毎月の貯金をしっかり行いたいのであれば、収支のバランスを整えることが最も有効です。毎日の生活費を割り出して、お給料の収支とあわせて算出しておくと今後の貯蓄のためのデータにもなります。そこで概算を割り出すことができる生活費の割合を覚えておくと、素早い算出が可能になってきます。
まずは生活費の内訳を知っておく
生活費とは、私たちが毎日を過ごすために必要な経費を言います。お家にいるときにはテレビを見たりパソコンを利用するといった行為からスーパーでのお買い物、お友達とのお食事のための費用すべてを総括して生活費と呼びます。生活費は一般的にお給料やボーナスといったお仕事に対する報酬を収入とし、生活費を支出として差し引いて計算をします。この計算でプラスになった分は、主に貯金に廻したりすることが多いです。
そしてお給料の収入や生活費を毎日記帳する専用のものが家計簿です。これは毎日記帳する必要があるので、中には長く続かないケースもあります。このように生活費は一人暮らしや家族の家計を支える大切な費用でもあります。しかし生活費を正しく知っておかないと、無駄にもなりかねないのでまずは生活費の内訳を知っておく必要があります。生活費の中で大きな割合を占めているのが住居費です。
これは賃貸であれば毎月の家賃、持ち家であれば住宅ローンの支払金額が該当します。次に生活費の中で締めているのが食費です。自宅で料理するための食材を購入したり、外食の費用もこれに入ります。お家で過ごすためにはお水や電気も使いますが。これは水道光熱費に当たります。他にも毎日電車やバスを使うための交通費、電話やインターネット利用の通信費なども生活費の一部です。
そこに旅行などで出費したものは娯楽費、衣類の購入には被服費となっていきます。お子さんがいる場合は教育費、医療保険に加入している場合には保険医療費として計上します。
生活費の割合はいくらなのか
生活費の内訳を知ったところで、実際に割合はどのぐらいなのかを覚えていきましょう。生活費の中でも一番割合を占めるのが住居費ですが、一般的に収支に対して3割程度が理想とされています。例えば15万円のお給料をもらっているとして、住居費は5万円程度が妥当ということです。そして次に割合を占める食費、これは収入の1.5割が平均ですが、一人暮らしであれば大体3万円ほどが想定内です。
そして水道光熱費、通信費は基本的に毎月変動がないですが、合わせて1.5割程度の金額であれば良いでしょう。普段はそれほど必要がありませんが、やはり趣味や娯楽のための費用は0.5割程度、被服費も0.5割は見ておきましょう。あとは気になる貯金ですが、これは収入に対して2割程度見ておきましょう。15万円の収入であれば3万円ほどを貯金にあてれば、年間36万円を貯蓄できます。
他にも雑費やお子さんがいる場合には教育費などがありますが、これは月によって0円の場合もあるので、年間を通してもそれほど費用が掛かるものではありません。生活費の割合は家族が増えても同じで、単に収入が増えればそれだけ差し引きで余った分を貯金に廻して、さらなる貯蓄を増やすことも夢ではないのです。
生活費の割合をだすとどんなことができるのか
生活費の割合は、家計簿などで生活費の数字を算出するより、大体の支出を素早く確認できます。例えばお給料日に明細を見たとき、手取りの支給額に対して生活費を一円単位まで算出することができ、それに対しての貯金ができるかを瞬時に割り出せます。そして生活費の割合が解れば、その月のお給料に合わせて生活費を数字としてあらわすことができます。
収入が少ない月であれば、それだけ生活費が少なくなるので節約をしようという気持ちが生まれます。そうすれば、おのずと生活費を調整する力もついてきます。他にも生活費の割合を知っておけば、家計簿を用いなくても済むということです。家計簿は毎日記帳しなければいけないので、中には面倒と感じる方もいます。生活費の割合さえ覚えておけば、そういった面倒を省くことが可能です。
そして結果的に生活費をうまく調整して貯蓄額をどんどん増やし、お金をうまく運用する力も備わってきます。生活費を割合として知るのは、会社でいうところの帳簿と同じ意味合いがあります。収支バランスを整える知恵をつけて、金銭的に余裕のある暮らしを目指していきましょう。
まとめ
生活費は必ず発生する支出なので、それを知るために割合で覚えておくのが何かと便利です。もちろんより細かな生活費を知るのであれば家計簿は必要ですが、およその金額を知って覚えておけば高額の貯金もできる可能性が高いです。多くの場合生活費を数字として知ることがないので、月に一度お給料日にでも生活費の割合をもとにお金の計画を立ててみるのが貯蓄の近道です。