業界NO.2の規模と関西エリアにおける電力供給実績がある電力業界大手の関西電力が、首都圏に住む需要者向けの料金プラン「はぴeプラス」の提供を開始しました。今回は、この首都圏向け新プランを含めた関西電力の様々な一般家庭向け電気料金プランをご紹介していきます。
目次
基本の「従量電灯A」プラン
従量電灯Aは、関西電力が提供する一般家庭向けの最も標準的な料金プランです。毎月定額の最低料金と、電気使用量に応じて計算する電力量料金で構成されています。このプランの特徴は、電力量料金に省エネ推進を主目的とした三段階料金制度(電気使用量に応じて1kWhあたりの料金単価が段階的に上がっていく仕組み)を採用している点で、電気使用量の少ないご家庭ほど月々の電気代がお得になるように設定されています。
家族の人数が少なく、電気使用量が300kWh前後もしくはそれ以下の月が多いご家庭の場合は、こちらの従量電灯Aプランをおすすめします。一方、家族の人数が多く電気をたくさん使うご家庭では三段階料金制度の恩恵を受けづらく、電気を使えば使うほど電気代が割高になってしまうというデメリットもあります。そこで関西電力は、電気使用量が比較的多い需要者向けに次のようなプランも提供しています。
電気をたくさん使うご家庭向けの新プランが登場!
関西エリア向け新プラン「eおとくプラン」
eおとくプランは、契約電力の大きさで決まる基本料金と、二段階の電気使用量に応じて計算する電力量料金で構成されているプランです。基本料金を支払う必要がありますが、各段階における電力量の料金単価が従量電灯Aプランよりも安く設定されているため、電気をたくさん使うご家庭ほどこのプランを利用した時のほうがお得になります。毎月の電気使用量が300kWhを超えるご家庭の場合はこちらのプランを検討してみましょう。
首都圏エリア向け新プラン「はぴeプラス」
はぴeプラスは、契約電力の大きさで決まる基本料金と、二段階の電気使用量に応じて計算する電力量料金で構成されている、首都圏エリアに住む需要者向けのプランです。
東京電力の一般家庭向けプラン「従量電灯B」が電気使用量120kWhまでの料金単価(第一段階料金)を割安に設定しているのに対し、はぴeプラスでは300kWhまでの料金単価(第一段階料金)を割安に設定しているため、多くの場合で東京電力の「従量電灯B」プランを利用した時よりも電気代が安くなります。
また、関西電力のプランを首都圏エリアで契約する場合でも、ポイントが貯まる制度や暮らしのサポートなど関西エリアと同様のサービスが提供されています。契約電力が大きく月々の電気使用量が多いご家庭ほどお得になる可能性が高いので、今現在ご契約されているプランが割高に感じる場合は新しく登場したこちらのプランも検討してみましょう。
ライフスタイルに合わせた時間帯別プランがお得!
生活スタイルに合ったプランを選択することで、月々の電気代が安くなる可能性があります。関西電力は、早朝や夜間など一部の時間帯の料金単価を安く設定した時間帯別の電灯プランが充実しています。
夜間がお得な「時間帯別電灯」プラン
時間帯別電灯は、夜間(23時から翌朝7時まで)の電力量料金単価が格安に設定されているプランです。日中は不在で夜間にまとめて電気を使うというご家庭にはこちらのプランがお得です。
オール電化住宅なら「はぴeタイム」
はぴeタイムは、1日を3つの時間帯(デイタイム、リビングタイム、ナイトタイム)に分割し、それぞれに一律の電力量料金単価を設定したオール電化住宅向けのプランです。時間帯別電灯プランと同様に23時から翌朝7時までの夜間の料金単価が格安に設定されていますが、こちらのプランはさらに、電気をたくさん使う休日(土日祝など)の日中の料金単価も比較的安めに設定されていることが特徴です。
朝と夜がお得な新プラン「eスマート10」
eスマート10は、22時から翌朝8時までの夜間の電力量料金単価が割安に設定されているプランです。時間帯別電灯プランと比べると夜間の料金単価は高めですが、夜間の時間帯が2時間長く設定されているため、より柔軟な電力の使用が可能になります。一人暮らしの方や共働きのご家庭におすすめです。
まとめ
電力小売全面自由化により新たな電力の購入先として新電力が注目を浴びていますが、関西電力をはじめとした既存の電力会社でも従来型の電気料金プランにとらわれない新しいスタイルの料金プランが登場しています。今現在ご契約されている料金プランも含め、どのプランがご自身の生活に一番合っているプランなのか、しっかりと見極めていきたいところです。