結婚式にかかる費用の中で、装花が占める割合は意外と大きいのをご存じでしょうか。装花はゲストをおもてなしするためのもので、単に披露宴会場を飾るだけではありません。そのため使う花の種類やアレンジに気を使います。そもそも装花とはなにか、どれくらいの費用がかかるのか、相場などについてご説明いたします。
目次
意外と知らない結婚式・披露宴会場の装花について
結婚式・披露宴会場を彩る装花は欠かせない装飾品ですが、どのような花を飾ればいいのか素人ではわかりません。大抵の場合、結婚式場と提携している装花専門の花屋さんが用意してくれますが、どんな雰囲気にしたいか、どんな花を使いたいかなど、新郎新婦からのリクエストと予算をもとに準備してくれます。自分たちで全部作りたい、というような特別なリクエストがなければ、大まかなことは専門家に任せたほうがよいでしょう。
リクエスト通りの装花になるとは限らない
結婚式・披露宴にはさまざまな費用がかかり、どうしても当初の予算よりオーバーしがちになります。そこで何を残して何を削るかを選択しなければなりません。その際、費用の調整がしやすいのが装花です。最終的に予算内で収めるために、当初の希望通りにならないかもしれません。それでも、可能な限り希望に近づけるよう、花屋さんと相談しながら進めるとよいでしょう。
結婚式・披露宴の装花代節約術
潤沢な予算があれば何の問題もありませんが、やはり結婚式・披露宴にかかる費用のうち、削れるところがあればそれに越したことはありません。かといって、貧相になってしまうのも避けたいところです。見せるところは見せ、削るところは削る、装花の節約術についてご説明します。
メインの装花はケチらずに
やはり、新郎新婦の高砂席は一番目に付く場所でゴージャスな装花にしたいものです。高砂席の装花をケチると式全体が貧相に見えてしまいます。美しい衣裳を身に纏った新婦を引き立てるためにも、豪勢な装花で飾りましょう。
ゲスト席の装花にも工夫を
1つの円卓に5〜6名のゲストにお座りいただく場合、お一人ずつ分の装花を飾ると費用がかさみますが、見映えのよい装花を円卓の中央に1つ置くだけで、十分華やかになります。予算上、装花のボリュームを抑える必要があるのなら、卓上の白いクロスのほかに色味のあるライナーを敷くだけでかなり見映えが華やかになります。また、お花だけではなくアイビーなどの緑を使ってボリューム感を出しましょう。
装花には季節にあった花を使うことで節約できる
結婚式・披露宴で季節にない花を使いたいとなれば、ハウス栽培のものを使うことになり、生花より割高になります。なるべく季節にあった生花でコスト的にも、見映え的にもよいものを選びましょう。通年使い安い生花はバラ、ガーベラ、ユリ、トルコキキョウ、カーネーションです。反対に季節によって割高になるのはシャクヤク、サクラ、チューリップ、スイートピー、アジサイなどです。専門家と相談することをおすすめします。
アレンジ次第で装花費用も節約できる
装花は必ずしも生花ばかりを使う必要はありません。造花をまぜたり、緑でボリューム感を出すことができます。バルーン、オーナメント、キャンドルなどを装花とミックスして華やかにアレンジすることもできます。会場によっては装花の持ち込み可能な場合もあります。可能な場合でも持ち込み料がかかる場合もあります。式場と提携する花屋さんに頼むのと、自分たちでアレンジするのとで費用を比較してみてはいかがでしょう。
装花の相場はどれくらいか
株式会社リクルート『ゼクシィ結婚トレンド調査2015』によると、会場の装花費用の平均が18.8万円と発表されました。インターネットのアンケート調査によると、装花にかけた費用の相場ランキングでは1位5万円〜10万円、2位10万円〜15万円、3位5万円以下、となりました。みなさん、当初の予算より実際かかった費用が多くなる傾向にあるようです。
装花費用の相場の内訳
メインである新郎新婦の高砂席の装花代は、4万〜10万円が相場とされています。ゲストテーブルは設置する卓数によりけりですが、1卓あたり4,000円〜1万円が相場とされています。一番大切なのは、お祝いの席なので「予算を切り詰める=貧相」にならないことです。
まとめ
このように、装花にかかる費用の相場は意外と高いことがわかりました。一方で、工夫次第で節約できることもわかりました。結婚式・披露宴は新郎新婦をお祝いするのではなく、新郎新婦がゲストをおもてなしする式です。なによりも、ゲストに気持ちよく過ごしていただくことが大切です。そのための装花であることを忘れないでください。