資産運用

気になるハイブリッド証券の特徴とは

最近、巷で「ハイブリッド証券」なる言葉を耳にしたことがありませんか?証券だということは名前からして想像しやすいのですが「ハイブリッドっていわれても…」とお思いの方々にハイブリッド証券の基本的な知識と特徴についてお伝えします。

ハイブリッド証券とは?

債券と株式の中間に位置した証券

まず、車関係では耳にする「ハイブリッド」。しかし、正しい言葉の意味を知っていましたか。実際は「異なる種類のものを組み合わせてできたひとつのもの」という意味だそうです。要するに動物に例えると「雑種」ということになります。これが「ハイブリッド証券」ではなにを組み合わせたものになるのでしょうか。それは「債券と株式を組み合わせた証券」ということです。これを「ハイブリッド証券」といいます。

ハイブリッド証券をより具体的にいうと?

この「ハイブリッド証券」をより具体的に見ていきましょう。この「ハイブリッド」の中には様々な証券が含まれます。例えば「優先株」「劣後債」「永久債」「優先出資証券」などです。そして、実際は各証券会社が組み入れているハイブリッド証券の種類、組み入れ比率などは、当然証券会社によって異なります。購入する際はよく調べて納得した上で売買することをおすすめします。次項ではこの「ハイブリッド証券」に組み入れられている証券の例を一つずつ解説していきます。

ハイブリッド証券に含まれる具体的な証券例!

優先株とは?

「優先株」とは、普通の株と比較すると、配当金に優先権が発生する株のことを指します。または会社が倒産などした時に、残った財産を受け取る時にも優先権が普通の株に比較すると高くなります。投資家にとっては権利が優先的になっている株式です。しかし、その代わりに、企業経営に参加する権利の「議決権」に制限が設けられるのが一般的なようです。

劣後債とは?

「劣後債」とは、「一般無担保社債」または「優先社債」と比較すると、元本と利息の支払いの順位が低く設定されている社債のことです。発行企業が破綻するなどした場合に、企業の残余財産が債権者に支払われますが、「一般無担保社債」または「優先社債」の方が先に支払われます。そして、残った財産が「劣後債」に支払われるのです。劣後債は残った財産の支払い順位が最も優先されている「一般無担保社債」と、支払い順位が最低の「株式」との中間的に位置します。

永久劣後債とは?

「永久劣後債」は「劣後債」でも「償還期限」が決まっていないものを指します。また、会社が債務超過に陥った場合、あるいは分配可能額がない時などは、利払いを行なわなくてもいいようになっています。そして、次の利払い時まで延長が認められているのです。

優先出資証券とは?

「優先出資証券」は、金融機関が自己資本の充実のために、会員からの「普通出資」を補完する目的で、広く一般から出資を募り、発行するものです。株式会社の株式証券のうち、優先株と同じく、議決権がない代わりとして配当の優先権が高く設定されていています。また、残余財産の分配でも普通出資者よりも優先して分配されます。

ハイブリッド証券の特徴とは?

ハイブリッド証券のメリット・傾向は?

ハイブリッド証券の種類にもよりますが、一般的には、ハイブリッド証券は「利息が配当されて、満期や繰り上げ償還の時には、額面で返還されるという債券的な性質」と、発行する企業にとっては、「株式みたいな資本的な性質」があります。期待される収益の側面から考えますと、普通社債よりも高く設定され、普通株式よりも低く設定されている傾向があるといえます。また、価格変動の危険性は普通社債よりも高く、普通株式よりも低くなっていて、また、弁済の順位は普通社債より低く、普通株式より高い傾向にあります。

金融機関におけるハイブリッド証券と自己資本比率の関係とは

ハイブリッド証券の発行をしている企業は銀行、生命保険などです。こういった金融機関は自己資本比率を一定以上に保たなければならないという規制があります。ハイブリッド証券は株式に近い性質を持つことから、自己資本比率に加算することが許されています。そのため、自己資本比率を高めて安全性と担保したい各金融機関にとって、都合の良い側面もあるのです。

まとめ

ハイブリッド証券について理解できましたか。しかし、真に証券を理解するのは言葉で理解するのはかなり困難な面があります。言葉では理解していたつもりが、その証券を売買した経験がないとイメージが湧きにくいことが多いです。発行している証券会社も多々ありますので、慎重に証券を調べて、購入することで、理解がより深まります。

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