公的保険・年金

国民年金制度の仕組みって理解してる?国民健康保険との違いまで解説!

すべての国民に支払い義務がある、国民年金の制度って理解していますか?若い世代の年金未納者も増えてきていますが、老後を生活していくのに大切なものです。なぜ払うのか、なぜこの金額なのかを理解することで納得して国民年金の支払いをすることができるはず。また、併せて国民健康保険の制度についても解説していきます。

国民年金ってなに?

そもそも国民年金って何なのでしょうか?あまり仕組みを知らないと初めて請求がきた時は驚いてしまいますよね。就職したての頃はまだ給与も少なく、支払えるかどうか不安になってしまう人も多いはずです。そんなことにならないために、国民年金の基本的な仕組みと免除制度までご紹介します。

国民年金制度

国民年金は別名「基礎年金」とも呼ばれます。20歳から60歳までの国民に与えられる支払い義務で、老後の生活基金となる年金をもらうための公的年金制度のことです。国で定められた一律の国民年金保険料額が決まっており、そのときの物価や賃金を考慮して毎年保険料額が変動していきます。

免除制度もある

国民年金はすべての国民が支払わないといけない制度とは言え、経済的にどうしても支払いが難しいという場合もあります。そのときには免除制度というものがあり、免除申請を提出し承認されれば免除してもらうことができるのです。免除額については全額、4分の3、半額、4分の1と分類され、申請者の状況により免除額は異なります。免除の条件として、前年所得が定められた額以下もしくは失業中などということが必要です。

猶予制度もある

免除制度の他に納付猶予制度というものがあります。これは、所得が少なく支払いが難しい場合に支払いを待ってもらうことができる制度のことです。国民年金の支払い義務は20歳からですが、もし学生だった場合に、ある程度の所得を得られるようになるまで支払いを待ってもらうという例が多くありました。そのため、これまで猶予制度の対象は30歳未満でしたが、2016年に改訂され50歳未満まで引き上げられたのです。

年金の種類について

年金にも種類があることをご存知でしょうか?公的年金制度は国民年金を基本に、国庫負担と呼ばれる税金をプラスすることで成り立っています。そのプラスされる部分は、納付者の職業によって加入する年金が変わってくるのです。

国民年金のみの人

職業によって、国民年金にプラスされる部分が変わってくるというお話をしましたが、国民健康保険に入っている場合は国民年金保険料のみの支払いとなります。これを第1号被保険者と言い、自営業の人・農林漁業者・学生などが該当し、各自で国民年金保険料を支払わなければなりません。

厚生年金について

「あれ?国民年金なんて払ったことがないけど?」と思った人がいるのではないでしょうか?それは第2号被保険者と言われる、サラリーマンなどで社会保険に加入している人です。この場合、国民年金にプラスされる部分が「厚生年金」と呼ばれ、保険料を会社が半額払ってくれています。厚生年金の納付方法は基本的に給料からの天引きとなりますが、会社によっては厚生年金基金に加していないところもあるので、確認しておきましょう。

共済年金について

国民年金でも厚生年金でもない場合、他に「共済年金」というものがあります。これも第2号被保険者に分類されますが、公務員が該当します。内容としては基本的に厚生年金とほぼ同じですが、唯一違うのが職域加算というものがあることです。これは、公務員であることによって年金を多く受給できるという制度で、これが理由で公務員を希望する人も少なくありません。

国民健康保険とは?

国民年金とは違うの?

国民健康保険とは、先程ご紹介した第1号被保険者と呼ばれる自営業・農林漁業者・学生などが加入する保険のことです。国民年金の場合も保険料と呼んでいますが、保険料を2つも払わないといけないの?と思うかもしれません。これは、今現在の保障と老後の保障の違いです。国民健康保険はケガや病気をして病院にかかったときに払う自己負担額を軽減するもので、国民年金保険は老後の生活を保障するための保険となります。

国民健康保険に入らないとどうなるの?

国民健康保険に加入していない場合は、会社勤めなら会社の社会保険に、公務員なら共済保険に加入することになります。それ以外の人は、基本的に国民健康保険に加入することが決められているのです。どの健康保険にも加入していない場合は、病院にかかったときの医療費を全額自己負担することになってしまいます。そんなことにならないために、どの保険に加入しているのかはきちんと知っておくことが大切です。

まとめ

国民年金の制度について理解していただけましたでしょうか?これまで何気なく支払っていた人も、理解したうえで支払うことでもっと意味のあるものになります。未納や遅延が問題となっていますが、自分の将来のために大切なものなので必ず支払うようにしましょう。

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