初めての一人暮らし、転勤や賃貸契約の更新の時期など、一人暮らしの人にとって引っ越しは大きな出費となり、頭を悩ませる問題でもあります。引っ越しにはいったいどれくらいお金がかかるのか?きちんと予算を組むためにも知っておきたいですよね。敷金・礼金の相場から引っ越し業者の相場まで。引っ越しにかかる金額の相場を調べてみました。
目次
まずは敷金・礼金・前家賃
敷金ってなんのこと?
敷金はわかりやすくいうと家を借りるための「保証金」です。万が一家賃を滞納した時や退去の際に、経年劣化ではなく借主が負担しなければならない修繕費用などが発生した際には「敷金」から差し引かれるようになっています。退去時に清算されるもので、経年劣化による修繕費などは貸主負担となりますので、綺麗に部屋を使っていれば敷金がそのまま返金されることもあります。
礼金っていったいなに?
「礼金」とは昔の風習ともいえる文化的なもので、文字通り大家さんに「お礼」として渡すお金です。現在の感覚では「お客として料金を払って部屋を借りるのになぜお礼が必要?」と思う人も多いため、最近では礼金0円といった物件も多く出ています。
敷金・礼金のかからない物件もある!
UR賃貸のような公的融資利用で建設した住宅は、礼金の徴収ができないという決まりになっています。そういった物件では礼金がかからないので初期費用を抑えることができます。その他にも「敷金・礼金ゼロ」を謳った賃貸物件は見かけるようになりましたが、保証委託料がかかったり、退去時に費用がかかりすぎる、家賃が高い、などといったデメリットもありますので、そこにだけ目を奪われないように全体を見極めることが必要です。
前家賃・日割り家賃ってなに?
いよいよ契約!となると「前家賃・日割り家賃」なる言葉が出てきます。前家賃とは契約の翌月の家賃を先払いするということです。日割り家賃ですが、月の途中契約になった場合日割りで計算してくれる家賃のことです。住んでる住んでいないにかかわらず、契約した日から発生します。たとえば15日に契約をし、引っ越すのは翌月の5日、という場合でも、その間部屋は借主がおさえていることになりますので家賃が発生するのです。
日割り家賃は交渉可能
契約日から家賃は発生しますが、さすがに契約したその日に引っ越せる人は少ないでしょう。一般的には2週間くらいであれば契約を待ってくれることも多いです。15日に部屋をおさえ28日入居(契約)となれば、その月の日割り家賃は3日もしくは4日となりますので、不動産会社で最初に交渉するのをおすすめします。
まだまだかかる!賃貸契約の諸費用あれこれ
賃貸保証料
賃貸物件を借りる際には「連帯保証人」をつけるのが一般的でしたが、「保証人不要」といった物件や、保証人の支払い能力が低いなどの場合に、大家への家賃の支払いを保証するシステムとして保証会社を利用する物件も増えてきました。また、最近では連帯保証人がいる場合でも、保証人を立てずに保証会社利用必須という物件もありますので、無駄な出費を抑えたい場合には注意が必要です。
火災保険料
賃貸契約時にほとんど一緒に契約することになるのが「火災保険」です。万が一に備えての保険ですので、こちらはきちんと入っておくようにしましょう。契約時に勧められるプランは一人暮らしには内容が不向きで割高となっていることもあります。面倒でなければ詳細を確認して、不動産会社に別プランの提示をお願いしてみるのも手かもしれません。
仲介手数料
仲介をしてくれた不動産会社に支払う料金です。原則として家賃の0.5ヶ月分(税込)となっています。大家から直接借りる場合はもちろん、不動産会社が直接管理している物件の場合は仲介手数料が無料となることが多いです。
他にもまだある!
上記の他にも鍵の交換費用や消毒費用などが掛かることが多いです。必要でない、疑問に思うことは最初にきちんと質問をして、納得した上で契約をするように心がけましょう。
部屋を決めたら引っ越し業者で見積もりを!
引っ越しにはハイシーズンとオフシーズンがある!
引っ越しにはハイシーズンとオフシーズンがあります。ハイシーズンになると予約が取りづらいだけでなく、価格も上がります。オフシーズンなら値引きも積極的にしてくれますが、ハイシーズンだとなかなかうまくいかないことも。業者によって変わりますが、オフシーズンとハイシーズンでは約1.5倍の価格差があるところもあります。少しでもお得に引っ越すためにも引っ越し業者への見積もりは事前にしっかり取っておきましょう。
単身パックや小さなトラックでの引っ越しもおすすめ
荷物や家具の少ない一人暮らしの人の引っ越しには、低価格設定の単身パックや軽トラックを使った引っ越し業者もおすすめです。また、荷造りやセッティング、荷ほどきを自分で行えばそれだけ価格も抑えられますので、時間と手間を考慮しつつパックを決めましょう。
結局いくらかかるの?一人暮らしの引っ越し金額の相場
まとめ
一人暮らしの引っ越しの相場といっても住む地域によって家賃も異なりますし、敷金・礼金の有無などでも変わってきますが、家賃×5.5、諸経費40,000円。引っ越し業者中距離で57,000円ぐらいを見積もっておけば余裕がもてるのではないでしょうか。事前にしっかり見積もりをとり、できるだけ無駄な費用がかからないようにしましょう。