知り合いや友達の結婚式では、なんのためらいもなく、マナーとしてご祝儀を渡しますよね。しかし、兄弟の結婚式となると話は変わってきます。通常のご祝儀の相場より多く包まないといけないのか?そもそも兄弟であれば、ご祝儀を渡す必要はないのか?といった疑問が湧いてきます。そこで今回は、その点について解説していきます。
そもそも兄弟の結婚式でもご祝儀は渡すべきなのか?
兄弟の結婚式となると、知り合いや友達の結婚式と違い特別な感情が湧くものです。小さい頃から寝食を共にしてきた兄弟。そんな兄弟の結婚式となると、感慨深いものがあります。ただ兄弟と言っても、結婚式は結婚式。通常の結婚式と同様に、兄弟でもご祝儀を渡すべきなのでしょうか。これに関しては、正解はないようです。マナーとしてどうというよりも、兄弟間での話し合いになります。
お互いの結婚式でご祝儀を渡し合うわけだからプラスマイナスゼロ。それならいっその事、ご祝儀渡さなくてもいいとなった場合、渡す必要はないようです。ただ祝いの意味を込めて、何か品物を贈るのがいいでしょう。これは世間一般のマナーというより、完全に兄弟間の話し合いになります。その際にご祝儀を渡すかどうか決めましょう。ただ、話し合いをしていないにも関わらずご祝儀を渡さないというのは、いくら兄弟であってもやめた方がいいです。親しき中にも礼儀をわきまえる必要があるわけです。
また、渡す側の兄弟が未婚である場合、ご祝儀として現金を渡すのではなく、お祝いとしてプレゼントを渡す場合が多いようです。独身の場合であれば、一世帯と数えられないため、新郎新婦側から引出物が用意されているわけではありません。そのため、結婚式でご祝儀を渡すというよりは、結婚式の前後で何か祝いのプレゼントを渡すケースが多いようですね。
兄弟に渡すご祝儀の相場価格は?
ご祝儀を渡す側が未婚の場合や、兄弟間での話し合いの末、ご祝儀を渡さなくても良い場合を除いて、兄弟の結婚式でもご祝儀を渡す必要があります。その際、渡す金額に明確な指標はないようですが、一般的に10万円が多いようです。この額は一般的な結婚式の相場を指標としています。通常、知り合いや友達の結婚式に参加する際、ご祝儀を渡す側が独身であれば3万円、夫婦であれば5万円と言われています。
そこで兄弟の結婚式では、身内という点も加味して、渡す側の兄弟が別世帯の夫婦であれば10万円が目安となってくるようです。また、自分達の結婚式のとき兄弟がご祝儀として渡してくれた額に、5万円プラスした額が目安となることも。つまり自分達の結婚式で、独身の兄弟が3万円のご祝儀を渡してくれたのであれば、自分達は夫婦で3万円+5万円で8万円がご祝儀の目安となります。
縁起のいい額をあてがって渡すケースも多いようです。例えば、8は末広がりを表す縁起のいい数字なので、8万円をご祝儀として渡すケースや、逆に9は苦を連想させるため、ご祝儀としては避けるべき数字と言われています。ここまで前述した額は、あくまでも目安です。兄弟によって収入に差があるケースもあるでしょうから、その点を考慮してご祝儀を渡す場合や、兄弟だからこそ通常の結婚式以上に高額なお金をご祝儀として渡す場合もあります。
兄弟の結婚式でご祝儀を渡すタイミング
通常の結婚式、つまり友人や知り合いの結婚式であれば結婚式当日にご祝儀を渡します。しかし兄弟の結婚式では、招待される側ではなく、招待する側である可能性があります。準備等もいろいろあり、当日にご祝儀を渡すタイミングはないかもしれません。そこで、兄弟の場合は、結婚式の前日に渡しましょう。結婚式後は、お返しの準備などで忙しい可能性があるため、結婚式前に余裕を持って渡しておくのがベストです。
また兄弟だからといって、ご祝儀はご祝儀。結婚式前日に現金をそのまま渡すのではなく、友人や知り合いの結婚式と同様、ご祝儀袋に入れて渡しましょう。これは結婚式のマナーでもありますし、何より2人の結婚式のためのご祝儀として渡しているといった意味合いも込めています。兄弟の結婚式でも、その兄弟の奥さんもしくは夫となる人は、赤の他人なわけです。その結婚相手に対してのマナーの意味も込められていますね。
まとめ
兄弟であってもご祝儀を渡す必要があります。ただ例外的に、兄弟で話しあった上でご祝儀を渡さないケースもあるようです。自分の兄弟と結婚する相手のことも考慮して、考える必要がありますね。