電気を使っている家庭であれば、必ず設置されているブレーカー。そのブレーカーが老朽化や、電力量を変える場合の交換の方法や費用について知っていますか?なかなか壊れることのないブレーカーですので、知らないという人が多いのではないのでしょうか。今回は、ブレーカーについてや交換のタイミングや方法、費用についてご紹介します。
目次
ブレーカーについて
ブレ—カーとは
ブレーカーが落ちて停電という現象は、誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。ブレーカーとは、電気の流れを遮断する装置のこと。ブレーカーには、「アンペアブレーカー」、「漏電ブレーカー」、「安全ブレーカー」の3種類があり、それぞれのブレーカーが落ちる理由は異なっています。
それぞれのブレーカーが落ちる理由
まず、「アンペアブレーカー」は、契約しているアンペア数を超える電気を使った時に、電気の流れを遮断するために落ちます。「漏電ブレーカー」が落ちる理由は、どこかで漏電を検出した時に、家の全体に流れている電気を遮断するため。「安全ブレーカー」は、一度に使う電気の量が多い時に落ちます。この「安全ブレーカー」は、回路によって分けられているので、使い過ぎた一部の電気だけが遮断され、停電になることがあります。
ブレ—カーに寿命はある?
普段生活をしている中で、ブレーカーの寿命について考える機会は、あまりないでしょう。ただ、ブレーカーには寿命があるといわれています。その寿命は平均で13年。使用している環境によって変わりますが、13年がブレーカー交換の目安と考えておきましょう。古いブレーカーを使い続けていると、電気の漏電などの危険があるので気をつけてください。
ブレーカー交換について
ブレーカー交換が必要な場合
ブレーカー交換が必要な場合は、2パターンあります。1つ目は、「ブレーカーの故障や老朽化」、2つ目が、「契約アンペア数を変える」場合です。電力会社によって対応は異なりますが、ブレーカー交換の理由が、「契約アンペア数を変える」場合である時、無料で工事を行ってくれるところもあるようです。契約している電力会社に、事前に問い合わせをすることをおすすめします。
ブレーカー交換の費用
ブレーカー交換に費用がかかる場合は、どのくらい必要なのでしょうか。一般的に、ブレーカー交換の際の工事費用は、2,500円〜10,000円台といわれています。また、工事費用とは別に、ブレーカー本体の価格が必要となるので注意してください。
ブレーカーの価格
ブレーカーは、頻繁に交換するものではないので、できるだけ長持ちするもの、なるべく安いものを選びたいですよね。ブレーカーの価格は、10,000円台〜50,000円台とさまざま。ブレーカーについて、あまり知識が少ない人は、電気屋さんで相談して決めることをおすすめします。
ブレーカー交換で電気代を節約することも
電力自由化になってからは、契約しているアンペア数が大きく、消費電力量が多いほど、電気代が割安になるというプランが増えているようです。また、契約プランの切り替えも、比較的簡単にできるようになっています。アンペア数を大きくするためのブレーカー交換によって、電気代を節約できることがあるので、この機会に、家庭の電気について考え直してみてはいかがでしょうか。
ブレーカー交換の方法について
業者に依頼する
ブレーカーを交換する方法は、2つあります。まず、専門の業者に依頼する方法。この場合、交換にかかる費用は、依頼者が負担することになります。費用は、業者によってさまざまですので、業者選びは慎重に行ってください。
自分で交換する
ブレーカー交換は、自ら行うこともできます。ブレーカー本体は、ホームセンターで手に入れることができますし、内部は意外と簡素な作りなのです。簡単そうに見えるブレーカー交換ですが、この方法はおすすめしません。電気工事士の資格を所持していない人が、ブレーカー交換を行い、トラブルが発生してしまった場合、罰則の適用対象となってしまいます。資格を持っていない人は、自らブレーカー交換を行うことはやめましょう。
ブレーカーのお手入れ
ブレーカーをお手入れする場合は、必ず乾いた布で拭くようにしてください。もし、汚れがひどい場合は、中性洗剤に浸した布を硬く絞って拭いた後、乾いた布で拭きましょう。ブレーカーに、水気は厳禁であることを知っておいてください。
まとめ
ブレーカー交換の費用は、工事費用とブレーカー本体を購入する費用が必要です。また、定期的なブレーカーの交換で、電気を安全に使うことができます。人々の生活には欠かせない電気をコントロールしているブレーカーですので、取扱いには気をつけましょう。