お家で映画を楽しんだり、録画した番組やドラマを見返したり、DVDにコピーするなどさまざまな機能を発揮してくれるDVDデッキ。特に映画好きな方や、テレビをよく見る方にはおなじみの家電製品でもあります。しかし多機能で便利なDVDデッキでも、使えばそれだけ電気代がかかるので気になりますよね。
DVDデッキにはどんな特徴があるのか
DVDデッキとは主にDVDを再生する機能と、DVDに録画をするレコーダー機能などを搭載させた家電製品です。DVDデッキが出はじめたころには、再生する機能のみを持たせた低価格なものなどもあり現在でも購入できますが、録画機能と一体化したものがほぼ主流になっています。さらにDVDデッキはBRD(ブルーレイディスク)が少しずつ普及しており、DVDとBRDどちらの再生と録画可能なものもあります。
他にもDVDデッキ自体にHDD(ハードディスクドライブ)を搭載し、録画した番組を撮りためていくことが可能なものもあります。こちらは好きなドラマや映画などをHDDに録画し、その中から好きなものを選んでDVDやBRDにコピーすることもできます。DVDデッキは遡ればビデオデッキの次世代機として登場しましたが、徐々に進化していきさまざまな機能を搭載させて進化し続けています。
最近はその役割を少しずつBRDにバトンタッチしつつありますが、まだまだ愛用者の多い家電製品でもあります。特にレンタルショップで映画のDVDを借りる際や、見たい番組などを録画する際にもお世話になっている方は多いのではないでしょうか。ですが、DVDデッキは常にコンセントに差し込むのが通例になっている家電製品でもあり、テレビやPCなどと同様に待機電力を消費しています。
待機電力とは、家電製品を実際に使用せずとも消費する電力のことで、常備コンセントを差し込んでいる機器にはほとんど待機電力を持っています。そのため他の家電製品と比べると、待機電力や実際に使用する際の消費電力をトータルして電気代を算出する必要があります。
DVDデッキの消費電力や電気代はどのくらいになる?
ではDVDデッキの消費電力はどの程度になるのでしょうか。一般的にDVDデッキの消費電力は約30Wとされており、再生や録画などを約1時間行ったとしても電気代は約0.78円となります。例えばDVDデッキを使用して映画を1本再生するとすれば約2時間は必要になります。結果として電気代は約1.56円かかる計算になります。
DVDデッキを利用して毎日2時間の映画を再生するとすれば、1カ月間で約47円の電気代が必要になるということです。これはBRD(ブルーレイディスク)の場合でも、HDDにて再生を行っても同じ消費電力と電気代になると考えて良いです。そこに待機電力をプラスしたものがトータルの電気代になります。
待機電力とは何も操作していない状態でも消費している電力のことですが、それらの電力には主にDVDデッキに付属している時計機能や録画機能、リモコン待機などに使われています。これらの待機電力にはおよそ20W〜30Wの電力が消費されています。そのため20Wであれば丸1日だとしても電気代が約12.48円となります。
これを1カ月間繰り返すと約374円となり、DVDデッキの再生や録画を毎日2時間行ったとしたものを合わせて、ひと月でトータル約421円となります。DVDデッキの待機電力は以外にも大きく電機量を消費するため、できるだけ減らすのが節電への大きな1歩にもなりそうです。
DVDデッキの節電をするにはどんな方法があるのか
DVDデッキを用いた節電にはどのような方法があるのでしょうか。まず第1に、テレビを視聴する際にはDVDデッキから通してみるのではなく、テレビのみを使用することです。DVDデッキには基本的にテレビのチューナー機能がついているものがほとんどで、中にはこの機能を通して視聴している方もいます。しかしこれだと、テレビとDVDデッキ両方の電源を入れていることになり、結果電気代も増えてしまいます。
テレビのみで視聴できる方はなるべくDVDデッキを起動させずに行うのが良いでしょう。近年のDVDデッキには省エネ機能やスリープ機能がついています。これらをうまく活用して極力消費電力を押さえていくのも節電に役立ちます。その他セットしたDVDはそのままにせずに、抜いておくことで電気代を節約できます。
待機電力を極力抑えたい方は、デッキに表示されている時計機能などの明るさを調整できるものもあり、中には一定の時間がたつと消灯する機能もあるので、それらをうまく使うのも一つです。DVDデッキは使用していないときでも、熱がこもっていたりすることがあります。熱がこもることで消費電力が増してしまう可能性が高いので、通気性の良い場所に置いたり直射日光に当たらないような場所に置くのもおすすめです。
まとめ
DVDデッキはDVDを再生したり録画するなどの短時間の使用ではそれほど、電気代もかかりません。しかし待機電力の影響でトータルしても、かなりの電気代がかかってしまいます。このため、DVDデッキの省エネ機能を最大限に使用したり、最新の機能をうまく活用するなどして電気代を押さえるのが肝になります。