年々上がる電気代、少しでも節約したいですよね。クーラーのスイッチを押すか押さないかで葛藤されている方、そのスイッチを押す前に扇風機の上手な利用法を活用されてみては?今日は、扇風機の電気代や、扇風機の種類、今年人気のタイプから選び方のコツまでご紹介します。扇風機を上手に利用して、夏を快適に過ごしましょう。
目次
従来型ACモーター扇風機と人気のDCモーター扇風機の違いは?
購入時の価格の違いについて知っておこう
従来型の扇風機が、ACモーター扇風機です。羽根を回す際、AC(交流)モーターを使用するタイプの扇風機で、3,000円前後から購入できるのが特徴。また、近年流行しているのがDCモーター搭載の扇風機です。こちらはDC(直流)モーターで羽根を回すタイプで、運動の幅が広く、デザイン性が高いものが多いのが特徴。価格帯は20,000円以上するものが一般的です。
機能面では何がどう違うのか教えて?
AC/DCモーターの違いと言われても、わかりづらいかも知れません。最も特徴的な違いは、DCモーター扇風機は、風の強弱の幅が広く、省エネだということです。ACモーター扇風機が弱、中、強の運動に対し、DCモーター扇風機は8段階程度まで運動の幅があります。料金面では強風で比較したら3分の2程度、弱風なら2分の1程度の電力節約が可能なのがDCモーターです。
本題!気になる扇風機の電気代についてお教えします
ACモーター、DCモーター、それぞれの電気代比較
ACモーターの定格消費電力を40Wで計算した場合、1時間あたり約1.08円。DCモーターの場合は、定格消費電力21Wで、1時間あたり約0.57円です。DCモーターはACモーターの半分程度の消費電力です。1日8時間使用した場合、ACモーターは約8.6円、1ヶ月で約259円。DCモーターは1日8時間使用で約4.6円、1ヶ月で約137円です。
エアコンの電気代っていくらなの?
エアコンの電気料金は、設定温度や部屋の大きさ、製造年式によって使用電力が大きく変わるので、比較が難しいです。ここでは、消費電力を800W、14畳のリビングを冷やす能力があるエアコンを仮定してみましょう。その場合、1時間あたりの電気代は約20.2円、1日8時間運転で約161円、1日8時間運転を1ヶ月続けると約4,848円の電気代になりました。
エアコンとの併用で節約と、快適な空間を作ろう
クーラーにできて、扇風機にできないことは部屋の冷却です。エアコンも使いすぎると料金面だけでなく、冷えによる健康面の不安も挙げられます。夏場は弱冷房で、設定温度を少し高めにして、扇風機で空気を循環させましょう。日当たりがよく、温度が高めの窓や、熱い空気がたまる上の方面に風を送って気流を作って空気を冷やすのもおすすめです。
ACモーター扇風機とDCモーター扇風機、選ぶならどっち?
細やかな風、デザイン性にこだわるならDCモーター
DCモーターが省エネに加えて選ばれる最大の魅力は、自然の風がそよいでいるような心地よさ。ACモーターは弱〜強の3段階タイプが多く、直接当たると冷えたり、風を不快に感じることがあります。その不快感がなく、自分好みの風を再現できるのがメリットです。静音性にも優れ、寝ている間も快適です。デザイン的にもスタイリッシュなのも人気の理由です。
電気代重視で考えたら、どちらがお得なの?
扇風機の標準的な使用期間を10年とすると、ACモーター扇風機を夏場3ヶ月、10年使用すると約7,700円。DCモーターは10年間で約4,110円の電気料金です。2つの差額は約3,600円。購入時の差額は、15,000円前後が予想されるので、扇風機の寿命を迎えるまでに、省エネのおかげで購入時のコストの元が取れる、とは言い難いでしょう。
夏場以外の利用方法について
インテリアとしても部屋に馴染みやすく、心地いい風が起こせるDCモーター扇風機を通年でサーキュレーターとして使ってみてはいかがでしょうか。部屋に気流を起こし、空気を循環させ、室温を一定に保ったり、空気ムラをなくします。冬場には暖房と併用することで、部屋が早く暖まります。DCモーターの強みの運動幅が、フルに活用いただけるはずです。
いま注目されている扇風機の特徴をご紹介
ACモーター扇風機はデザイン面が改善され、DCモーター扇風機は年々価格も購入しやすくなっています。充電可能でコードレスになるタイプ、付属のポールで幅広く高さ調節が可能なタイプ、可動域が広いタイプ、ヘッドが3Dで動くタイプなど、技術革新が進んでいます。購入者の細かな要望にあわせて選べるようになったので、商品の特徴をしっかり把握しましょう!
まとめ
電気代を節約するため、クーラーをつけない生活に徹することは要注意です!室内でも熱中症になる場合があります。購入コスト、電気料金、使い勝手を検討の上、扇風機を選びましょう。使用頻度が高くない場合はACモーター扇風機でも充分ですが、使用頻度が高く、デザインや心地いい風を求める方には、DCモーター扇風機がおすすめです。