イオン銀行の住宅ローンは、低金利、保証料0円、団体信用生命保険料0円などの優遇策を打ち出し、金利引き下げ競争が相次いでいる住宅ローン市場のなかでも目立つ存在です。そのほかにも、イオン銀行の住宅ローンには、病気に備えたオプショナルプランがいろいろあります。それでは、イオン銀行の住宅ローンの特徴を見ていきましょう。
目次
イオン銀行はどんな銀行?
ネット専業銀行でもない新しいタイプの銀行
イオン銀行は、名前のとおり、小売業大手のイオンのグループ会社です。イオングループのショッピングセンター内に有人店舗を持ち、基本的に年中無休で9:00から21:00まで、住宅ローンや保険、投資などの相談業務を行っています。店頭では現金を取り扱わず、入出金はイオン、ミニストップといったイオングループ各店舗などに設置されたイオン銀行ATMや提携ATMで行う新しいタイプの銀行です。
イオン銀行の住宅ローン
イオン銀行でも住宅ローンを取り扱っており、全国100以上の支店や公式ホームページ、コールセンターが窓口になっています。取り扱っている住宅ローンは、変動金利型、2年〜10年固定金利特約型、固定金利型の「フラット35」などです。ただし、「フラット35」は、首都圏、東海圏、関西圏の一部の店舗、および提携不動産会社経由のみの取り扱いとなります。
イオン銀行住宅ローンの代表的な特徴
低金利
イオン銀行の住宅ローン金利は他の金融機関と比べて低い部類に入ります。
イオン銀行住宅ローン適用金利の例(2016年8月現在)
・変動金利:年0.570%
・3年固定金利特約型:年0.380%
・5年固定金利特約型:年0.500%
・10年固定金利特約型:年0.790%
なお、固定金利特約型とは借入時の金利が最初の3年〜10年は適用され、その後変動金利型か固定金利特約型を選択できます。
保証料0円
住宅ローンの保証料は住宅ローン初期費用のなかでも高い比重を占めます。他の金融機関では借入額の1%ちょっと程度を保証料として徴収するところが多いです。例えば、3,000万円借りる場合、30万円くらいを保証料として支払わなくてはなりません。これが無料というのは初期費用をおさえることになります。
団体信用生命保険料0円
借り手に万が一のことがあった場合、団体信用生命保険(略称:団信)で住宅ローンの残債を支払い、残された遺族は住宅ローンの支払いをする必要がなくなります。そのため、団信は住宅ローンとセットにされていますが、この保険料は住宅ローンの金利のなかに含まれていることがほとんどです。よって、団信の保険料が無料だと、住宅ローンの金利も低くなります。
一部繰り上げ返済手数料0円
イオン銀行のインターネットバンキングでの繰り上げ返済は1万円から、店舗での繰り上げ返済は50万円から手数料無料で可能です。インターネットバンキングからの繰り上げ返済手数料が無料の金融機関は増えてきましたが、店頭での繰り上げ返済手数料も無料というところはほとんどありません。ただし、全額繰り上げ返済(=住宅ローンの完済)の場合は手数料がかかります。
ワイド団信付住宅ローンに、8疾病保障付き、がん保障特約付き!
ワイド団信付住宅ローンとは
「ワイド団信」とは健康面での条件を緩和した団信のことです。住宅ローンの審査に通らない理由の一つに、健康上の理由で団信に入れないことが挙げられます。ふつうの生命保険でも持病がある場合、生命保険加入を断られることがありますが、団信でも同様です。その点、加入条件が比較的ゆるいワイド団信なら、団信に加入できる可能性があります。その代わり、ワイド団信付住宅ローンの場合、ローンの金利が年0.3%高くなります。
8疾病保障付住宅ローンとは
ガン・脳卒中・心筋梗塞の3大疾病になったとき、住宅ローン残高がゼロになり、ローンを支払わないで済む3大疾病保障付住宅ローンは、多くの金融機関が取り扱っています。この3大疾病に加えて、高血圧症、糖尿病、肝硬変、慢性膵炎、慢性腎不全のために12か月を超えて働くことができなくなった場合にも住宅ローン残高がゼロになるのが8疾病保障付住宅ローンです。保障がつくかわりに、金利が年0.3%上乗せになります。
がん保障特約付住宅ローンとは
がん保障特約付住宅ローンの場合は、生まれて初めてガンと診断されたら住宅ローン残高がゼロになる上に、ガンが治っても住宅ローンを支払う必要がありません。日本人の約2人に1人がガンと診断されるといわれる今日、将来の不安を減らす特約といえます。がん保障特約がつくかわりに、住宅ローン金利が年0.1%上乗せされます。
まとめ
イオン銀行の住宅ローンの特徴は、?低金利、?保証料・団信保険料といった初期費用が安くつく、?病気に備えたプランが用意されていることです。なかでも、「ワイド団信」は取り扱い金融機関がごく限られているため、健康上の理由で今まで住宅ローンを借りることができなかった人に、住宅ローンの可能性を開いたといえるでしょう。