電力自由化が始まってからしばらく経ちましたが、電気料金の見直しを行っていますか?従来の料金のままにしている方も多いと思いますが、電力会社ではさまざまな新プランをスタートしています。今回は九州電力で新しく始まった「スマートファミリープラン」を取り上げ、従来のプランとの違いを解説していきます。
目次
九州電力の新しい2つのプラン
電気利用の多い方にオススメの「スマートファミリープラン」
電気の使用料ごとに料金を3段階で定めているプランです。
・120kWhまで:1kWhあたり17.13円
・121〜300kWhまで:1kWhあたり22.63円
・301kWh〜:1kWhあたり24.49円
301kWh〜の料金が安くなっていて、ポピュラーなプランである「従量電灯B」と比較して、1kWhあたりが1.08円お得です。この3段階料金は、時間帯や季節に関係なく定められているのが特徴です。
夜間の利用が多い方にオススメの「電化でナイト・セレクト」
夜間時間帯の料金が、昼間の時間帯よりも割安になっているプランです。さらに、夜間時間帯を次の3パターンから選択できますので、自分の生活に合った時間に合わせやすいです。
・電化でナイト・セレクト21:21時〜翌7時
・電化でナイト・セレクト22:22時〜翌8時
・電化でナイト・セレクト23:23時〜翌9時
セレクト21は夜型の生活の方、セレクト23は早朝の電気利用の多い方にオススメといえます。
2つのプランに向いている人とは?
スマートファミリープランに向いている人
スマートファミリープランの特徴は、301kWh以降の利用料金がお得になっているという点です。毎月301kWh以上使うようなご家庭に向いているといえるでしょう。また、電化でナイト・セレクトのような時間帯・季節による割引はありませんので、1日を通して電気を使うことが多いご家庭にピッタリです。小さいお子さんなどがいる場合、昼間から夜までかかりきりになることもありますから、このプランが適しているでしょう。
電化でナイト・セレクトに向いている人
電化でナイト・セレクトは、深夜時間帯の料金が安くなっているのが大きな特徴です。さらに、平日よりも休日の方が安く設定されている点もポイント。これらの特徴を踏まえると、昼間は電気を使わず夜に使うことが多い方、平日は留守にしていることが多い方にオススメです。具体的には、一人暮らしのビジネスマン・学生の方、共働きで子供のいないDINKSの方になど向いているでしょう。
当てはまらないなら従来のプランでもOK
2つのプランに当てはまらないようなら、従量電灯プランでも問題ありません。例えば一人暮らしの年配の方であれば、スマートプランでお得になるほど電気は使わず、夜間もそれほど利用しないという方も多いでしょう。ただし電化でナイト・セレクトの23に関しては、お得な料金が翌朝9時までとなっていますので、早朝に家事をする方には向いている可能性もあります。
2つのプランに関する注意点
スマートファミリープランについて
このプランは毎月300kWhを超える電力を消費する家庭に向いています。300前後ではプランを変えてもあまりお得には感じられないかもしれません。九州電力も、ひと月の電気の使用量が300kWh以下であるなら従量電灯Bが適していると発表しています。電気の使用量データを1年分ほど見て判断してください。時間帯や季節の割引がないため、使用量が月ごとに大きく変動するようなご家庭にも向いているとはいえません。
電化でナイト・セレクトについて
時間帯や平日・休日での違いにプラスして、季節による料金変動もあるのがこちらのプランです。電気の利用が多い夏・冬よりも、春・秋のほうが安く設定されています。このことから、夏・冬には電気の節約に取り組まないと料金が高くなる可能性もあります。電気料金の節約のためには、夏の暑さと冬の寒さを電気以外で乗り越える手段も取り入れる必要があるでしょう。
まとめ
九州電力で2016年からスタートした新しい2つのプランについて解説しました。「スマートファミリープラン」は時間帯・曜日・季節を問わず、毎月一定以上の電気を消費するご家庭にオススメです。「電化でナイト・セレクト」は夜間の電気利用が多い方にピッタリです。ご自身のライフスタイルに当てはまるなら、ぜひ活用してみてくださいね。