住宅や車など、大金が必要になった時はローンを利用することが多いのですが、いざ申し込みをしようと思っても、色々と知っておかなければならないことがたくさんあります。面倒だからと言って言われたまま契約してしまうと、返済額が多くなって損をしてしまう可能性もありますので、ローンを組む前に基本的な仕組みについて知っておきましょう。
目次
ローンってどんな仕組み?
借りたお金に利息を付けて返済するのが基本
ローンでお金を借りた場合、借りたお金を毎月分割で返済できるため、家計への負担を抑えたり、あらかじめ大金を用意する必要がなくなるという利点があります。しかし、そのかわりとして、借り入れた額に金利を加えたものを返済する必要があるため、合計額で見ると余分に返済しなければいけません。そのため、いかに利息を減らすかがローンをお得に利用するためのカギとなるのです。
金利は毎月計算されることに注意
金利の表示は年利で行われていますが、100万円を金利15%で借りたとして、年間で利息が15万円になるわけではありません。金利の計算は日割り計算で行われるため、15%の年利なら15/365の0.041%が毎日加算されるという計算になります。ですから、返済によって元金が減れば、追加される利息も減っていき、早い段階で元金を返済してしまえば総返済額を抑えることができるのです。
ローンの申し込みをする際に用意するものは?
住宅ローンの申し込みに必要なもの
住宅ローンのように大きな取引となる場合には、用意する書類も多くなります。また、住宅の売買手続きでの混乱を予防するために事前審査というものも行われます。事前審査の場合は申し込み書と収入に関する書類、本人を確認できる資料があればOKですが、本契約ともなると生命保険への加入や本人確認書類の他に、場合によっては数年間分の納税証明書などが必要になります。
フリーローンやカードローンの申し込みに必要なもの
これらのローンの場合、上限金額が少ないので、必要な書類はあまり多くありません。直近1期分の収入状況がわかる書類と、身分証明書があれば大抵の場合審査を通過できるでしょう。クレジットカードでのキャッシングの場合、カードの利用状況に問題が無ければ電話申し込みだけでOKになることもあります。ただ、どちらの場合も、他に借入れがあったり、過去にトラブルがあると断られる場合があります。
マイカーローンの申請に必要なものは?
マイカーローンを申し込む場合に必要なものは、フリーローンと同じく身分証明書と、直近1期分の源泉徴収票または確定申告書が必要となります。また、ちゃんと車の購入のために利用しているかの確認のため、購入予定の自動車の契約書や請求書なども必要となります。その他にも、購入後にはきちんと購入したかどうかを確認するために、支払い済みであることが証明できるように領収書などを用意しなければいけません。
ローンを組む時に気をつけること
自分の収入をよく考えてから借入れよう
ローンでお金を借りる場合、月々の返済額だけを見ると本来の負担を誤解しやすいという問題があります。例えば毎月の余裕が50,000円程度あるとして、返済額が20,000円なら返せる範囲だと思うでしょう。しかし、その毎月の返済が、数年間ずっと続くとなると話は別です。収入の減少や生活環境の変化など、自由になるお金が減ることも予想されますので、できる限り短い期間で返済できる額に抑えるようにしましょう。
利息が合計でどの程度になるかを確認しよう
ローンを組む場合、返済期間を長くすれば長くするほど毎月の返済額は少なくなりますが、利息の支払いに返済金の大半が使われてしまい、元金が減りにくくなってしまいます。そうなると、合計の返済額が大きくなってしまいます。返済回数を決める際には、どの程度なら毎月支払えるか、利息は合計でどれぐらいになるかをよく考えてから借入れを行いましょう。
まとめ
ローンの申し込みを行う際には、必要な書類をきちんと集め、金利や返済回数などから利息がどの程度かかるかを計算しておくことが大切です。また、長期間の返済になりがちですので、生活の変化や収入の変化などもある程度予測しておき、先々の負担となってしまわないように注意しておかなければいけません。多少の問題があっても家計への影響を抑えられるよう、借入れの際には余裕を持った返済計画をたてましょう。