資産運用のために、投資をしたいと考える方も少なくないでしょう。しかし、本当に投資のことを理解しているでしょうか。投資法によっては少なからずリスクのあるものもあります。どういった投資法があるのかを知って、まずは自分に合った投資について考えてみましょう。
目次
リスクの低い投資法とは?
将来のために預金をする
言わずと知れた「預金」も投資方法のひとつとして挙げられます。預金と言えば普通預金のほか、預ける期間を定めた定期預金、預ける額を定めた定額預金などです。一般的には、普通預金に比べて、銀行が保有できる期間などの補償がある定期預金・定額預金の方が利息が高め。こうした預金は元金割れのリスクがないため堅実な方法ではありますが、2016年時点で利息0.002%と見返りも少ないのがデメリットです。
国内より利息は高め?外貨預金
国内預金では資金の運用がままならないと感じた場合に、次に視野に入れたいのが外貨預金です。外貨預金とは、日本円ではなく、海外のお金、つまり外貨にして銀行に預入を行うこと。外貨の魅力は、とにかく日本円の預金では実現しないような高い利息を期待できるということです。長期間まとまった金額を預ければそれなりの見返りを期待することもできます。ただし、外貨の場合為替差損が発生するので交換の時期にはご注意を。
長期的な堅実な運用には国債
ややリスクの低い投資法としては、国債も挙げられます。国債とは国の借金のようなもの。一時国の借金を肩代わりすることによって、投資家は利息を得るという仕組みです。数万円単位からでも購入でき、長期といっても1〜10年と幅広い期間が設けられています。利息は、2016年時点において3年未満で0.05%と大きいものではありませんが、リスクを避けながら着実にお金を増やしたいという方におすすめです。
ちょっと賭けにでてみたい方へ!ミドルリスクの投資
投資はプロにお任せ「投資信託」
リスクはあるけれども、少しだけでも資金を増やす可能性にかけてみたい方であれば、次に考えられるのが投資信託です。投資信託とは、顧客から預けられた資金をもとに、投資のプロが資金を運用するというもの。もちろん、元金が元割れするというリスクはありますが、自分で投資するのに抵抗がある、心配だとい方におすすめです。
分析が好きな方に自分で行う「株式投資」
一から十まで全て自分で投資に携わりたいという方は、投資信託で管理を任せるのではなく、個人で株式投資を始めてみるという方法もあります。近年では、インターネット上からも管理や注文ができ、個人においても株式投資がはじめやすくなりました。ただし、会社に投資する訳ですから、倒産すれば元金がなくなる可能性もあります。分析が好きな方や大きなリターンを狙う方、配当金を狙う方におすすめです。
大きなリスクに抵抗がある方に「金投資」
ミドルリスクの投資には金に投資をするというものもあります。金投資の特徴は、価格の大幅な変動が少ないという点。世界経済への不安から、金へと投資をする方も少なくなく、全体的には金の値段は少ずつ上がってきているという状況です。数年の間に飛躍的に価値が上がるという可能性は高くないですが、長期的な投資に向いています。
まとまったお金が用意できるなら「不動産投資」
不動産における家賃収入や転売収入もややミドルリスクな投資方法です。ただし、不動産投資を行う場合、はじめにまとまった資金が必要となるため、資金がある方に向いた投資法だと言えます。さらに、不動産は年月が経つと劣化による修繕のほか、満室になる可能性も低くなる可能性があるもの。長期的な投資になるため、将来のために投資する目的で投資することになります。
ハイリスクハイリターンな投資法
外貨に注目!「FX」
FXは、外貨預金とはまた違った外貨における投資法です。長期的に保有するというよりは、外貨売買における差益を狙ってやや短期的に投資するという方法になります。為替差益のほか、外貨間の金利の差であるスワップポイントによって利益を得ることが可能です。ただし、世界情勢によっては大きなリターンが見込める半面、レバレッジと言って元金以上にかけられるため、大きな損失が生まれる可能性もあります。

将来の権利にかける「先物取引」
先物取引とは、商品や有価証券など将来的にいくらで売買するかの権利を得る投資方法になります。FX同様にレバレッジと言って元金以上にかけることが可能ですが、その分将来の価値を予測するリスクもあります。経済だけでなく、商品などの動向なども分析する必要があるため、ハイリターンが見込める可能性はあるものの、やや難しい取引だと言えます。
まとめ
資金運用を考えた場合の、投資方法についていくつかご紹介しました。投資には、いくらリスクが低いと言っても、損失する恐れもあります。資金運用のためには、ひとつの投資法だけにこだわらず、リスクを見込んだうえで、分散して投資していくことが大切です。