「夢のマイホーム」という言葉があるように、いつかは自分の家を持ちたいという方が多いですよね。でもいざマイホームを検討し始めると、まず最初に立ちはだかるのが「頭金」の壁です。コツコツ貯金する方もいれば親から援助を受けて支払う方もいて、頭金の準備方法はさまざま。マイホームの持ち主たちはどのようにして頭金を準備したのでしょうか?
目次
頭金の相場っていくらくらい?
頭金の額は自分たちで決めなければならない
一戸建てからマンションまで、どんなタイプの家を購入する場合にも発生する頭金。最初にいくらくらいの頭金を支払えるのかによって、その後の返済額にも大きな違いがあらわれます。頭金というのは、不動産業者などが○円ですと設定しているものではなく、こちらから申告して金額を決定するもの。マイホームを検討する人にとって、みんながどれくらいの頭金を支払っているのかというのは、かなり気になるポイントなのです。
家のタイプによって頭金の相場は変動する
どんなタイプの家を購入する場合にも必要な頭金ですが、マンションや一軒家など購入する家のタイプによっても頭金の相場というのは変動しています。2012年度のデータによると、一軒家の場合は土地つきの注文住宅で約360万円、建売住宅で約400万円と、同じ一戸建てでも頭金の額に違いが。マンションに至っては、約740万円とかなりの金額を支払う方が多いようです。
年収別に見る頭金の準備額
頭金はまとまった額を必要とすることから、所得が高いほどたくさん頭金を収めていると思っていませんか?実は、年収400万円未満から年収600万以上の方まで、頭金を準備する額としてもっとも多いのが「200万円〜500万円未満」。所得の多い方でも、頭金は500万円以下の方が多いようです。しかし次に多いのが、「500万円〜800万円未満」のライン。いずれにせよ、頭金はコツコツお金を貯めておくことがベストです。
貯金派と親に頼る派はどちらが多い?
自分たちで頭金を用意する堅実派が多い
いずれマイホームを購入しようと思っている方であれば、金額に差はあれど住宅資金の貯蓄を行っている方が多いかと存じます。しかしマイホームの購入は大きい買い物なので、本人たちが貯金をしていても親御さんが心配をして援助の話を持ち出すケースも出てきます。住宅購入者を対象としたアンケートによると、自分たちの貯金のみで頭金の支払いを済ませる方が約6割。自分たちの買い物は自分たちで、という考えの方が多いようです。
親に貸しを作りたくないという考えも
親御さんからすれば、我が子の生活が苦しくならないようにと思っての援助なのでしょうが、マイホーム購入者の中には、援助を受けることで親に貸しを作ってしまうと考える方もいるようです。他人同士が結婚することで家族になるわけですが、当然相手の親とも親族の関係になりますよね。いくら仲が良くても所詮は他人。後々「あのとき援助したじゃない!」と言われないためにも、親からの援助は一切受けないという方もいるようです。
親は援助をしたい派が多い
親世代は半数以上が援助賛成派
親世代は、頭金の援助についていったいどのように考えているのでしょうか?実は子世代とは異なり、親世代では「援助したい」派の方が多数派。親世代の約6割が、マイホーム購入にかかる頭金を援助したいと考えているのです。子どもが小さいうちからコツコツと貯めてきたお金を、マイホーム祝いとして渡したというケースもあり、いくつになっても親は子どものことが心配なのだということがよくわかります。
援助する側は税制面での優遇も
親から子に渡されるマイホーム資金の援助は、親にとってメリットとなる部分もあるのです。親などの直系尊属がマイホームの頭金として金銭を贈与した場合、贈与税が非課税になるという制度があります。贈与されたお金をそのまますべて頭金として支払うことが前提となりますが、定年退職を迎えた男性などは、税金対策のために子どものマイホーム資金援助にまわしたいという方も多いそうです。
まとめ
「親の心子知らず」という言葉があるように、頭金の援助についても考え方にそれぞれギャップが生まれています。援助を受ける受けないに関係なく、マイホーム購入を考える場合はあらかじめ住宅購入にかかる費用をきちんと計算しておくことが大切です。ある程度の見立てがたてば、援助を受ける受けないに関係なく親御さんにきちんと報告し、両者の気持ちをしっかりと話し合ってマイホーム購入に踏み切りましょう。