人生は、いつ何が起こるか分かりません。ある日突然病に倒れたり、高額な医療費が必要になることも予測して生活していかなければなりません。そんな「もしも」のときに備えた保障として医療保険があります。ここでは、医療保険に加入する際の手順と必要書類についてご紹介します。
目次
医療保険は何のため?
日本の健康保険制度を知る
日本は、「国民皆保険」であることから、基本的な健康保険制度は充実しています。どんなに高額な医療を受ける必要があったとしても、1ヶ月あたりの医療費自己負担には上限があるので、医療費の自己負担は高額にならないとされています。しかし、それは現行の健康保険制度であり、少子高齢化が急速化している日本において、いつ社会保障の財源が底をつくか分かりません。万が一のため、将来のために医療保険は必要とされています。
長引く入院による不安の解消
自分や家族、大切な人が患った病気によっては、入院日数が変化します。入院が長くなれば長くなるほど、医療費は高額になることから、不安は増す一方です。万が一医療保険に加入していなかった場合、医療費の全てを自分で負担することになります。それでは、せっかく貯めた貯蓄を切り崩さなければいけなくなります。
医療保険加入の流れとは
医療保険加入、最初にすべきこと
医療保険に加入するためには、まず各保険会社の扱う保険の情報収集からスタートです。「現在の自分」や「将来のライフスタイル」に合った保険を見つけることが重要となります。保険会社によって、保障内容や特約、必要書類が違う場合が多くあります。保険は最初が肝心です。細かくチェックしましょう。
契約前 書類の確認
申し込み、つまり保険を契約する手続きを受ける前にすべきこと、それは「書類の確認」です。医療保険加入の際には、契約概要・注意喚起情報・ご契約のしおり・約款などの4つの書類を受け取り、内容を確認しなければなりません。この時点で不明点や変更を希望する点があれば、保険会社の営業担当者(保険募集人)にその旨を伝えましょう。
契約時 必要書類
契約時に記入が必要となる書類は以下の4点です。
・医療保険契約申込書
・意向確認書
・告知書
・生命保険料預金講座振替依頼書
契約時には、上記4点の書類に全て目を通し、記名捺印をします。
契約締結
不備なく必要書類に記名捺印をし、初回の保険料を払った後は、待機期間となります。
被保険者の健康状態などによっては、保険会社が医療保険を引き受けられない場合もあるため、審査を待つことが必要となります。ここでいう健康状態とは、がんや心筋梗塞を治療している方だけでなく、うつ病やパニック障害などの精神疾患も対象となる場合があるので、注意が必要です。問題なく審査を通過することができれば、保険証券を受け取り、手続きが完了します。
給付金請求を行うために…
給付金請求の流れとは
入院や手術はいつ必要になるか分かりません。そのため、入院や手術を受けることが決まったり、もしくは受けたら、すぐに保険会社に連絡が必要です。
給付金請求の流れは以下の通りです。
・保険会社への連絡
・診断書の記入
・必要書類の送付
・書類審査
・給付金受け取り
給付金を請求する際に、流れを掴んでおきましょう。
給付金受け取りに必要な書類とは
保険金は、その種類によって必要書類も異なります。自分の加入している保険や受けた治療についての確認が必要です。一般的に、入院や手術給付金などの請求に必要とされる書類は、保険証券・入院給付金請求書・診断書と言われています。
給付金の請求期限
入院や手術をしたのに、「いつか保険金の請求をしよう」と先延ばしにしているのは危険です。
一般的な請求期限は3年とされているので、3年以内に請求しなければ受け取れるはずの保険金を受け取ることができなくなってしまいます。給付金の請求は、入院中でも可能です。予定よりも長引きそうな入院や手元にお金がないときなどは、入院中に請求をする人もいます。しかし、必要書類の一つである診断書の費用として4,000〜5,000円の費用がかかるので、注意が必要です。
まとめ
医療保険に加入する目的は、病気等で入院した際に給付金を受け取るためです。そのため、医療保険に加入してから大丈夫と安心するのではなく、定期的に保障内容を確認することで、常に自分に合った保障を受けられるようにしなければいけません。最初に述べたように、各保険会社の保険によって、内容や特約、必要書類などが異なる場合があります。医療保険に加入する際には、1つひとつ丁寧に確認し、確実な安心を手に入れましょう。