毎月の電気代は、きちんと把握していますか?日々の生活には欠かせない電気ですが、できるだけかかる費用は抑えたいですよね。そこで今回は「アンペア」に注目。契約中のアンペア数を下げると、電気代の節約を実現することができるのです。アンペアについてやアンペア数を下げるとどれほど電気代を節約できるのかについて、詳しくご紹介します。
目次
アンペアについて
アンペアとは
電力の単位である「アンペア」。電気を使っている家庭には、、どこもアンペアブレーカーというものがあります。契約している電力会社と、「アンペア制」と呼ばれる需給契約を結んでいて、使うアンペア数によって、電気料の基本料金が設定されているのです。今契約しているアンペア数を知りたい場合は、アンペアブレーカーの分電盤を見ると分かります。アンペア数は、分電盤の色によって区別されているのです。
アンペア数とアンペアブレーカーの色
アンペア数は、アンペアブレーカーの分電盤の色で区別されているアンペア数ですが、各アンペア数と分電盤の色をそれぞれご紹介します。分電盤が赤色であれば10アンペア、桃色が15アンペア、黄色が20アンペア、緑が30アンペア、灰色が40アンペア、茶色が50アンペア、紫色が60アンペアというように設定されています。この機会に、ぜひ家庭の分電盤を確認してみてください。
アンペア数が変わるとどうなる?
アンペア数によって、電気料の基本料金が設定されています。料金は、契約している電力会社によって違うので注意してください。今回は、2014年9月時点での東京電力を例にご紹介します。10アンペアの契約で280円80銭、20アンペアで561円60銭、40アンペアで1,123円20銭、60アンペアで1,684円80銭です。アンペア数が上がれば、基本料金も高くなっていることが分かりますね。
必要なアンペア数とは
平均のアンペア数
一般の家庭で契約している平均のアンペア数は、30アンペアです。そして、平均の使用電力量は、290kWh。この場合、東京電力では、月の電気料金は7,500円ほどになります。必要なアンペア数の目安は、一人暮らしの場合で20から30アンペア、人数が多い家庭や、同じ時間帯に一気に電気を使う家庭は40アンペア以上でしょう。
一般的な家電に必要なアンペア数
次に、それぞれの家電に必要なアンペア数をご紹介します。まず、連続してつけなければいけない家電として、テレビは2.1アンペア、冷蔵庫は2.5アンペアです。短時間だけつける家電として、電子レンジは15アンペア、炊飯器は13アンペア、洗濯機は2アンペア、掃除機は10アンペア、ドライヤーは12アンペア。これらの家電を同時に使って、契約中のアンペア数を超えてしまった時、ブレーカーが落ちるのです。
暖房器具に必要なアンペア数
一日中暖房器具が欠かせない冬は、その分電気もたくさん必要です。では、それぞれの暖房器具に必要なアンペア数をご紹介します。エアコンは1.35から14.85アンペア、こたつは5アンペア、電気ストーブは9.9アンペア、セラミックファンヒーターは5.3から11.7アンペアです。
アンペア数を下げて電気代を節約
実際にどのくらい節約になる?
契約するアンペア数を下げると、電気代の基本料金が安くなるので、電気代の節約ができます。実際に、東京電力と契約している家が、50アンペアを40アンペアに下げた場合、基本料金は月約280円安くなります。年間で考えると、約3,360円の節約ができることになるのです。アンペア数は、年単位での契約となるので、一年を通して最も電気が必要な真夏や真冬のことを考えて、アンペア数を決めましょう。
一度に電力を使い過ぎない工夫が必要
ただアンペア数を下げると、一度に使える電気の量も減ることになるので注意が必要です。電子レンジや炊飯器などのアンペア数が大きい家電は、同時に使わないようにしましょう。また、エアコンやファンヒーターなどは、室温が設定温度になるまでが最もアンペア数が必要です。設定温度になればアンペア数は下がるので、他の家電を同時に使う時は、タイミングを考えてください。
まとめ
契約しているアンペア数を知らないという人は多いでしょう。しかし、自分の電気の使い方を把握し、自分に合ったアンペア数を契約すれば、お得に電気代を節約することができます。今後、電気料金が値上げされることは十分考えられるので、電気代を節約するコツを知っておきましょう。