フローリング住宅が増加傾向の日本で人気なのが、床暖房。でも床暖房は電気代が高いって聞くし、種類も色々あって分からないという方も多いのでは?そんな方のために、今回は電気代をお得に節約できる、蓄熱式床暖房をご紹介します。快適な生活に蓄熱式床暖房を取り入れてみましょう。
目次
蓄熱式床暖房について知ろう!
蓄熱式床暖房とは?
蓄熱式床暖房とは、電力の安い夜間電力などを使用して、蓄熱材という特殊なヒーターを温め、遠赤外線で室内を連続的に暖める方法になります。そのため、床材や壁材には蓄熱度の高い特殊な素材を利用する必要があります。蓄熱するときの熱源は、一般的な電気の他、ガスや地熱、灯油なども利用できます。蓄熱式床暖房についてのメリットやデメリットを見ていきましょう。
蓄熱式床暖房のメリットとは?
蓄熱式床暖房は住居内を均一に暖めてくれるため、広い面積のときに効果的です。場所による温度差がないという他に、時間帯による温度差がないというメリットも。そのため、比較的低い室温でも快適に生活しやすくなります。設置するのもシンプルなため、基本的にメンテナンスは不要です。住宅と同程度の寿命があるため、半永久的に使用できます。
深夜電力を利用して蓄熱材を温め、電気代の高い昼間は蓄熱材に貯めた熱を放出して利用するので、電気料金がお得に活用できます。ランニングコストがかからないというのが大きなメリットになります。また、熱源には電気を使用するため、灯油などのような危険性や補充する手間もとられず、小さな子どもやお年寄りのいる家庭向きです。床面の温度も30度までと体温より低い温度のため、低温やけどになる心配もありません。
蓄熱式床暖房のデメリットとは?
蓄熱式床暖房を設置するのに、蓄熱材自体はそれほどコストはかかりませんが、コンクリートの工事や、断熱材に最低でも1,000,000円かかります。蓄熱式は他の床暖房のように、寒い時だけスイッチをつけて暖めるものとは違い、寒くなる時期にスイッチを入れ、冬が終わる頃にスイッチを切るといった長期的につけっぱなしにしておくものです。温度の管理は調節できますが、細かな調整が難しいというデメリットも。
蓄熱式床暖房は床を剥がして設置ということが難しいため、基本的に新築住宅が前提となります。リフォームでの施工はほとんどありません。蓄熱式床暖房では電気をたくさん使用するため、設置するのに電気容量を上げる必要があります。蓄熱式床暖房に限らず、電気式床暖房の設置など電気を多く使用する床暖房には、電池設定を変更する必要があります。
蓄熱式床暖房の電気代について
蓄熱式床暖房の電気代はいくら?
蓄熱式床暖房は深夜電力を使うので電力が安いといわれていますが、一体どれくらいなのか見てみましょう。蓄熱式床暖房は夜の11時からの夜間電力で6〜8時間暖めたとすると、毎月の電気代は約4,000円です。日中も深夜に暖めた熱を利用するので、電力が高い日中には電気代はかからないので、とてもお得ですね。
その他の種類の床暖房と電気代を比べるとお得?
床暖房にはいろいろな種類があるので、その他のものと比べてみましょう。電気式床暖房を1日10時間利用した場合には、ひと月あたりの電気代はおよそ13,000円となっています。先ほど挙げたように蓄熱式床暖房は電気代の安い時間帯を利用するため、日中に使う場合より3割から4割も安く済むことがわかりますね。
蓄熱式床暖房を賢く節約しよう!
蓄熱式床暖房の温度設定を変えよう
蓄熱式床暖房はメーカーによって消費電力は違います。およそ1,200Wくらいかかるのですが、これを節電するには、熱を蓄えるときの温度を調節すると効果的です。温度調節は細かい温度では設定できないため、4段階で設定できるようになっています。秋口のあまり寒くないときには少し温度設定を下げたり、季節や気温に応じて調節してみましょう。
使わない時期はブレーカーを落としておこう
蓄熱式床暖房を利用するのは主に寒い冬の時期ですが、消費電力を抑えるには、暖房シーズンが終わったときにも可能です。暖かい季節になって、コントローラーパネルの電源も、ついオフにするのを忘れてしまうということがあります。勝手に蓄熱して無駄な電力を使わないようチェックしておきましょう。また、蓄熱式床暖房のブレーカー自体を落とすことで、待機消費電力を抑えることにもつながります。
まとめ
蓄熱式床暖房の電気代や節約方法についてご紹介しましたが、いかがでしたか?電気代が多くかかるといわれる床暖房ですが、深夜電力を利用することで、電気代を節約できる蓄熱式床暖房なら、日中の電気代がかからず快適に生活できますよ。蓄熱式床暖房を取り入れて、一日中暖かくて、電気代も抑えられる暮らし方を手に入れてみませんか?