古くなった家は家屋の解体を行い、新しい家を建てたり土地を売買したりといった流れになっていきますが、家の解体は業者に依頼しなければいけないのでそのぶん費用がかかります。しかし家の解体はなかなか行う機会もないので、相場も分かりにくいですよね。今回はそんな家の解体に関する相場をまとめていきます。
家の解体費用にはどんなものが含まれるのか
一口に家を解体するといっても、家屋の大きさやどんな素材でできているのかといったさまざまな条件で相場も変動していきます。他にも家の解体を依頼する際の手数料といったものや諸々の経費を合わせて、相場を算出します。このため家の解体は一概にこうとは言い切れない部分がありますが、おおよその費用を知っておくだけでも今後の参考になることは間違いありません。家は住人をなくした状態だと急激に劣化していき、ひどい場合だと家屋損壊の危険性もはらんでしまいます。
ですが、空き家の状態でも新築したりといった予定が特にない状態で解体してしまえば、逆に固定資産税や都市計画税の納税価格が上がってしまいデメリットとなってしまうこともあります。家を解体するタイミングは、土地をどのように運用するかがある程度固まった段階で行うのが良いでしょう。特に家屋を解体した状態だと、建物がある状態よりも高く土地を売却できます。土地の売却先がおおよそ決まった段階での解体が最適です。
解体の費用は大まかにいうと、建築物の築年数や立地、どんな素材で建てられているのかで差が出てきます。築年数は、最近建てられたものほど家屋が頑丈な分費用が高くなります。立地に関しては、都市部に行くほど費用が高くなります。建物は木造が一番安く、鉄筋コンクリートは建物もしっかりしている分費用が高くなっていきます。そして家を解体する前には、屋内に家具や生活用品などが残っている場合の処理費用も必要です。細かな事務手数料や解体に必要な人件費などを合わせて解体費用の相場が捻出されていきます。
家の解体費用の相場をチェックしてみよう
では例を挙げて家の解体費用の相場を実際にチェックしていきましょう。東京都で37坪面積の木造2階建ての解体を行う場合、家屋の使用素材からみて解体工事の費用が一坪単価で27,000円かかります。そこに家屋の坪数を合わせて、999,000円の捻出です。そこに土間部分のコンクリートを解体する費用が40,000円プラスされます。さらにこちらのお宅は土地を囲うように堀があり、物置小屋や庭もありました。
このため、計142,500円が加算されます。そこに業者が用意した解体時に必要な安全シートや、重機利用のための燃料費をプラスします。シートを利用するには家の大きさによって費用が上がりますが、こちらの場合143,500円です。重機は40,000円となり、最後に諸経費の50,000円や諸々の経費が加わって、合計1,465,000円です。そこに消費税がプラスされて、1,582,200円が家の解体費用です。家の解体には、最低でも1,000,000円以上がかかることが予想されます。
家の解体は自分でもできるのか?
家を建てる際にはさまざまな費用がかかりますが、解体も同様に経費がかかるので想像以上の費用になることもしばしばです。このため家屋の解体を考えている方は、できるだけ安く行える業者にお願いしたりとできるだけ安く済ませる工夫も必要です。その中で家の解体を安く抑える方法として、自身で行うのがあります。これにはもちろん一人で行うのではなく、家族や親せきなどの協力も必要ですが、業者に依頼するよりもほぼ経費がかからないので安く収まります。
しかし家の解体には危険性もあり、無理に自分で行ってしまうと事故にもなりかねません。家の解体を自分で行うのは、小さな家屋であったり他の住人に迷惑が掛からないようにある程度の広さがあるケースが望ましいです。例えば物置小屋サイズであれば、解体も比較的短時間で済み、近所にもあまり迷惑が掛からないです。それ以上の大きな家や強度の高い家だと、解体に関する専門的な知識が必要なので業者に依頼するのが良いでしょう。家の解体でも物置小屋だけでも自分で解体できれば、その分安く抑えることが可能です。
まとめ
家の解体に関する相場は普段ではそれほど重要ではないので、実際にその状況にならないとなかなか知ることがありません。しかしあらかじめ少しでも知っておけば、何かと今後の役に立つはず。特に今現在持ち家がある方は、将来的なことも考えて解体費用の相場を軽く知っておくのも一つです。