近年では、水洗式の洋式トイレでウォシュレットを使用しているという家庭も少なくありません。衛生面だけでなく、トイレットペーパーの節約のほか、便座を温める機能など利便性の高いウォシュレットですが、その分電気代もかかっています。そこで、どのくらいの電気代がかかるのか、節約法と合わせてご紹介します。
目次
ウォシュレットにはどのくらいの電気代がかかっている?
平均的なウォシュレットの電気代
便座を温める機能を常に使用していることを前提に考えると、1ヶ月あたりのウォシュレットの平均的な電気代は約400円です。1ヶ月に換算すると大きく感じませんが、1年で計算すると約4,800円になります。ただウォシュレットの場合、使い方次第で節約が可能であるため、少しでも電気代を節約したのであれば、できるだけ無駄のない使い方をおすすめします。
なにより待機電力のかかるウォシュレット
ウォシュレットが力を発揮するのは、トイレを利用するときですよね。ただし、家族の人数にもよりますが、常にトイレを使用しているという状態は考えにくいため、プラグに差し込んだままにしていると、それだけ待機電力がかかります。また、常に便座を温める機能を使用していると、それだけ電力が消費されるため、家電の中でも待機電力がかかりやすいです。電気代を節約するなら、まずはこの待機電力がポイントになります。
種類によっても異なる電気代
また、ウォシュレットには、瞬間的に温水をつくる供給方式とお湯を貯めておく貯湯式の2つがあります。貯湯式の場合はお湯を保温しておく必要があるため、その分電気代がかかりやすいのが特徴です。まだ選べる段階であれば、種類にも注目してみると良いでしょう。
節約するならウォシュレットの機能の見直しを
便座の温度は適切に
便座が温かいのはウォシュレットの良い点ですが、その分消費電力も増えてしまいます。まずは、座って熱いと感じる温度でないか確かめてみましょう。便座の温度は、少し温かみを感じる程度が適温です。熱い場合は、少し温度を下げて調整してみましょう。また、暑い時期などは、あえて機能を使用しないことも選択肢のひとつです。季節ごとに使い分けることによって、効率よく節電することができます。
便座の水温も適切に
温度と言えば、便座の水温の調整も節電につながります。水温が高ければ高いほど、温めるのに電力が必要となりますので、できれば低めに設定するのが節電のポイントです。夏場などの暑い時期であれば、便座の温度と同様に温度自体を設定せず、そのままの水温で使用しても問題ないでしょう。
もっとできる!ウォシュレットの節約術
フタはこまめに閉めよう
普段使用する際、フタを開けたままにしてはいませんか。便座を温める機能を使用している際は、フタを開けたままだと放熱が進んでしまいます。まず、使用後はフタをしめることから習慣づけていきましょう。ちなみに、トイレで汚物を流す場合、フタを開けたまま流すと、雑菌が周囲に飛び散ってしまう可能性があります。衛生面的にも、用をたしたらフタを閉めて流すという流れがおすすめです。
暖房機能を使用しない
便座の温度維持にかかる電気代が気になるという方は、あえて暖房機能を使用しないのも選択のひとつです。暖房機能を使用しなくても、便座カバーや便座シートで代用すれば、冷たさを感じることもあまりありません。また、便座カバーの場合、洗濯することで何度も使用することができますので、エコにもなります。まずは、寒さが気にならない夏場の時期から、徐々に便座カバーに変えてみてください。
こまめな掃除を心がける
ウォシュレットに限らず、多くの家電に当てはまることですが、ゴミや汚れが付着すると、それだけ使用効率が悪くなります。効率よく使用するためには、こまめに掃除をすることが大切です。ウォシュレットの場合、ノズルから水が出るしくみになっていますから、一度電源プラグを抜き、ノズルを手で引っ張りだしてから掃除を行うようにしましょう。
まとめ
ウォシュレットの節約は、温度をいかにうまく調整できるか、いかにうまく暖房機能を使用するかが節約のカギです。1人暮らしなどトイレを頻繁に利用しない場合は、待機電力を消費しないために、電源プラグを使用の度に抜くなどして利用する方法も選択肢のひとつです。