電力自由化で「電気をどこから買うか」を選べるのはとてもいいことですが、比較するのが難しいと感じる人も多いことでしょう。東急でんきではいくら節約できるのか、簡単な計算で見てみましょう。また、他にどんなサービスがあるのかも含めて、東急でんきの電気料金プラン、割引サービスプランについてご紹介します。
目次
東京電力管内での電力供給サービス!その割引率は?
基本料金の割引はアンペア数が大きいほどお得
「東急でんき」は東急パワーサプライの電気事業ブランド名です。東急電鉄グループの新会社という安心感も魅力となっています。既に東急沿線の大型商業施設、マンションなどへの供給も実施しています。なお、電力の供給エリアは東京電力管内です。東急でんきのお得度は東京電力の電気料金と比較しての割引率でわかります。まずは基本料金で見てみましょう。一般家庭のモデルケースである従量電灯Bでご紹介します。
アンペア数 | 東京電力基本料金 | 東急でんき基本料金 | 年間節約額 |
---|---|---|---|
30A | 842.4円 | 788.4円 | 648円 |
40A | 1,123.2円 | 1,069.2円 | 648円 |
50A | 1,404円 | 1,296円 | 1,296円 |
60A | 1,684.8円 | 1,522.8円 | 1,944円 |
年間節約額は少なくても648円、アンペア契約数の大きい家庭では約2,000円の節約になることがわかります。
使用料に応じた単価でも割引
使用量の多い家庭ほどお得となる仕組み
電気料金は基本料金に使用量に応じた料金を足す計算方式で構成されています(東京電力、東急でんきともに)。使用量に応じた料金単価の違いをご紹介します。
電力量の幅 | 東京電力料金/1kwh | 東急でんき料金/1kwh |
---|---|---|
120kwhまで | 19.52円 | 19.41円 |
120kwh超300kwhまで | 26.00円 | 25.88円 |
300kwh超 | 30.02円 | 28.43円 |
※(40、50,60A契約の場合)
一般家庭で500kwhの使用量だった場合の節約額
料金単価/1kwhの違いだけではイメージをつかみづらいため、一般家庭の例:500kwh使用量での料金差をご紹介します。
- 東京電力
120×19.52+(300-120)×26+(500-300)×30.02=13,026.4円 - 東急でんき
120×19.41+(300-120)×25.88+(500-300)×28.43=12,673.6円
差額は352.8円となり、年間4,233.6円です。
東急でんきならではの使えば使うほどお得な仕組み
東急カードとイッツコム利用者はお得
東急でんきを利用して電気料金の支払いに東急カードを利用するだけで1%のポイントが貯まります。また、イッツコム・ケーブルテレビ品川の加入者であれば毎月最大350円割引となります。具体的に対象となるサービスをご紹介します。
対象サービス | 割引額 |
---|---|
テレビ | 100円 |
インターネット | 100円 |
電話 | 50円 |
スマート | スマート:100円 |
全てのサービスを利用している場合、年間4,200円の節約となります。
東急ポイントがお得に貯まるキャンペーンも展開中
2018年3月31日まで「電車と電気でたまるたまるキャンペーン」が実施されています。東急のPASMO定期券購入の際に東急ポイントが最大2%、PASMOオートチャージサービスの利用でも最大2%、早起き乗車で貯まる5ポイント/1日が10ポイントと2倍貯まります。東急線の運賃を支払って東急線駅で下車した場合も3ポイント/1日が6ポイントに、定期券区間内下車での1ポイント/1日も2ポイントになります。
抽選ではあるものの、月4回バスに乗車するだけで218ポイントが当たる(通常109ポイント)チャンスもあります。土休日のバス乗車が月3回以上であれば同じく抽選で4,000ポイント(通常2,000ポイント)、月5回以上ならもれなく20ポイント(通常10ポイント)をもらうことができます。
まとめ
東急でんきでは、基本料金において契約アンペア数が大きいほど、そして使用量に応じた割引でも使用量が多いほど割引額が大きくなる仕組みとなっています。また、電気料金に応じて東急カードポイントも貯まり、電気だけではなく電車やバスの利用が多い家庭でもお得となるキャンペーンが展開されています。一方、使用量やサービス利用の少ない家庭ではメリットが小さいと言えるでしょう。