやすい本を5冊紹介します。
おこづかいから学ぶ金銭教育
仕事をしたらお金をもらえるという感覚を
『子どもにおこづかいをあげよう! —わが子がお金に困らないためのマネー教育を!』は、主婦の友社から発売されている金銭教育のための本です。おこづかい契約書を作るという斬新なアイデアで、子どものころからお金の大切さや、計画して使うことの重要性を教えます。子どもへの教育部分はわかりやすい漫画で描かれているので、初めての1冊におすすめです。
『PTAで大人気のお金教育メソッド一生役立つ「お金のしつけ」』は、FP(ファイナンシャルプランナー)の著者が、お金にまつわる能力を育てるためにわかりやすく解説してある教科書です。小学生に伝わりやすい言葉のかけ方や、おこづかいの効果的な渡し方など実践的に書かれいます。具体例があげてあるので、わかりやすく、ためになる1冊です。
『お金のこと、子どもにきちんと教えられますか?』は、自らの子どもを有名国立大学に現役で合格させた河村京子さんの著書です。日常生活の中からお金の価値、お金の重要性を学ばせ自立の手助けをさせてくれます。単なる金銭教育だけでなく、人の役に立つ喜びも合わせて教えることができるので、金銭教育だけでなく子どもへの関わり方の指南書ともいえるでしょう。
お金の本質を教える
お金の不思議から基礎を学ぶ
『14歳からのお金の話』は、わかりやすい解説に定評がある池上彰さんの著書です。経済学というと難しそうですが、お金にまつわる不思議から社会問題までと幅広いテーマを扱った内容になっています。「原始の経済は物々交換から始まった」という中学生が興味をそそりそうな内容から始まり、文中には4コマ漫画で要点が書かれています。あっという間に読んだという子どももいるほどで、読書が苦手な子どもにもおすすめです。
『お父さんが教える 13歳からの金融入門』は、アメリカ人の弁護士である著者が自分の息子のために書いたものが元になった本です。著書の中には「借金は作るな」「貯金しろ」「身の丈に合った生活をしろ」といたるところに、実生活で痛い思いをした大人が耳をふさぎたくなるような言葉が散りばめられています。基本的なお金の話から投資の怖さについても書かれてあるので、大人の方が読んでも読みごたえのある1冊です。
まとめ
金銭教育について世の中にはさまざまな本が出版されています。お金に関する基礎的な知識を学び、正しいお金の管理能力を身に付けることは、将来子どもの人生を左右するといっても過言ではありません。生きていくうえで欠かせないお金にまつわる話をぜひ家庭でしてみましょう。金銭教育について、何から始めればいい?と迷っている方は、ぜひこのおすすめの本を参考にしてみてください。