2016年4月から電力自由化が始まりましたが、5月時点での調査によると、新電力に切り替えた世帯は全体の1%程度だそうです。この結果は個人的には少ないように感じますが、様子見、あるいは検討中の方が多いのかもしれません。そこで今回は、新電力への切り替えをお考えの皆さんに、「丸紅新電力」についてご紹介したいと思います!
目次
丸紅新電力とは?
新電力だけど、新電力じゃない!
丸紅新電力は、言わずと知れた総合商社・丸紅グループの新電力事業部門を担う会社です。丸紅グループは、長年海外で発電所の設計や建設などの事業を手掛けてきており、1990年代からは自社発電所による売電事業にも参入、現在は世界23カ国において安定した電力供給体制を構築しています。社名は新電力ですが、実は発電のプロなんですね。
再生可能エネルギーへの積極的な取り組み
丸紅グループは国内17ヵ所に発電所を所有していて、火力発電の他に、水力発電、風力発電、太陽光発電、バイオマスといった再生可能エネルギーに力を入れています。所有する発電所の中で、再生可能エネルギーが占める割合は、なんと約7割もあるそうです。また、水力発電においては、新電力業界の中では希少な30MWを超える大規模なものを保有しています。
長い運用実績による信頼度の高い経営
新電力に切り替えることを躊躇されている方の中には、はたして本当に安定的な供給ができるのか?また、経営は大丈夫なのか?といった疑問をお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか?その点、長年にわたって電力事業を続けてきた丸紅グループは、事業を知り尽くした人材が豊富で、経営のノウハウも蓄積されています。また、国内における発電所の数も多く、供給できる地域も広範囲にわたっています。
丸紅新電力の特徴について
料金体系やサービスがシンプルでわかりやすい
新電力会社の比較をしていて、料金体系やサービスの複雑さに辟易した方は多いのでは?電話料金とセットにしないと割安にならないとか、やたらポイントサービスがあるけれど、制約が多くて余計なサービスだったりします。その点、丸紅新電力はいたってシンプルです。セット割もポイントもなく、料金体系は「プランS」と「プランG」のたったふたつだけです。
ジブリとの提携を前面に押し出している
再生可能エネルギーを推進して、エコロジーに注力している丸紅新電力ですが、宣伝面でも「となりのトトロ」で有名なスタジオジブリと提携して、エコロジーな電力会社である点をアピールしています。スタジオジブリの美術館は、丸紅新電力の電力で運営されていますし、CMもジブリが製作しています。純粋なエコ活動の観点から見ると、ジブリとの提携は賛否両論ありそうですが、宣伝効果は大きいでしょうね。
料金体系・供給地域・契約について
料金メニュー【プランS】とは?
「プランS」は、お得度を最優先する人向けの料金プランです。従量電灯BとCに対応しています。基本的に多く使えば使うほどお得になるような料金設定になっています。時間帯による使用料の変化がないので、1日のうちの電気使用量に偏りがない家庭向きです。電気の使用時間にムラがある家庭では損をしてしまう場合もありますので注意が必要です。
料金メニュー【プランG】とは?
「プランG」は、売上の一部を環境保護のために使うプランで、その分、「プランS」より割高になっています。環境保護活動の具体例としては、「となりのトトロ」のモデルとなった埼玉県の狭山丘稜の自然を守る活動に寄付をしています。また、「プランG」を契約すると、スタジオジブリ監修の「オリジナル一輪挿し」が貰えます。
現時点での供給地域は?
現時点(2016年8月)での供給地域は、北海道電力管内、東北電力管内、東京電力管内、中部電力管内、関西電力管内、中国電力管内、九州電力管内となっています。
契約期間や解約時の違約金は?
契約期間は1年間で、申し出がなければ自動更新されます。違約金については、約款によると、電気設備を改造して不正な使用をするなどの行為の場合は違約金が発生しますが、期間満了前の解約については記述がありませんので発生しません。期間満了前の解約に対して違約金が発生する新電力会社が多いことを考えると、評価できる点ではないでしょうか。
まとめ
以上、丸紅新電力について簡単にご紹介しましたが、いかがでしたか?新電力会社はたくさんあり、他サービスとの併用割引やポイントサービスなどをウリにしているところが多いですが、丸紅新電力は、こまごまとしたサービスなしのシンプル体系で勝負をしています。長年培った発電の技術とノウハウが最大のウリであるという自信が裏付けとなっているのでしょう。エコと安心感を重要視する方にオススメしたい電力会社です!