以前は、男性が外で働いて女性が家を守るという家庭が当たり前でした。しかし、最近では共働きの夫婦が増えています。では、夫婦で働いた場合、収入の平均額はどのくらいなのでしょうか。また、貯金額について、生活費についてなど、共働き夫婦の家庭がどのように家計をやりくりしているのか、気になる経済事情についても見ていきましょう。
目次
共働き夫婦の収入や貯金額について
平均収入は?
以前と比べて、平均の収入が落ちているといわれています。そのため、夫婦で働きに出て家計をやりくりしなければいけない家庭が増えているのが現実。東京在住の共働き夫婦の平均収入は、約7,447,000円といわれてます。金額を見ると、こんなに?と思うかもしれませんが、この金額から税金が引かれるため、実際の手取り金額ではありません。
貯金額は?
出産や育児、住宅購入などでお金が必要になる30代の夫婦で、平均3,790,000円の貯金をしているようです。子どもの進学費用や老後の心配が出てくる40代の夫婦では、平均7,000,000円の貯金額。40代まで夫婦で働いているということで、お互いの収入が増え、貯金額もグッとあがっているのでしょう。一般的に、夫婦の収入の約2割程度を目標に、貯金にまわすという家庭が多いようです。
共働き夫婦の生活費について
生活費の平均額は?
東京在住の共働き夫婦の場合の生活費の平均額は、約210,000円とされています。では、この生活費は、どのような項目に、いくら使われているのでしょうか。項目別に見ていきます。
食費や光熱費
生活費の中で重要な食費。この食費の平均額は、37,000円となっています。共働き夫婦である場合、仕事で忙しい時は外食になってしまうことも多くあるでしょう。そのため、片働きの家庭と比べると食費は高くなるかもしれません。また、光熱費や通信費にかかる費用は、平均で23,000円です。共働き夫婦である場合、朝と夜の数時間しか家にいないこともあり、光熱費や通信費が抑えられています。
住宅費
生活費の大部分を占める住宅費は、東京在住の夫婦で平均79,000円となっています。会社や都心から離れたところに住んで住宅費を抑えたり、若いうちに戸建てやマンションを購入したりして、住宅費を抑える努力をしている夫婦が多いようです。
交際費や趣味にかかる費用
洋服代や美容代、交際費などにかかる費用の平均額は、380,000円ほどのようです。仕事をしていると、その分洋服が必要になり、美容にも気を付けなければいけません。また、お互いに会社での付き合いもあるため交際費も必要でしょう。
保険料
保険料の平均額は19,000円となっています。最近では、たくさんある保険会社の中から必要なものだけを選ぶことができたり、貯蓄型の保険が増えてきたため、保険料にかかる金額が抑えられているのでしょう。
お金のトラブルにならないために
収入の管理方法は?
夫婦で収入を得ている場合、その管理方法をお互いが納得していないと、トラブルになってしまうことがあります。どちらかが2人の収入を管理するのか、それぞれに自分の収入を管理するのかなど、しっかりと話し合って決めましょう。
実際に多い管理方法は?
よく見られる収入の管理方法としては、共働き夫婦でお互いの収入が対等である場合、それぞれに自分の収入を管理している夫婦が多いようです。また、旦那さんの収入が奥さんの収入より多い場合は、奥さんが収入を管理している夫婦が多くみられます。
収入に対する考えの違い
収入に対する考えは男女で違う傾向があります。働いて稼いだお金で家族を養うという考えを強く持っている男性は、収入を夫婦のものと考えている人が多いようです。女性は、家事をすることと仕事を持つことは同じと考えているため、自分で働いて稼いだお金は自分のものと考えている人が多いでしょう。一見女性の方がケチな印象を受けますが、きちんと貯金ができている家庭は、女性の節約努力によるものであることも特徴です。
まとめ
夫婦で働くと収入は多くなりますが、片働きの家庭では必要のない出費が出てきます。しかし、上手にやりくりして節約することによって、片働きの家庭より簡単に貯金額を増やすことができるでしょう。将来の不安から解消されるためにも、夫婦で収入を得ることができているうちに貯金を増やしてください。また収入の管理方法は、お互いが納得した形で行うことでトラブルになることを避け、老後も仲良く暮らせるようにしましょう。