「我が家もリフォームして、すてきな空間を作りたい。」と思い、情報収集している方や、結局どれくらいかかるかがわからず困っている人が多いでしょう。「リフォーム会社から見積もりをもらったけれど、妥当な金額なのか分からない!」そんな疑問にも、今回はお答えいたします。
目次
リフォームの相場は?それぞれの場所を検証!
使用頻度が多く老朽化が進みやすい水回りや家族構成の変化、使用用途の変更で、間取りを変えるなど、リフォームと一概にいっても、さまざまな箇所が修繕可能です。キッチン、浴槽、リビングであれは500,000円〜1,000,000円、トイレや洗面所、寝室であれは500,000円未満でできる場合があります。それでは、リフォームの多い箇所の詳細をご紹介していきましょう。
キッチン:500,000円〜1,000,000円
中心価格帯は500,000円から1,000,000円で、施工期間も4日から2カ月とさまざま。間仕切りの変更や床の張り替えを行うことも可能です。見栄えやコストも気になりますが、キッチンは作業時間が一番長い場所なので、利用者の生活導線を第一に計画を立てます。メーカーにこだわらない場合はリフォーム会社へ希望の機能をしっかりと伝えましょう。またひとつ前のモデルや在庫品を利用するとコストを抑えることができます。
浴室:500,000円〜1,000,000円
中心価格帯は500,000円から1,000,000円。毎日大量の水を使い、カビや水垢で傷みを感じやすい場所のため、築15年から20年で交換する場合が多いです。この相場で断熱床や断熱浴槽へ変更したり、従来のタイルの上にパネルを張る「パネル工法」で明るい浴槽へ変更もできます。現在浴室や浴槽に断熱材を使った仕様が増えており、風呂場が快適になるだけでなく、追炊きコストの節約も可能です。
リビング:500,000円〜1,000,000円
リフォームの相場は500,000円〜1,000,000円の間で推移しています。使っていないお部屋がある場合は間仕切りを撤去し、広々したリビングに変更することも可能です。標準グレードの材料を使用することで500,000円以下におさえられることもあるので、リフォーム会社と綿密な計画を立てる必要があります。また850,000円で15畳の部屋を畳から床暖房付きのフローリングに変更した事例も。
リノベーション・スケルトンリフォームの費用相場
リノベーションは大規模なリフォームを行うことを指します。2015年6月時点のリノベーション相場は、5,000,000円以下が30%、5,000,000円〜10,000,000円が36%、10,000,000円以上が34%と3つの価格帯に分けられます。面積や築年数、グレードなどによりますが、間取り変更と水回りのリフォームが5,000,000円から10,000,000円が中心価格帯となるのだそうです。
5,000,000円未満でできるリノベーションとは
50平米未満のシングル用マンションであれば、5,000,000円未満でキッチンやトイレなど水回り設備交換、内装リフォームができる場合がほとんどです。50平米で2DKから広々としたワンルームに間取りを変更することも可能。賃貸マンションで使われているグレードの機能設備だと、コストをかなり抑えることができます。
10,000,000円以内でできるリノベーションとは
60平米を超える設備交換や間取り変更をすると、5,000,000円から10,000,000円の費用が掛かるでしょう。面積85平米のお部屋のリノベーション例として、二間をひとつの部屋に間取り変更し、キッチンをシステムキッチンに変更、バリアフリー化する内装工事を合わせて6,700,000円という事例や間取り変更と断熱材充填や複層ガラスへ変更し、断熱工事を合わせて7,500,000円という事例もあります。
10,000,000円以上のリノベーションとは
80平米を超える空間のリノベーションは、10,000,000円を超えることが多くなるでしょう。物件の築年数によっては、建て替え費用と大差がなくなる場合もあるので、リフォーム会社としっかり計画を立てなければなりません。家族構成の変化や、高齢化となった場合にお部屋を全面改築した事例は、バリアフリー化と耐震工事、間取り変更を行い11,000,000円の費用がかかっています。
失敗したくない!リフォームの注意点
見積書の見方は?
見積もりを取る際に、どのリフォーム会社にも同一の条件で見積もりを出してもらいましょう。同一でないと、単に安い高いは判断できません。また「日付・押印・有効期間」「一式の内訳」「諸経費は全体の何割か」を注意深く確認しておきましょう。悪徳業者だと、期間が短かったり、リフォームでかかる費用以外に膨大な諸経費を計上している場合があります。不要な出費を抑えるためにもチェックしておくとよいですよ。
マンション管理規約ではどうなっている?
管理規約には「専有部分の修繕等」についての項目があります。専有部分である自分の部屋のリフォームであっても、マンション管理組合へ事前に申請が必要な時もありますので、事前に管理組合に相談しましょう。また、リフォームで専有部分と共有部分の区分があいまいな部分があるので、自分での判断は避けましょう。
まとめ
単独工事なら500,000円未満で行えるリフォームもありますし、全面リフォームで10,000,000円以上の費用を要することもあります。さまざまな条件によって、価格は左右されるのです。またリフォーム以外にかかる費用を調べたり、マンション管理組合の規約や「区分所有法」で禁止されているとリフォームができませんので、マンション管理組合へいったん相談してリフォームの許可をとってから計画を立てるようにしましょう。