現在、多くの人が生命保険加入の必要性については認識しています。でも、加入のメリットについてはどれだけ分かっているでしょうか。生命保険にはさまざまな種類があり、保障される内容も種類によって変わります。加入した後、自身のライフスタイルを充実させるためにも、加入前にしっかりと生命保険に入ることのメリットを抑えておきましょう。
目次
生命保険の基本の形は3種類
定期保険
定期保険とは、保険をかける期間が決まっていて、保険期間が満了後の返戻金が無いため、「掛け捨て」保険とも呼ばれています。養老保険や終身保険よりも保険料が安いため、入りやすいのが利点。保障期間が短ければ短いほど、保険料は安くなります。安い保険料で死亡保障を確保したいという人が定期保険に加入しています。
養老保険
養老保険は、万が一の保障と貯蓄が両方備わっている保険です。保険がかけられている期間は決まっていて、その間に死亡した時には死亡保険金が保険会社より支払われ、65歳の満了に到達したときは、死亡保険金と同じ金額の満期保険金というものが支払われます。養老保険の保険料は他の保険と比較すると高めですが、満期になると必ず戻ってくるので、将来の貯蓄という意味では有効な保険です。
終身保険
終身保険はその名の通り、保障が一生涯続く保険です。死亡年齢に関係なく保険金が支払われます。終身保険に加入すると、保障が一生続き、養老保険よりは少ないですが貯蓄性もあります。被保険者が死亡しすると、遺族は保険金を必ず受け取ることができますので、葬儀費用や相続に使用するという場合も。
生命保険に加入するメリットとは
目的別に加入できる保険の種類がある
生命保険は、先に挙げた基本の3つの柱の中に、色々な種類の保険が含まれているため、目的別に保険を選択し加入することも可能。例えば、がん保険は、支払われる保険料で、がんにかかった時の治療費を保障してくれます。また、女性特有の病気について手厚い保障をしてくれるという保険も。このように、色々な種類に分類されていますので、目的に合った保険を選び加入すれば、無駄な保険に加入する必要がありません。
相続対策として活用できる
生命保険の中の死亡保険。死亡保険に入る目的の一つとして、残された家族がその後もスムーズに暮らせるようにということがあります。そのため、ある一定の金額の死亡保険金には税金がかからない(非課税)仕組みになっているのです。例えば妻と子ども一人を残し夫が死亡した際には、法定相続人の妻と子どもにそれぞれ500万円(合計1,000万円)の保険金が非課税となります。
子どもの教育資金の貯蓄にもなる
生命保険の種類の中には、子ども向けの保険があるというのをご存知ですか?子ども向け保険は、学資保険などと呼ばれ、大きな特長は、教育資金準備ができるということです。学資保険の中には、高校、大学入学などの節目の時期に合わせてお祝金や保険金が受け取れるものがあります。また、契約者である親が契約期間中に死亡した場合、被保険者である子どもは保険料の支払いの免除ができ、さらに満期の保険金を受け取ることができます。
生命保険加入前に大切なこと
将来設計について考えてみる
生命保険は、死亡時や満期時にもらう金額の方に目が行きがちですが、支払う保険料の期間を合計すると、実はとても高額なのです。保険に加入する前には、ぜひ、自分の将来設計を考えてみましょう。例えば節目の時期にどれだけの費用が必要なのかということ。将来設計をしっかりとした上で保険加入を考えると、保険のことももっと理解できるようになりますし、保障金額や期間の検討がしやすくなります。
自分で決めるよりもプロに相談を
生命保険は、色々な保険会社が商品を出しており特長も違います。保険に対して知識がないと、個人で生命保険を決めることはなかなか難しいですよね。そんな時は、ファイナンシャルプランナーに相談しましょう。ファイナンシャルプランナーは保険に関してもプロです。保険の知識から、適切な保険まで相談に乗ってくれます。保険で損することのないよう、プロに相談した上で、自分に合う保険に加入しましょう。
まとめ
生命保険に加入するメリットは色々あります。そのメリットをきちんと把握しておけば、将来の資産活用やライフイベントでの準備も可能。生命保険加入を考えているならば、まず何を目的として加入するのかを考え、次に保険の種類に応じたメリットを確認しましょう。それが、自分に見合う生命保険を選ぶカギになります。