みなさんは、寒い冬を快適に過ごすために、どの暖房機器を使っていますか?代表的な暖房機器として、ストーブ、エアコン、こたつや電気カーペットがありますね。どの暖房機器がより電気代を節約して使えるのでしょうか。今回は、「電気ストーブ」に注目して、その電気代や他の暖房機器との差を確かめてみます。
目次
電気ストーブのタイプは2つある!
電気ストーブには、いくつかのタイプがあります。家電量販店に行くと、いろいろな電気ストーブが並んでいますよね。それぞれの違いが分からず、悩んだ経験はありませんか?電気ストーブは、遠赤外線を利用した暖房機器で、その代表的なタイプには、「ハロゲンヒーター」と「カーボンヒーター」の2つがあります。次にそれぞれの特徴をご説明します。
ハロゲンヒーターとは?
ハロゲンヒーターとは、内蔵されているハロゲンランプを熱源にしていて、その放射熱によって暖房する電気ストーブです。高い発熱効果を保ち、80%以上の消費電力を熱に変えることができるようになっています。
カーボンヒーターとは?
カーボンヒーターとは、炭素化合物を使って発熱している電気ストーブです。仕組みは、ハロゲンヒーターと似ていますが、ハロゲンランプを使っていないカーボンヒーターは、赤外線の放射量が多く、より暖かさを感じることができる電気ストーブです。
電気ストーブの電気代はどのくらい?
ハロゲンヒーターの場合
では次に、電気ストーブを使用した時に必要な電気代をご紹介します。ハロゲンヒーターは、消費電力であるワット数を切り替えて使えるものがあり、電気代はその数値によって変わってきます。電気量の料金を1kWhあたり25.91円として計算すると、消費電力が400Whの場合、1時間あたりの電気代は10.3円です。1,000Whの場合、1時間あたりの電気代は25.9円となります。
カーボンヒーターの場合
カーボンヒーターの電気代も、電気量の料金を1kWhあたり25.91円として計算すると、1時間あたりの電気代は25.9円と、ハロゲンヒーターの場合と変わりません。しかし、遠赤外線の効果が強いカーボンヒーターは、体の芯まで温めることができ、冷えにくいという特徴があります。
他の暖房機器と比べてみよう!
エアコンの電気代は?
エアコンは、電気ストーブと同じように、代表的な暖房機器です。長時間使用すると、かなりの電気代になりそうなイメージがありますが、実際はどうでしょうか。エアコンは、外の気温と設定温度により、かかる消費電力が変わります。エアコンの暖房を使った時の消費電力は、およそ135Wh〜1,350Wh。電気量の料金を1kWhで25.91円とすると、1時間あたり3.4円〜34.9円となります。
こたつの電気代は?
日本人には欠かせないのがこたつ。寒い冬にこたつに入ってしまうと、なかなか出られなくなりますね。お昼寝するにも快適なこたつの電気代はどのくらいでしょうか。こたつは、運転の強弱によって消費電力が変わります。弱運転の時に消費する電力は80Wh、強運転の時に消費する電力は200Wh。電気量の料金を1kWhで25.91円とすると、1時間あたり2円〜5.1円となり、その電気代の安さが分かります。
電気カーペットの電気代は?
カーペットの中に通した電線に電気を流して暖める電気カーペット。直接体が温かい部分に触れるので、室内の温度が多少低くても体感温度を快適に保つことができます。電気カーペットの消費電力は、およそ282Wh〜416Whです電気量の料金を1kWhで25.91円とすると、1時間あたり7.3円〜10.7円。こちらも電気ストーブと比べると驚きの安さです。
1ヶ月の電気代の比較
それぞれの暖房機器の1時間の電気代が分かったので、さらに分かりやすくするために、1ヶ月単位での電気代を比べてみましょう。
- ハロゲンヒーター、カーボンヒーター:6,216円
- エアコン:3,096円〜7,440円
- こたつ:480円〜1,224円
- 電気カーペット:1,752円〜2,568円
比べてみると、電気ストーブの電気代は高いですね。
まとめ
意外と電気代が高い電気ストーブのご紹介でした。電気代を節約したい方は、エアコンで暖まるまでの間に使ったり、寒い冬場の洗面所や脱衣所で使ったりと、短時間だけ使うようにした方がいいかもしれませんね。電気ストーブを上手に使って、冬を快適に過ごしましょう。