家計管理

大学生の一人暮らし、生活費はどうしてる?気になるお金事情とは

最近の大学生はアルバイトも豊富で思いのほかリッチな生活ができたり、大学生専用マンションでの生活なども充実している一方で、奨学金に頼り、就学中〜就学後の返済を考えると、かなり節約しなければならない、といった事情も聞かれるようになりました。そんな大学生の生活費にまつわるお金事情について、東京の学生を例に考えてみましょう。

大学生の主な収入源は「アルバイト」

首都圏の学生の平均アルバイト収入は「月4〜5万円」

リクルートが2015年に実施したアンケートによると首都圏の学生の平均アルバイト収入は月4〜5万円で推移しています。首都圏は他のエリアより若干平均時給が高い傾向にあり、2015年10月度の平均時給は1,014円ですので、月48時間、週3日、一日4時間平均で稼げることになります。土日にまとめて週2日一日8時間働く人もいれば、平日のコンビ二で夜勤に入る人もいるので、多い人では10万円以上稼ぐ人もいます。

アルバイトを含んだ収入の平均は「月10万円」

収入のアルバイトの収入が多いものの、実家からの仕送りが平均4万円、奨学金が3万円とアルバイト以外の収入も組み合わせる人も多いようです。そして月の平均収入は10万円程度。親からの仕送りが難しい家庭があることも想定すると、学業と両立しながらアルバイトや奨学金だけで生活するのはそれほど楽ではない様子がうかがえます。

大学生の約5割が奨学金を借りている現実

日本学生支援機構が発表した、「平成26年度学生生活調査」によると、学生の約5割が奨学金を借りているという調査結果になりました。しかし、家族世帯の収入が500万円台の家庭が多くお金を借りているのに対し、本当に必要だと思われる300〜400万円台の世帯の貸与率がそれほど高くないことを見ると「将来返せなくなる不安より、今アルバイトなどで稼いで大学へ行く」と考えている学生が多い裏付けとなります。

固定費は6万前後、結構大変です

固定費の大半を占めるのは「家賃」

生活費は固定費と変動固定費、変動費の3種類に分かれますが、一度契約してしまうと毎月必要になるお金の代表といえば「家賃」です。東京都内のワンルームの平均家賃が約6万円。大学や駅からの距離、周辺の住環境により7万円を超える家賃のエリアもあります。特に女性の一人暮らしは不安が付きまとうもの。家賃が4万円台のアパートもありますが、防犯の面からすると男子学生の入居が多いようです。

大学生の平均貯金額は30万円以下

固定費ではないのですが、大学生の貯金額は平均30万円以下と、月1万円貯蓄することが難しい人が多いようです。「月1万円も貯金できない」と嘆きそうですが、就職活動や奨学金を借りている人はその返済など、これからの人生で、いつお金が必要になるかわかりません。大学生のうちからお金を貯めていくことは非常に大切なポイントになります。

20歳過ぎれば年金だって必要

20歳を過ぎれば学生も年金が必要になります。年金は学生のうちは減免制度がありますので、収入によっては減免措置をとるのが一般的ですが、いずれ支払わなければ受給額が減額されることにもつながります。結果、払えるなら支払っておいた方が得策です。平成27年の金額は15,590円ですが、追納するとその分の加算金がかかることも考えると、やはり学生でも毎月払った方がよいでしょう。

学生の変動固定費、1〜2万円・食費は2〜3万円

電気・ガス・水道などの光熱費は月1万ちょっと

電気代・ガス代・水道代で各3〜4,000円かかり、男性は電気代が、女性はガス代・水道代の高い傾向にあります。理由として、男子学生の方が夜更かしする傾向にあり、夜間も電気を使用する時間が長く、一方で女子学生の方が自炊率が高かったり、入浴時間が長かったりすることが挙げられます。とはいえ、オール電化のマンションもありますので、あくまで参考程度にするとよいでしょう。

食費の平均2〜30,000円、ただし自炊含む

仮に学食でお昼を毎日500円、月に20日間利用したとすると、その総計は10,000円です。そのほかの食事をコンビニの500円弁当にすると、総計45,500円の月額がかかることになりますが、これは明らかに使いすぎの例です。平均が2〜30,000円の間で推移することを見ると、自炊やコンビニのパンだけの日、もしくはアルバイト先の賄いですます、など、メリハリのついた食生活を送っているようです。

通信費の平均1万円

固定インターネットおよび、スマホの平均使用額が1万円強とされています。内訳としてスマホに6〜9,000円、インターネットに4,000円程度の固定費がかかり、ここに情報料や機種代金の割賦金が上乗せになりますので、実質はもう少し支払いしているケースが多いでしょう。

学生の交際費1万円

サークルなどに入り、飲み会などがあった際の会費の相場は3,000円、2次会まで行ったり、後輩の分を多めに出したりすると、1万円なんて、あっという間です。サークルに入っていなくても、恋人がいる場合には同じ程度の出費は毎月かかるのが相場でしょう。

そのほかの雑費1万円

友達と一緒に飲んだコーヒーや、たばこ代、毎月は買わないけど必要になる洋服代など、雑費も毎月予算として残しておきたいものです。いつどんなお金が必要になるかもしれません。たとえば、急に体調を崩して、病院にかかるほどではないけどやむなく薬を買った、ということもありますよね。これらの雑費も気づけば月10,000円程度計上されていることが多いのです。

まとめ

学生ができる節約方法は「固定費」「食費」「通信費」「交際費」「雑費」の見直しです。可能であれば光熱費も節約したいところですが、平均値ぐらいならそれほど気にすることはありません。ここまで見てきた金額を総計すると、支出の平均額は、収入の平均額を上回っています。支払わなければいけないものや優先すべき出費を先取りし、余ったお金で生活する癖をつけなければ、後々苦労するのは目に見えています。

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