オール電化の家庭が増えてきている中で、火を使わずに調理ができる画期的な人気アイテム「IHクッキングヒーター」。小さなお子様やお年寄りがいる家庭では重宝されていますが、果たしてIHクッキングヒーターのメリットはどこにあるのでしょうか?また、電気代を節約する方法とは?その実態に迫っていきます!
目次
IHクッキングヒーターのメリットとは?
お掃除が楽なIHクッキングヒーターは主婦の味方!
IHクッキングヒーターには、ガスコンロのように凹凸がありません。調理をしていると、吹きこぼれやお玉や菜箸からのしずくなど、汚れるタイミングはたくさんありますよね。放っておくとこびりつきがひどくなり、細かいところの掃除はもっと大変。IHクッキングヒーターは凹凸がなく平らなので、サッと簡単にふき取ることができます。時間を置けばすぐに冷めるので、ボウルやまな板などの調理器具を置くこともできますよ。
火を使わないので安心感がある
IHクッキングヒーターの特長として、火を使わずに加熱ができます。IH対応可能な鍋や、磁石でくっつく鉄・ステンレス製のものだけを加熱するので、衣服や人の手を燃やしてしまう危険性がありません。ですから、お年寄りや小さな子どもがキッチンに近づいても、安心して料理することができるのです。
調理時間の短縮にも一役買います!
ガスコンロの方が、火が出ているので早く加熱すると思っている人が多いのでは?実はIHクッキングヒーターの方が早く熱を伝えて、火力も強いのです。ガスの場合、鍋底を温めているようで、実は周りに熱が逃げてしまっています。その点、IHクッキングヒーターなら鍋底に密着し、集中して温めることができるので、早く加熱でき、調理時間を短縮することができるのです。
IHを導入するだけで節約につながる!
ガスコンロの場合、熱を鍋の周りに逃がしてしまうとご紹介したとおり、使うだけで部屋の温度を上げてしまうのです。夏にキッチンで調理をしていると、気付かない内に汗だくになって熱中症になってしまうなんて危険性がありますよね。扇風機を回そうにも、火が消えてしまっては困ります。IHクッキングヒーターなら、火がないので暑くならないし、扇風機を回して火が消える心配もいりません。
便利な保温機能で消し忘れの心配なし!
IHクッキングヒーターの機能に、保温機能があるのをご存知ですか?ガスコンロで調理時に、食べるまでに小さなとろ火でコトコト温めておきたいときもありますよね。小さな火だと、鍋に隠れてついていることを忘れてしまうこともあります。そんなときに役立つのが、IHクッキングヒーターの保温機能。80℃に保ったままにしてくれるので、焦げる心配がないのです。
IHクッキングヒーターのデメリット
停電したときには使えない
当たり前のことですが、電気を使って温めるので、停電したときには使えなくなってしまいます。そんな時にガスコンロなら、電気がダメになってもお湯を沸かしたり、調理したりすることが可能です。IHクッキングヒーターを使用するなら、万が一に備えて、カセットコンロを用意しておくと地震や雷などで停電になったときにも安心できます。
IH対応の鍋やフライパンの用意が必要
ガスコンロであれば、何も気にせずに鍋やフライパンなどを選ぶことができますが、IHクッキングヒーターの場合は、対応可能かしっかりと調べる必要があります。対応していなければ、せっかく購入しても使用できません。種類は増えてきているものの、値段が少し高く、重いのも特徴です。
導入費用が高い
IHクッキングヒーターを導入する場合、初期投資がかかります。本体が高価であることに加えて、先に紹介したIHクッキングヒーターに対応している鍋やフライパンを、新たに購入する必要があるからです。取り付け費もかかってくるので、導入する際に高い費用が発生します。
火が出ないことが調理に影響する
IHクッキングヒーターで調理するには、鍋底がIHクッキングヒーターに付いている必要があります。当然ながら、少し炒めようと持ち上げてしまっては、熱が伝わらず冷えてしまいます。ガスコンロの場合であれば、火の上昇気流で多少の熱があり、ガスコンロから離しても加熱が可能です。持ち上げずに揺らして調理する場合にも、人によっては嫌な音がでる可能性もあります。
火がない安心感が逆効果になることも
火を発生させないので安心なのですが、逆にそのことで、子どもの火に対する恐怖心を育てることができにくくなることも考えられます。火を使うことはとても便利だけれど、誤った使い方をすると火傷を負ってけがをしたり、火事になってしまたりすることを教える機会が失われるのです。とても大事なことなので、別の方法で教育することを考えましょう。
IHクッキングヒーターの電気代を節約する方法
便利なIHクッキングヒーターを使うときに、節電できる方法があるのをご存知ですか?ほぼ毎日調理をするのに使うので、節約方法を実施すれば、毎月の電気代が安くなります。ぜひ参考にしてみてください。
鍋の底の水分はふき取ってから調理開始
使う前に洗っていると、鍋の底が濡れたままIHクッキングヒーターの上に乗せていませんか?それでは、鍋の底の水分を蒸発させることにエネルギーを使い、鍋を加熱するのに時間がかかってしまいます。始めにキチンとふき取ることで、効率よく加熱することができるのです。
余熱を利用して火を通す
カレーや煮物など、煮込んで調理をする際には、余熱を利用することで節電ができます。時間がかかることにはなりますが、電気代を使わずに調理ができ、なおかつじっくりと煮込めるので、味もよくなるのです。煮立った鍋をプレートから下ろし、毛布などで包みゆっくりと冷めるのを待ちます。煮物が温度が冷める時に、具材に味が染みていくので、美味しい煮物にも有効なのです。
蓋をして調理をすることを心掛ける
IHクッキングヒーターで鍋を使う場合、蓋をすることを忘れないようにしてください。蓋をすることで、鍋に伝わってくる熱を有効に活用することができるのです。煮物など、蓋をせずに煮詰めたいときには、落し蓋をするといいでしょう。熱を有効に活用するのに加えて、味を染みさせる効果もあるのです。
まとめ
IHクッキングヒーターのメリット・デメリット、節電方法についてご紹介しましたが、いかがでしたか?ガスコンロにするかIHクッキングヒーターにするか、ご家庭の事情によっても選ぶ基準は異なります。ご紹介した内容を参考にして、電気代を節約したり、各家庭にあった調理家電を選んでくださいね。