いくら支払っても自分の資産にはならない物件に賃貸料を払い続けるよりも、「マイホームを購入したい!」「結婚や出産を機に家を建てたい!」など、マイホーム購入に踏み切る人は多いですよね。でも、マイホーム購入時に手持ちの貯金全てを頭金に使ってしまうのはリスキーです。マイホーム購入時、貯金をいくら残すとよいのか考えてみましょう。
目次
借り入れ金額を減らすために、頭金は支払いたいけれど…。
頭金って何?
マイホームの購入は、人生の中でもとりわけ大きな買い物ですよね。現金一括で買える人もいるでしょうが、多くの人は住宅ローンを組んで長期的に返済していくもの。その際、頭金をどの程度準備できるかが重要になってきます。頭金とは、ローンを組む際、最初に支払うまとまったお金のことを指します。頭金が多ければ、住宅ローンの総支払額が少なくなりますし、毎月返済する金額も少なく済みます。
頭金はどのくらい必要?
では、頭金はどのくらい必要なのでしょうか?購入する物件や、受けられる融資の額にもよりますが、マイホームの2〜3割を頭金として準備しておくのがよいといわれています。頭金ゼロでも物件を購入することは可能ですが、頭金があると不安材料が減りますよね。
頭金に貯金全額をつぎ込むのはリスキー?
マイホーム購入時、頭金以外にも必要経費がある
頭金を多く準備すれば、借入金額が少なくなり、毎月支払うべき住宅ローン返済の負担が軽くなることがわかりました。でも、貯金全てを頭金につぎ込むのがよいかというと、そうではありません。事務手数料や登記関連で必要な諸経費もあるからです。また、引っ越代金や家財道具の買い替えが必要になってくる場合もあります。さらに、車の買い替えや旅行など、大きな出費を予定している場合もその予算を残しておく必要があるでしょう。
今のままの収入と支出が続くとは限らない
いざマイホームを手に入れて住み始めても、住宅ローンを組んだときと同じだけの収入や支出がずっと続くとは限りません。仕事がうまくいかなくなって退職、転職を余儀なくされ、収入が減ってしまうこともあります。病気や事故で大きな出費が必要となることも。住宅ローンの支払いが追い付かずに、ようやく手に入れたマイホームを手放すことになっては残念です。頭金を支払う以外にも貯金を残しておく必要があります。
どのくらい貯金を残すと安心?
では、どのくらい貯金を残しておくと安心なのでしょうか。家計の大黒柱に病気や事故、会社の倒産など、急に収入が激減する場合の備えとして生活予備費を残しておくと安心ですよね。会社員の場合は、手取り収入の3〜6か月程度、自営業者や派遣社員の場合一年分程度が目安といわれています。会社員の場合は、失業手当が出始めるのに3〜4か月かかるので、その間、無収入でも住宅ローンの支払いを含めた生活費を捻出するためです。
生活しながら貯金を増やそう!
収入を得たら、決まった金額を必ず貯金にまわす
夢のマイホーム購入に向けて、頭金以外にも貯蓄があったほうが安心ということがわかりました。マイホームという大きな買い物をするためには、目標貯金額と、期間を設定し、収入を得たらすぐ貯金に回すことが重要になってくるでしょう。でも、限られた収入の中で貯蓄を増やしていくのは簡単なことではないですよね。貯蓄用の収入を増やすことを視野に入れるのと同時に、生活の中でできる節約をしていくことが大切です。
固定費を削減し、貯蓄へまわす
生活をしながら確実に貯蓄を増やすためには、固定費を見直すことが重要になるでしょう。家賃、光熱費、通信費など、必ず出ていく支出をできるだけ少なくし、余った分を貯蓄へまわすのです。例えば、親との同居を願い出るとか、賃貸料金の低い部屋に引っ越すなど、期間限定で貯蓄を第一目的とした生活スタイルに変えることができるでしょう。携帯料金も馬鹿にならないので、安いプランへの変更を検討するなど、見直しが可能です。
まとめ
賃貸料金を支払い続けるより、ローンを組んでマイホームを購入し、将来的な資産を築きたい。あるいは、結婚や出産などを機に生活を安定させたいという思いで家の購入を検討する人もいるでしょう。人生の中でも、家は大きな買い物。今日思い立って明日購入できる類のものではありません。マイホーム購入時には、頭金だけでなく、生活予備費などの貯蓄をしておくことが重要です。見通しを立て、安心してマイホームを購入したいですね。