初節句とは、生まれた赤ちゃんの成長を祝うための大切な行事です。そんなおめでたい行事である初節句のお祝いのマナーを知らないと、恥ずかしいだけでなく、相手に迷惑をかけてしまうこともあります。今回は、初節句のお祝いの相場を中心に、マナーを詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
目次
初節句について
初節句とは
季節の節目となる日を「節句」といい、生まれてすぐの赤ちゃんが最初に迎える節句のことを「初節句」といいます。初節句は、生まれた赤ちゃんの健やかな成長を祈る一生に一度の大切な行事です。そのため、両親だけでなく親戚や友人まで招待して、お祝いを盛大にする人が多いでしょう。もし、生後1ヵ月も経たずに初節句の日を迎えてしまう場合は、その翌年にお祝いをすることが一般的となっています。
女の子と男の子では違う
初節句をお祝いする日は、女の子と男の子で違います。女の子は、3月3日の「桃の節句」としてひな人形を飾って祝い、男の子は、5月5日に「端午の節句」として五月人形や鯉のぼりを飾って祝います。
初節句のお祝いはいつ贈る?
初節句のお祝いは、当日までに贈ると問題ないとされています。しかし、節句の飾りを贈る場合は、少し違うので注意が必要です。ひな人形や五月人形、鯉のぼりなどの節句の飾りは、節句の日より早くて1カ月前に飾り始めるでしょう。そのため、節句の飾りを贈る祖父母は、1カ月以上前には贈ることがマナーとされています。では次に、「桃の節句」と「端午の節句」について、それぞれのお祝いのマナーを詳しくご紹介します。
女の子の初節句のお祝いマナー
お祝いの相場は?
女の子の初節句である「桃の節句」は、親族間で祝うことが多いでしょう。お祝い金を贈る場合の相場は5,000円〜10,000円でが一般的のようです。しかし、祖父母から贈る場合は、ひな人形の金額もあるので50,000円〜300,000円ほどとなります。ひな人形五段飾りの相場は150,000円からです。のし袋は、紅白の蝶結びがされたものを使い、表書きには「御初節句御祝」や「祝初節句」と書いて贈りましょう。
ひな人形について
「桃の節句」で欠かせないひな人形。このひな人形についてもマナーがあります。ひな人形は、節分の翌日である立春の日、またはそれ以降の大安か友引の日や縁起がいい晴れた日などに飾りましょう。このひな人形は、母方の祖父母から贈られる昔からの習慣があります。しかし最近では、両家の祖父母が折半をして、お互いにお祝いする気持ちを表すところも増えているようです。
姉妹の場合
ひな人形は、本人の身代わりとして贈られます。そのため、二人目以降に女の子が生まれた場合に、同じひな人形は飾らない方がいいと言われています。そんな時は、かさばらずに飾れる市松人形を贈るところが多いようです。
男の子の初節句お祝いマナー
お祝いの相場は?
男の子の節句である「端午の節句」の場合も、お祝いをする時は主に親族間で行います。お祝いの相場も5,000円から10,000円が一般的。五月人形や鯉のぼりを贈る祖父母からは50,000円〜300,000円ほどが相場でしょう。「端午の節句」の場合、母方祖父母と父方祖父母で分担するところが多いようです。五月人形は100,000円〜、鯉のぼりは50,000円〜が相場となります。
五月人形や鯉のぼりについて
五月人形は、春分の日である3月20日を過ぎてから飾り始めます。五月人形は、3月頃から販売されていますが、大量生産ができないものなので人気のものは完売になることもあるため、早めに購入することをおすすめします。外に飾る鯉のぼりは、4月上旬に出しましょう。五月人形や鯉のぼりを、節句の日の直前に飾ることは縁起が悪いこととされているので注意してください。
兄弟の場合
二人目以降に男の子が生まれた場合に、五月人形や鯉のぼりを用意するのかは、その地域や家庭によって考え方が違うようです。例えば、一家を守るという役割がある兜飾りは、第一子に受け継がれるものとされ、地域によっては第一子だけ盛大に祝うところがあれば、一家の男の子全員の物とするところもあります。家族全員が納得する形で、初節句のお祝いができれば問題ないでしょう。
まとめ
女の子と男の子初節句では、それぞれにお祝いのマナーがあるので間違わないように知識を持っておきたいですね。しかし初節句は、生まれて間もない赤ちゃんの一生に一度の大切な行事です。心からお祝いをしてあげることを一番に考えて、初節句を迎えましょう。