老後の資金はどうするべきかだとか、老後の余暇をどのように充実させるかだとか悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。たとえ老後でも、資格があれば挑戦できることの幅は広がります。今回は、老後までにとっておきたい、または老後になってからでも挑戦できる資格を中心に、おすすめの資格とその理由をご紹介します。
目次
貯金があっても老後が安泰だとは限らない
一般的に老後の資金として必要な金額は?
残念ながら現代ではたとえ貯金があったとしても老後の生活が難しくなることも少なくありません。例えば、思わぬ病気からくる度重なる医療費などがかさむことによる貯金額の減少です。自身に病がふりかからなくても、配偶者など家族が病気を抱えてしまうこともあります。これらのことを鑑み、一般的に貯金が必要と考えられているのが3,000万円程度です。
現在もらえる年金の金額は?
年金の受取額の推移は、2010〜2014年の間で、国民年金で5万円前後、厚生年金で15万円前後です。一般的に受け取れる金額は、2016年時点で65歳から。60歳から65歳からの間どのように生活をしていくかも考えなければなりませんし、年金がたとえ受け取れても年金だけで生活が成り立つとも限りません。高齢になれば、医療費や介護施設などへの支払いも考えなくてはならなくなります。
老後にも役立つ資格を持っていることによるメリット
将来的なお金の心配が和らぐ
それでは老後の生活とお金のことを考えたところで、資格を取得するメリットについて考えてみましょう。まず第一は、収入に直結するような仕事でかつ、老後でもできるような仕事が資格を必要とする場合は、直接的なお金の不安を和らげることができるということです。仕事といっても体を動かすものばかりではありません。資格を駆使すれば老後でも十分に取り組めるものはあります。
老後の持て余した時間を有意義に使える
老後になって急に暇だと感じる方も少なくないでしょう。特にこだわった趣味がない場合は、資格を取得することによって、それに準ずる趣味や仕事で時間をもっと有意義に使うことができます。何かをしていることで、生活のリズムも整えやすくなります。
老後の資金のためにとりたい資格
将来性も期待できるマンション管理士
マンション管理士は、国家資格のひとつです。マンション管理士とは、建物の保全や修繕の管理、管理会社の業務の精査、管理運営のサポート、住民間トラブルの指導などに関する仕事です。不動産業者ともマンションの大家とも違った役割でマンションの管理を担います。既に自身が不動産を所持している場合であっても、こうしたマンション管理士の資格は業務に生かすことが可能です。
雇用保険など労務に関する社会労務士
社会労務士は、士業なので自分で独立開業が目指せる職種です。そのため、年齢問わず仕事を続けることができます。また、会計士や税理士、司法書士などのように難易度がそこまで高くないのが、老後でも資格取得を目指せるポイント。主に企業の労務に関わる分野で仕事をすることになりますので、人と話す機会も多く、やりがいのある仕事だと言えるでしょう。
自分にとってプラスになる資格
将来の介護に役だつ介護福祉士
介護福祉士は、高齢者の入浴や食事のサポートなどを行う職業になります。介護福祉の仕事をするには必ずしも資格が必要ではありませんが、介護福祉士の資格を持っておくことで将来の介護に役立てることは可能です。もし配偶者や家族が介護が必要となった場合にどうするべきか悩んでいる方は、介護福祉士の資格を取得してみると良いかもしれません。
食のプロフェッショナル管理栄養士
管理栄養士は、食事の栄養バランスを考えたり、栄養について指導をする仕事のことです。働き先としては、給食センターや病院、高齢者施設など。さまざまな現場で需要のある職種です。さらに、将来的な食など自分自身の生活に役立てることも可能。管理栄養士の資格を生かして、料理教室を開いてみるというのもひとつのアイディアかもしれません。
生活を見直すファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーの資格は、不動産や相続、保険などお金に関する知識を問う資格です。老後は計画的に生活したいという方は、ファイナンシャルプランナー3級や2級の資格を取得して自分自身のライフプランのために生かしてみるのもひとつの手段ではないでしょうか。
まとめ
老後に取得しておくと便利な資格や老後でも仕事につながる資格をご紹介しました。資格の取得は老後になってからでも遅くはありませんが、できれば吸収の早い若いうちから資格取得を目指すのがカギ。老後の計画や目標をしっかりと持って、資格取得を目指しましょう。