電気料金の見直しをされていますでしょうか?電力自由化で新たに参画した企業だけでなく、既存の電力企業も様々なプランを打ち出しています。今回は沖縄県民の方にはおなじみの沖縄電力の特徴的なプランをご紹介します。特徴・メリット・向いているユーザー情報をまとめてみましたので、電気料金プラン見直しの参考にしてくださいね。
目次
沖縄電力とはどんな企業か?
沖縄に根付いた大企業
沖縄エリアでの電力供給を長年に渡って行ってきた事業者で、沖縄県浦添市に本社を構えています。沖縄県での大企業の1つで、沖縄県も株式を保有している企業です。東京電力・関西電力など他の電力会社と異なり、原子力発電所を保有していません。大手企業としてのスケールの大きさを生かした経営体制で、子会社を通じて建設業・不動産業・情報通信業にも進出しています。沖縄の一大勢力とも言える企業グループといえるでしょう。
発電設備に関して
2011年3月に発生した福島第一原子力発電所の事故の影響で、原子力発電の代替として火力発電の割合が急増しました。沖縄電力はもともと原子力発電所はありませんが、発電設備がほとんどが火力となっているため、他の電力会社と同様に重油の価格に影響されやすい構造になっています。2013年には電気料金の全体的な値上げを実施しました。
電力自由化に関して
電力自由化以降、沖縄エリアに参加を表明している企業はたくさんあります。しかし、現時点においては沖縄でサービス提供を開始している新規事業者は存在していません。沖縄には離島が多いなどの理由から、電気の託送料金が高く設定されていて、優位性のある価格を消費者に提示できないためです。現在、沖縄で契約できる電気事業者は沖縄電力のみとなっていて、自由化が進むためには託送料金が低くなるかがポイントといえます。
沖縄電力の独自プラン(家庭向け)
時間帯別電灯
昼間よりも夜間時間のほうが料金が安く設定されているプランです。昼間は3段階に分かれた行金設定になっています。
・90kWhまで:1kWhあたり26.06円
・90kWhを超え230KWhまで:1kWhあたり32.38円
・2300kWhを超えて以降:1kWhあたり34.62円
一方、夜間の料金は1kWhあたり11.78円と昼間の1/2〜1/3ほどの低価格に抑えられています。
Eeらいふ
電気温水器・エコキュートを使っている方が契約できる料金プランです。朝と夕方、休日の利用料金が安くなっています。さらに季節による違いもあり、夏季(7月〜9月)は、他の季節よりもやや高くなります。時間帯別電灯と同じく、こちらのプランも夜間の料金が昼間よりもかなり安いです。オール電化住宅の場合は、さらに毎月の料金から10%が割引になります。
ちゅらクック割引
時間帯別電灯を利用している方の中で、電圧200ボルトの電気調理器(IHクッキングヒーターなど)を利用している方に適用される割引プランです。電気料金から3%が割引となりますが、割引上限は毎月540円までとされています。割引対象額とは基本料金と電力量料金の合計です。
それぞれのプランに向いている人とは?
夜間利用が多いなら時間帯別電灯
時間帯別電灯は夜間の利用料金が昼間よりもかなり安く設定されているのが特徴的です。23時〜7時まで割安になりますので、この時間帯の電気利用が多い方にオススメです。具体的には日中は留守にしていることが多いご家庭に向いているといえるでしょう。また日中に在宅するご家庭でも、自動食器洗い機などのタイマー機能を使って夜間に家事をするように工夫することで利用することも可能です。
オール電化利用者ならEeらいふ
オール電化住宅の方に向いているプランです。安い深夜料金を利用し、深夜に給湯や蓄熱を行うことでお得に利用できます。また、こちらのプランの加入者で、熱源を全て電気でまかなっているご家庭は、「Eeプラン割引」が適用されます。毎月の電気料金が10%OFFになり、さらにお得です。
まとめ
沖縄電力の企業の特徴と、独自に用意しているプランをご紹介しました。夜間・休日に安い料金を設定しているプランが多いので、平日の昼間は留守にしているご家庭は料金プランを見直してみることで節約につながるかもしれません。また、現在沖縄で利用できるのは沖縄電力のみなので、今後沖縄エリアでの新規事業者のサービス提供の開始も期待したいところです。