年金の支払いって意外と大変ですよね。最近は雇用の不安定な派遣社員やフリーターなど、昔にない働き方が多くなってきています。そのせいで、年金を免除をしている人も多いかと思います。しかし、年金免除したけれど、後で支払いたいという人も多いですよね?今回は、そんな方の為に正しい追納の仕方を紹介します!
目次
年金免除の追納する方法と出来る期間について。
追納にも期間が設けられているので確認を!
年金の追納はいつでも好き勝手にできるというものではありません。当然のことながら、ふと思い立って30年前の免除分を支払いたいと思っていても、追納できる期間に該当しなければ追納はすることが出来ません。免除の追納は追納申請の承認をもらった月から数えて10年以内とされています。10年以上前であれば、そもそも追納出来ませんので注意が必要です。
きちんと追納申請を申し込みましょう。
先ほども説明しましたが、追納する為には年金事務所に申し込みをし、追納申請を通す必要があります。厚生労働大臣に承認されたことが確認され、初めて納付書が頂けます。ちなみに銀行口座の引き落としやクレジットカードでのお支払いはできないので、現金の用意が出来る分の申し込みをするよう気を付けてください。承認を頂くまでは少し時間がかかる事も加味して、期間ぎりぎりに申請しないよう早めに申請の申し込みをしておくと良いでしょう。
出来るだけ早めに追納する方がお得になる!?
年金のシステムとして、免除の承認を受けた期間の翌年度から数えて3年経つと、年金額の加算額が上乗せされる事になっています。ですので、出来るだけ3年以内に年金の追納は行った方が支払額が少なくて済みます。年々国民保険料も値上がり続けていますので、もし経済的に余裕のある方でしたら、今すぐにでも追納分を支払ってしまった方が後々安心できますよ。
年金受給額が増えるだけじゃない!年金の追納で得するポイント
年金の追納をすると、税金の控除が得られる!
自営業の方などは確定申告をするのでご存知かもしれませんが、国民年金の支払いは社会保険料控除になりお得です。社会保険料控除に金額の上限はないので嬉しいですね。仮に10年分の国民年金の追納分をまとめて支払うとなれば、その金額丸ごと税金の対象にはなりません。つまり給料や所得の総額から追納部分が差し引かれますので、所得税や住民税が通常の場合よりも安く済みます。これは嬉しい特権ですね!
家族の年金追納支払いでも控除が受けられる。
国民年金の追納によって得られる社会保険料控除は、実は自分自身だけが対象ではありません。生計を共にする家族の支払いでも同じ効果が得られるのです。生計を共にするという事は、一緒に暮らしていて住民票が同一の場所であれば大丈夫です。パートナーや成人した子供の年金の追納支払いを行うことで、同じように税金の対象額が減ることになりますので、これは裏技的におすすめな技です。
年金免除の追納が出来ない場合はどうすれば良い?
年金免除の追納は義務ではないので、支払わない選択もできる
年金免除したら絶対に後から追納をしなければ、法律で裁かれる。という事はありません。国民の三大義務の一つである「納税」ですが、きちんと申請を承認されて免除している場合、追納は個人の裁量に任されているのが現状です。しかし払わなければ、支給額が全額払った場合よりも少なくなることは否めません。しかし、金融に明るい人でしたら、自分で資産運用などした方が相対的に見てお得かもしれません。
追納分を金融商品に投資し、将来へのリスクヘッジを取る。
FXやバイナリ—オプション、株などの投資は一度やってみたいと思う人も多いのではないでしょうか?資産家であれば将来への不安はないと思いますが、一般の生活を営む社会人であれば、多少なりとも将来の貯蓄の額が気になると思います。平成18年度の年金料で計算すると、1年で18万円も支払らわなければいけません。仮に10年分追納金があるとすれば、180万円以上追納しなければいけないのです。そんなにまとまった資金があるのであれば、少額投資であれば始めることが出来てしまいます。
どうしても余裕がない人は追納をあきらめるという手もある!
脅しではないですが、国民年金の支払額は年々増えています。しかし受給額が増える保証はありません。先日も国民年金の運用が赤字になったニュースがありました。「無理して追納したのに、破たんして貰えませんでした。」という結末はあまりに心苦しいです。ですから、今の生活をすることが精一杯で!という方は、無理して払わないことです。その分ちょっと貯蓄して、まとまったお金が出来たらローリスクな投資から運用するなり、手元にお金を置いておいた方が、将来的に安心して生活できる可能性が高くなります。
まとめ
いかがでしたか?年金の免除申請で、将来の受給額が減り、生活できなくなることを不安に思う気持ちもあるかと思います。しかし余裕があれば追納して対処することも可能です。追納出来なくても、資産を増やすことが出来ればお金の問題は減っていきます。重要なのは年金の追納が出来なかったら終わりではなく、様々な可能性を知っておく事です。そうすれば効率よくお金を管理が出来、将来に向けて安心して生活を送れることでしょう。