現在、借金を抱えているけど利息ばかり払っていて実際にあとどのくらい残債が残っているのか分からない、または数社から借りているためその総額が分からない、という悩みを抱えている方はいませんか?今回はそんな悩みを解消するために借金の総額を調べる方法を詳しく解説していきます。
目次
自分の借金総額を把握しよう!
消費者金融での借入額の平均は約47万円。
皆さんは日本の人口のどのくらいの割合の人が借金を抱えているか考えたことがありますか?2013年度の金融庁の調査によると、実に国民の3人に1人が住宅ローンや車のローン、またはクレジットカード会社や消費者金融会社からの借金があることが明らかになっています。その中でも、レイクやアコム、プロミスなどの消費者金融に焦点をあてて調査してみました。
その調査の結果、消費者金融での一人あたりの借入金額の平均は約47万2000円ということが分かりました。この額を多いと捉えるか少ないと捉えるかは人それぞれですが、計画性のある返済のためにも、借入額を正確に把握しておいたほうがいいでしょう。返済計画を間違えてしまうと、長期で返済を延滞したり、その結果家族に借入がばれてしまうという恐れもあります。
借入先が分かっている場合は?
それでは、実際にどのように借入先を調べればいいのかを見ていきましょう。自分がどこの会社から借入をしているのか、既に分かっている場合は簡単に残債を調べることができます。クレジットカード会社や消費者金融では毎月、請求書や領収書を発行していますので、そこに記載されている借入残高を見ればすぐに分かります。複数の会社から借入している場合でも、それぞれの借入残高を計算すれば合計額が分かります。
請求書や領収書が発行されていない場合は?
手元に請求書や領収書がない方でも、借入をした本人であれば「取引履歴の開示請求」をすることによって自分の借入残高を調べることもできます。借入先に来店、もしくは電話をして取引履歴の開示をしたいということを伝えましょう。取引履歴の開示請求をするには、本人である確認のために運転免許証やパスポートなど本人確認書類の提示を求められますので忘れずに持参しましょう。
その後、取引履歴の開示請求書という書類に記入をします。開示までにかかる日数は会社により異なりますので確認が必要です。
借入先が分からない場合は信用情報機関へ!
信用情報機関とは?連絡先は?
どこの会社から借入れたのか分からなくなってしまったという方も安心してください。信用情報機関に信用情報の開示請求をすることで自分の借入額を調べることができます。信用情報機関という言葉を初めて聞いたという方のために簡単に説明をすると、個人信用情報を取り扱う民間機関のことで、借入れした金融会社名、契約日、借入金額、返済方式、年間返済額、返済予定回数、現在の返済状況と借入残高などが登録されています。
これらの情報を利用履歴情報と呼びます。また、これらの利用履歴情報を誰のものかを特定するために、住所、名前、電話番号、勤務先などの個人情報も登録されています。つまり、個人の借入れに関する情報はこの信用情報機関で管理されているのです。借入をする時には必ずこの信用情報機関によって利用履歴情報の実績が記録されます。
上記で述べた利用履歴情報以外にも、破産情報や返済滞納履歴なども登録されています。それでは、株式会社日本信用情報機構(JICC)での信用情報の開示方法を説明していきます。
JICCで開示請求をするには?
窓口で開示する場合は?
日本信用情報機構(JICC)では、窓口、スマートフォン、郵送での開示請求を受け付けています。窓口での開示の際には、受付でもらえる信用情報機開示申込書、身分証、開示手数料の500円が必要です。その場で開示してもらえるので急いでいる方は窓口へ行きましょう。
東京窓口:〒101−0042 東京都千代田区神田東松下町14東信神田ビル2階
大阪窓口:〒530−0003大阪府大阪市北区堂島1−5−30堂島プラザビル6階
いずれの窓口も受付時間は祝日、年末年始を除く10時〜16時です。
スマートフォンで開示するには?
専用アプリをダウンロードしてスマートフォンからも開示請求が可能です。日本信用情報機構・情報開示モバイル受付サービス専用サイトにアクセスしましょう。身分証をカメラで撮影して送信する必要があります。その際注意する点は身分証は必ず原本を用意することです。コピーは不可になっています。開示手数料は1,000円でクレジットカード支払い、もしくはコンビニエンスストアやインターネットバンキングでも支払いが可能です。
手数料の支払後、約一週間で簡易書留にて信用情報が郵送されてきます。
郵送で開示するには?
郵送で開示をするには、信用情報開示申込書をJICCのホームページからダウンロードします。身分証は運転免許証、パスポート、写真付きの住民基本台帳、写真付きの健康保険証などの身分証からコピー1枚と、住民票、戸籍謄本もしくは戸籍抄本、印鑑登録証明の原本で合計2点が必要になります。そのうち1点は現住所が記載されているものに限りますので注意しましょう。そして1,000円の定額小為替が必要です。
申込書、身分証、定額小為替の送付先はこちらです。
〒530−0003 大阪府大阪市北区堂島1−5−30堂島プラザビル6階
株式会社日本信用情報機構 開示窓口 宛
信用情報は一週間から10日ほどで簡易書留にて送られてきます。本人特定郵便にすることも可能ですので、家族に開示請求をしたことを隠したい方はそちらを指定しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?何年経っても借金が減らない…と不安に思っている方、一度自分の借金総額がいくらなのかを確認してみるといいかもしれません。思っていたより金利が高かったので過払い請求ができる、ということもありえます。自分の借金を調べることで返済計画も立てやすくなることでしょう。