住宅ローンは大きなお金を動かすだけに、リスク部分も知り慎重に選択すべき問題です。しかし、住宅ローンに生じるリスクとは一体何なんでしょうか?初心者でもわかる住宅ローンの解説から、住宅ローンに潜むリスクの数々をご紹介します。
目次
住宅ローンで知っておきたい情報
住宅ローンとは?
簡単に言えば家を購入する際に利用する金融商品です。家を購入する際は、多額のお金を用意しなければいけません。しかし、全額を一括で支払える人はなかなかいないものです。そこで利用するのが、金融機関などが用意する住宅購入者向けの商品、住宅ローンです。金利のタイプを選択し、自身の生活に合った返済方法の住宅ローンを選びましょう。
住宅ローンのメリット
手元に多額のお金がなくても家を購入することができるのが、住宅ローン最大のメリットです。金利スタイルは主に、固定金利と変動金利から選択することができ、返済期間も自由に設定できます。団体信用保険が付属で付く商品が多く、火災保険などの優遇も。、住宅は生活において重要な役割を果たす場所なだけに、メリットが多くあるサービスを充実させる金融機関が増えています。
住宅ローンのデメリット
多くの人が長期の返済期間を有します。変動金利を選択した場合は、金利の上昇によるリスクが生じる点もデメリットのひとつ。住宅ローンは多額を必要とするローンのため、審査に厳しい点もあります。また、年収やボーナスの減少が起きた場合、家計にもダメージが出やすくなることも。借りた金額よりも、返す金額の方がどうしても上回る住宅ローン。何にでもメリット・デメリットは生じてしまうことは理解しておきましょう。
住宅ローンで気になるリスク例
なんと言っても金利
住宅ローンの要となるのが「金利」です。近年の日本では低金利が進み、住宅ローンも手が出しやすい状況が続いています。しかし、金利は予測することができません。いつ上昇するか、もしくはさらに降下するか分からないため、住宅ローンもこれに大きく左右されます。バブル時代は6〜7%だった金利が、現在では1%を切る金融機関もあるほど。住宅ローンの最大のリスクのひとつは「金利」といえるでしょう。
収入の減少
景気がなかなか向上しない日本では、将来の給与の減少は多くの人に考えられることです。ボーナスが無くなる会社も増えている現状で、多額の住宅ローンは家計を大きく圧迫します。住宅ローンのセオリーに、年収の5倍程度までの住宅ローンを組むことが無難といわれていますが、年収減を頭に入れた、住宅ローンの選択も重要といえるでしょう。
不動産の価値
住宅を購入する際に気になるのが、売る時のマネーリスク。万が一住宅を手放すことになった場合、不動産の価値は重要なポイントです。土地の価格、地盤の状態、周辺の環境、部屋の質など時間の経過により価値が落ちにくい不動産を購入することが大切になります。不動産の価値が下落すれば、住宅ローンの返済が住宅売却額に達せず、売れないという事態も起こりうるので気をつけるべきポイントです。
転勤による引っ越し
サラリーマンの人に多いのが転勤のリスクです。転勤になり、家を空けることになった場合、その期間ももちろん住宅ローンの返済は続きます。転勤先で賃貸を契約すれば、家賃とローンの二重返済にお金を回さなければいけません。空いた住宅を賃貸物件として、他人に貸すことができるので家賃収入を得る人も多いパターンです。
離婚のリスク
結婚と同時に住宅を購入するといった場合も多いパターンでしょう。しかし、夫婦が共同の名義で住宅を購入し住宅ローンを組むことも。その場合、離婚に至ってしまうと離婚後の住宅ローンの支払い者についてや、物件の所有者についてなどでもめることが多いようです。購入時には考えもしないリスクパターンですが、こうなってしまった場合のことも、頭の片隅に考えるべきかもしれません。
その他の知っておきたいリスクとは
返済期間の把握をしっかりと!
住宅ローンの返済期間は重要なポイントとなります。自身の現在の年齢と、属している会社の定年年齢、雇用可能な年齢が返済期間を決める目安です。また、子どもたちの成長や将来設計もしっかりと把握し、ライフプランを家族で話し合うことも住宅ローンのリスク回避につながるポイントになります。
各金融機関の設ける繰り上げ返済の方法を知る
住宅ローンの返済期間を縮めたり、返済金額の残金を少なくしたりすることができる「繰り上げ返済」という仕組みが、どの住宅ローンにもあります。この繰り上げ返済は、金融機関によって返済最低額が異なっています。1円〜可能な場合もあれば、1,000,000円〜の場合もあり、これを知らずに金融機関を決めてしまうと大きなリスクにもなりかねません。
まとめ
住宅ローンを借りる前に必ずライフプランを家族と話すことが、リスクを軽減する方法です。自身の生活状況や仕事の状況、今後必要になるお金などしっかり把握し、最適な住宅ローンを選択しましょう。