夏や冬に大活躍のエアコンの電気代は気にするのに、冷蔵庫の電気代は気にしないという人は多いのではないでしょうか?しかし、休みなしに動き続けている冷蔵庫は1番電気使用量の多い家電です。そんな冷蔵庫の使い方を工夫するだけで、電気代を抑えることができます。
今回は、冷蔵庫の電気代の計算方法と節約アイデアをご紹介します。
目次
電気代は冷蔵庫の大きさに比例しない
小さい冷蔵庫は電気代が安く、大きいものになると高くなると思いがちですが、冷蔵庫の電気代は大きさではなく消費電力によって異なります。そこで、冷蔵庫に電気代がいくらかかっているのか計算してみましょう。 まず、冷蔵庫を購入した際に付いてくる説明書に書かれてある「年間消費電力」と、電力会社と契約している料金プランを確認しましょう。それを、次の式にあてはめると、冷蔵庫にかかっている電気代がわかります。
「年間消費電力×電力量単価(1kWhあたり)=年間電気代」 扉を開け閉めする回数や、中に入れる食品の量などによって多少の違いはあるものの、この計算でおおよその電気代を知ることができます。電気代を意識することは、節約意識の向上はもちろん、冷蔵庫を買い替えるときの参考にもなります。買い替え時には、大きさだけでなく、年間消費電力もよくチェックして選ぶことを忘れないでくださいね。
冷蔵庫の電気代を抑える3つの工夫
次は、少しでも電気代を抑えたい人におすすめの、冷蔵庫の節約アイデアをご紹介します。
季節によって温度調節をする
1年中、庫内の温度を一定にしている人は多いと思います。しかし、季節によって温度設定を変えるだけで、年間約61.72kWhの節電になり、1,600円ほど節約することができます。 冷蔵庫の温度設定はツマミを回すだけで簡単にできるので、庫外の温度の低い冬は「弱」、庫外の温度の高い夏は「強」に設定して、冷蔵庫を効率よく使用し、不要な電気消費を減らしましょう。
食品を入れすぎないようにする
冷蔵庫にものをたくさん詰め込んでしまうと、庫内が冷えにくくなります。それを回避しようと電気がたくさん使われ、消費電力が多くなります。詰め込み過ぎをやめて、庫内のものを半分にすれば、年間約43.84kWhの節電、1,100円ほどの電気代を節約することができます。また、熱いものは冷ましてから入れるようにすることも、節電につながります。
冷蔵庫は壁から少し離して設置する
冷蔵庫は、背面や側面に放熱板が組み込まれているものが多いので、設置する際には壁から少し離すようにしましょう。壁にくっつけて設置すると、熱の逃げ場がなくなり、冷蔵効率が悪くなります。その分、消費電力が多くなり電気代も上がります。冷蔵庫によって、放熱板が横に付いているものや、後ろに付いているものなどがあるので、お使いのものを確認して放熱板の付いている部分は壁から5cm以上開けるようにしましょう。
買い替えて電気代がダウン!サインを見逃さないで
冷蔵庫は、年々進化しています。最新の冷蔵庫は10年前の冷蔵庫に比べて、消費電力が1/3ほどにまで下がっているものもあります。冷蔵庫にかかる電気代を考えたときに、古い冷蔵庫を「少し調子が悪いけど、まだ使えるし…」と思って古い冷蔵庫を使い続けるより、思い切って新しいものに買い替えた方が、電気代は節約できます。もちろん購入時にはお金がかかりますが、長い目で見るとお得なことが多いのです。
しかし、安い買い物ではないので、なかなか思い切れないこともありますよね。そんなときは、買い替えのサインを参考にしてみてください。
- サイン1:庫内が冷えにくくなっている
- サイン2:モーター音が以前より大きくなった
- サイン3:製氷トレーの氷が何個もくっついて塊になる
上記のサイン+寿命(冷蔵庫は約10年)を過ぎている、または寿命に近い場合は、買い替えを検討するのが良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?休みなしに何年も動き続けている冷蔵庫の電気代を知ることで、節約意識が高くなり、今までなんとなく使っていた冷蔵庫の使い方を見直すきっかけになったのではないでしょうか。また、この記事を、買い替えのタイミングや、新しい冷蔵庫を選ぶ際の参考にしていただければ嬉しいです。我慢をし過ぎることなく、快適な毎日を過ごしながら、できることから少しずつ、節電・節約に取り組んでいきましょう。