子どもが自分のお金を手にすることは、大人になるための大きな一歩でもあります。お金は大事なものであるという認識を養うためにも、金銭教育は大切ですよね。今回はお小遣い帳を使うことで、子どもの金銭教育を行う方法についてご紹介していきます。
目次
そもそもお小遣いっていつから始めればいいの?
お小遣いを始めるタイミングはいつ?
お小遣い帳を付けるにあたって、お小遣いをあげることがまず前提となりますよね。いつからお小遣いをあげればいいのか疑問に思っている人も多いでしょう。これといった決まりはもちろんなく、子どもがお小遣いを欲しいと言ってきたタイミングで始める人もいます。あれこれ欲しいと要求が強くなってきて、コントロールすることを覚えてほしいと思ったタイミングで始めるのがいいでしょう。必要性を感じた時が開始のタイミングです。
お小遣いの方法は月極めだけとは限らない
お小遣いといっても、毎月定額で与える方法だけではありません。年始にもらったお年玉を1年間かけて使わせる場合もあれば、家事などをお手伝いしてくれた時にあげる場合もあります。お小遣いをもらってお小遣い帳を付けることで金銭感覚を養う点でいえば、どの方法でもいいのです。それぞれお子さんのタイプによって方法は異なると思うので、自分の子どもに合った方法で続けていきましょう。
お小遣いを渡す時の注意点
お小遣い制度を導入するにあたり、お金を渡す時には、いくつか注意しなければなりません。まず、お金はどこからともなく現れるものではなく、親が一生懸命働いて手にしたものであることを伝えましょう。そして、自由に使ってもいいお金だけれど、あくまでも家族のお金で、信用して預けているということを説明します。だからこそお小遣い帳をしっかりと付けて、「何に使ったのか分かるようにしておこうね」と教えてあげるのです。
お小遣い帳を導入してお金の使い方を身に付けよう
お金の出入りをきちんと目に見えるようにする
お小遣い帳を付けることでいいことは、お金の出入りがしっかりと目に見えて分かること。そうすることで、自分が何に使ってどれだけお金が残っているのかを、自分自身で把握することができます。小さい子どもの内は少額ですが、ここできちっとこの習慣や感覚が身に付いていれば、お金の管理や自己管理が甘くて自己破産になるなんてことにはならないでしょう。
上手に使えることで満足感を与える
限られたお金を上手に自分でやりくりをして使っていくと、満足感を得ることができます。欲しいものを欲しいだけ手に入れられればいいのですが、現実はそう甘くはありませんよね。手元にある限られたお金をどう使うか考えないと、あっという間に使い切ってなくなってしまいます。きちんと計算して使えることに満足感を覚えて、お金の使い道を考える力を養うのです。
欲しいもののためには貯める必要があることを覚える
限られたなかで使うことを覚えれば、次は欲しいもののために「貯める」ということを覚えます。お金は降ってわいてくるものではないので、少し値段が高いものを欲しいと思った時には、今あるお金をやりくりして少しずつ貯めていかないと買えないと教えるのです。うまく使うことに加えて、何か目的のために貯めるということも、お小遣い帳を付けて目に見える形で残しておけば、計算しながら貯蓄も覚えられます。
お小遣い帳の付けさせ方とは
必要なのは3項目
お小遣い帳は市販のものを購入してもいいし、普通のノートでも大丈夫で、必要な項目は3つです。「日付」、「金額」、「自己評価」の3つがあればお小遣い帳はできます。お小遣いをもらった日には、その日を記入し、その横にもらった金額を記入します。また、何かを購入した時には、購入した日付を記入したら、その横に支払った金額を記入。そして購入したものが本当によかったのか、自己評価を記入するのです。
自己評価はなぜ必要なの?
お小遣い帳に出てくる「自己評価」ですが、どうして必要なのでしょうか。買ったものの、後から考えるといらなかったなと思うことは大人でもありますよね。子どもも同じように、衝動で買ってしまうこともあるのです。購入から少し時間が経ってから記入しているので、冷静になって考えるといらなかったと思うことも少なくありません。自己評価を繰り返すことで、衝動買いをしないようになり、無駄がなくなっていくのです。
基本は放任スタイルでもしっかりと褒めるようにしましょう
自分のお金なので、使い道は自由ですが、使い方は少しずつアドバイスして教えていきましょう。どうすればうまく使えるのか、貯められるのか、適宜アドバイスを入れるのです。あまりに頻度が高いと、子どももうっとうしくなってしまうので、少しずつお小遣い帳を見る間隔を開けながら、見守りましょう。うまくできている時は、うまく考えられて偉いとしっかりと褒めてあげてくださいね。
まとめ
お金の管理ができることは、大人になるために大事なことですよね。たかがお小遣い帳とは思わず、しっかりと習慣にしてあげると、将来お金の管理に困るなんて心配がなくなります。しかしながら、義務的にしてしまうと、子どもも面倒くさくなってしまいます。子どもの様子を見ながら、家族で楽しく実践してみてくださいね。