電気代の節約

賢く節約!知って得する「年間消費電力量」

テレビや冷蔵庫、電子レンジなどの家電製品を購入する際に知っておきたいのが、カタログなどに記載されている「年間消費電力量」です。そこで今回は、年間消費電力量の普段感じる疑問についてお答えします。

年間消費電力量って何?

年間消費電力量(kWh/年)とは、特定の家電製品を実際の使用条件に近い条件下で使用した際に、消費する1年間の電力量のことです。その製品を1年間使った場合、一般的にどのくらいの電力が消費されるのかを、数値として表したものになります。製品カタログや表示ラベルには「年間消費電力量」や「消費電力量」といった項目で、「kWh/年」の単位で記されています。

家電製品には、年間消費電力量(kWh/年)と同様に消費電力(W)の記載もありますが、電気代を計算する場合には、前者の年間消費電力量(kWh/年)を参考にするのが良いとされています。なぜなら、家電製品は一般的に使用する環境やその方法によって、実際に消費する電力量が大きく変わってくるからです。

テレビの場合、視聴時間と待機時間で消費する電力量が異なります。また、冷蔵庫やエアコンの場合は、夏場や冬場など季節によって、消費電力が大きく変化します。これらの様々な条件を考慮に入れて電気代を計算していくのは、非常に手間がかかります。そこで、年間消費電力量の値に注目します。年間消費電力量が分かれば、簡単な計算をするだけで、その製品を1年間使用した場合のおおよその電気代を把握することができます。

年間消費電力量はどのように算出されているのか

年間消費電力量は、製品ジャンルごとに実際に使用状況に近くなるように、一定の測定基準を設けて算出されています。どのメーカーも同じ測定方法で計算しているため、違うメーカーの製品同士を比較することも可能です。

冷蔵庫の場合、年間消費電力量の測定方法は、日本工業規格(JIS)の「家庭用電気冷蔵庫及び電気冷凍庫の特性及び試験方法」という規格で定められています(JIS C 9801シリーズ)。その中では、冷蔵庫の設置場所から周囲の温度・冷蔵庫内の温度・扉を開閉する回数など、実際の使用状況に近い値を出すために細かい条件が指定されています。各メーカーは、この基準に従って試験を行い、年間消費電力量を算出しています。

年間消費電力量の測定方法は、実際の使用状況を考慮して少しずつ改訂が重ねられています。1999年から採用された冷蔵庫の規格(JIS C 9801)では、2006年と2015年に測定方法が変わっています。測定方法が変われば、もちろん結果の値も異なります。そのため、製造年月日によっては、新型製品と旧型製品の年間消費電力量を比較することが難しい場合もあります。

年間消費電力量から電気代を計算する

年間消費電力量から電気代を求める場合は、以下の計算式を用います。

年間消費電力量(kWh/年)×1kWhあたりの料金単価(円)=年間の電気代(円)

年間消費電力量(kWh/年)は、その製品のカタログや表示ラベルに記載されています。1kWhあたりの料金単価(円)は、ご契約されている電力会社の料金プランを確認してください。

例えば、年間消費電力量が210kWhの家電で、1kWhあたりの料金単価が29円だった場合、この家電を1年間使用した時にかかる電気代は「210kWh/年×29円=6,090円」になります。もちろん、この値はあくまでも目安なので、実際にかかる電気代は各家庭の使用状況に応じて、多少前後します。この計算式は、家庭内の電気料金の見直しや他社製品との電気代を比較したい時など、様々なシーンで活用できます。

年間消費電力量の値は、年間の電気代をざっと見積もる時には便利ですが、この数値は家電の一般的な使用状況に近い条件の下で測定した値のため、特殊な状況下での使用においては参考にならないこともあります。毎日長時間パソコンを使用していたり、一日中テレビをつけているなど、ヘビーユーザーの方は消費電力(W)の値から電気代を計算したほうが、より実数値に近づくでしょう。計算式は以下の通りです。

消費電力(W)÷1000×使う時間(h)×1kWhあたりの料金単価(円)=電気代(円)

例えば1,200Wのドライヤーを15分間使用したとします。1kWhあたりの料金単価が29円の場合、電気代は「1,200W÷1000×0.25h×29円=8.7円」となります。また4人家族で1人につき1日1回使用するとした場合、年間にかかる電気代を計算すると「8.7円×4人×365日=12,702円」になります。

まとめ

年間消費電力量から1年間にかかる電気代の目安を知ることで、ご家庭のライフスタイルに合わせた賢い家電選びが可能になります。ご家庭の電気料金の見直しや家電製品の購入を検討する際に、ぜひご活用ください。

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