社会人として一枚は持っておきたいクレジットカードですが、クレジットカードにはステータスカードと呼ばれる上位ランクのカードが存在します。ステータスカードは単にデザインが異なるだけでなく利用できるサービスや特典にも大きな違いがあります。今回は大人として知っておきたいクレジットカードのステータス基礎知識を紹介します。
目次
ステータスとは
ステータスカードとは、カード会社が設けているランク上位のカードを指します。ステータスカードはゴールド、プラチナ、ブラックなど色によってランクが区別されており上位ランクのカードほど加入条件は厳しくなっています。ステータスカードのランクはゴールド、プラチナ、ブラックという順番でランクが上がっていきます。カード会社によってはクリスタルカードやチタンカードなどオリジナルステータスが設けられていることもありますが、プラチナやブラックと同ランクで券面デザインだけが異なるものです。
ステータスはカードの色で判別可能
上位ランクのステータスカードを作成するとゴールドなら金色、ブラックなら黒とランクに応じたカラーでデザインされた新たなカードがカード会社から送られてきます。カード会社に連絡し裏面にサインするとステータスカードが有効化され、それまで利用していたカードは使えなくなります。ステータスカードは券面の色が一般カードとは異なるので、見ただけで上位ランクのステータスカードであることが分かります。高ランクのステータスカードになると見せるだけで身分証明書代わりになるほど高い信用性を有しています。
ステータスカードの特徴
限度額が上がる
ステータスカードは一般カードよりも限度額が高く設定されているので高額決済も可能です。カード会社によって基準は異なりますが、ゴールドカードの決済限度額は最初から一般カードの2倍程度に拡大されており、信用が確保されれば更に限度額が上昇します。ゴールドカードよりも上位のプラチナカードになると限度額はさらに上がり、最上位ステータスのブラックカードでは限度額が撤廃され無制限になることもあります。限度額はカード会社がどれだけ会員の支払い能力を信用しているのかによって決まります。
サービスや付帯特典が拡大
ステータスカード最大のメリットは利用できるサービスや特典が拡大することです。ステータスカード会員専用の空港ラウンジや手厚い付帯保険、ホテルや飛行機のチケット予約やヘルプデスクによるサポートサービスなど、一般カードとは比べ物にならないほど充実したサービスを利用できます。ブラックになるとサービスはさらに充実し、チケットの手配や旅行のコーディネートなど難しい依頼にも電話一本で対応してくれます。高ステータスのカードは、専用サービスを利用するためのカードと言っても過言ではありません。
年会費が必要
クレジットカードの中には年会費無料のものもありますが、ステータスカードは年会費が必要です。年会費はステータスが上がるほど高くなりゴールドカードは2,000円〜20,000円程度ですが、最上位のブラックカードだと年会費だけで30万円以上必要なカードも存在します。年会費は高額ですが利用可能なサービスや特典は充実しており、一方的に負担が増えるわけではありません。ステータスが上がることでポイント還元率がアップし、簡単に年会費を回収できるカードもたくさんあります。
加入時は審査が行われる
ステータスカードを作成するにはカード会社が行う審査を通過しなければいけません。審査は年齢や収入、カード履歴や利用金額など個人の属性についてチェックが行われ、上位ステータスほど厳しくなります。最上位のブラックカードの審査は非常に厳しく、年収数千万以上、年間カード利用金額数百万円以上でないとブラックカードの基準には満たないと言われています。上位ステータスのカードは申し込み制ではなく、カード会員の中で基準に達した人に対してステータスカードの招待状が届けられるのが一般的です。
各ステータスの特徴
最も作成しやすいゴールドカード
ステータスカードの中で最も作成しやすいのが一般カードよりもひとつ上のゴールドカードです。ステータスカードはカード会社側が会員を選ぶの招待制ですが、ゴールドカードに関しては一般申し込みを受付けている会社が多く、申請手続きをすれば作成できます。審査基準は一般カードより厳しく年収やカード利用状況に問題がなくても審査落ちする可能性がありますが、年会費さえ払えばだれでも作成できる審査のゆるいカード会社もあります。
高いステータスを感じられるプラチナカード
プラチナカードはゴールドカードよりも上位のステータスカードです。ゴールドカードが広く普及している現状では本当の意味でのステータスがあるのはプラチナカードから、と考える人もいます。プラチナカードを作るにはインビテーションと呼ばれるカード会社からの招待が必要で選ばれた人しか持てません。プラチナカードの年会費は5万円〜10万円で決して安くはありませんが、上位ステータスにふさわしいサービスを考えれば妥当な金額です。
選ばれた人のみが持てるブラックカード
ステータス最上位に位置するブラックカードは本当の意味で高いステータスの人だけが持てるクレジットカードです。ブラックカードを所有する事実が社会的信用の証明になるほど審査は厳しく、会員数は全体の1%以下です。単純に年収が高いだけではダメで社会的地位が必要です。サービス内容は破格で決済限度額無制限、限定商品の案内、各種チケットの手配、専用レーンでの入国手続など至れり尽くせりです。年会費は15万円〜30万円と非常に高額ですが、それに見合うだけのステータスのあるカードです。
まとめ
ステータスの高いクレジットカードは充実したサービスが魅力ですが、一番のメリットはステータスカードを所有することそのものです。高ステータスのカードを所有している事実が信用の証明であり、社会的信用を示す一種のシンボル的に扱われます。スマートな大人の仲間入りを目指すためにも高ステータスのカードを作成しておきましょう。