普段なにげなく使っている電子レンジ。野菜をゆでる際に時短として利用されることもありますが、実際に電子レンジの使用は節約になるのでしょうか。また、平均でどのくらいの電気代がかかるのでしょう。電子レンジの電気代と節約法についてご紹介します。
目次
電子レンジにはどのくらいの電気代がかかるの?
電子レンジにかかる電気代は?
1,100Wの電子レンジで1分間加熱したときの電気代は多くて0.5円です。毎日5分間電子レンジを使用しても1か月あたり150円以下という計算になります。また、野菜をゆでるときの比較ですが、レンジなら3分程度あれば十分に熱を行き渡らせることができますので、電気代は1〜2円程度です。一方、IHやコンロの場合はある程度の水量を温める必要があるため、電気代またはガス代は電子レンジよりもやはり多くかかります。
冷凍食品を解凍するときの電気代
電子レンジの電気代は多くて0.5円と説明しましたが、これは、1,100Wの大きな出力で使用した場合です。冷凍食品であれば700〜800W程度の消費電力で2〜3分温めればたいていは出来上がりますから、1分辺りの電気代は0.25円程度で済みます。冷凍食品以外でも、飲み物や食材を温め直す場合の消費電力も同様です。
肉や魚を解凍したときの電気代
肉や魚を解凍する場合の電気代は200gの肉を例に挙げると、3分30秒の解凍時間で、だいたい約0.5円です。ただあくまで一例であり、グラム数が多いほど解凍時間も長くなり、消費電力も多くなります。また、解凍時間が長いと、表面に熱が集まり外は熱されているのに、中は温まっていないという状況にもなりかねません。
賢く使って効率よく使おう
温めるときはできるだけ外側に
少しでも電子レンジで節電したいのであれば、効率よく使用することを意識することが大切です。まず、中のテーブルが回るタイプの電子レンジの場合、内側より外側の方が温まりやすいという性質があります。効率よく温めたいのであればできるだけ外側に、ほかの食材も一緒に温める場合は、火がとおりにくいものを外側に持ってくるようにしましょう。
小分けにして温める
加熱ではなく、解凍に電子レンジを使用する場合はできるだけ小分けにする方が、効率が良くなります。解凍にかかる電気代でもご紹介しましたが、対象となるものの容量が大きいほどしっかり加熱できない可能性があるためです。利用用途にもよりますが、まず冷凍庫で保存する際は、1食分など肉を細かく切り分けておくとスムーズに解凍することができます。
ラップをしてから温める
電子レンジに食材をそのままかけて、カピカピになってしまったという経験はありませんか。蒸発によって水分が逃げるのを防ぎ、カピカピにしないという理由でラップが使われることがあります。しかし、ラップにはそれ以上に、節電への効果も期待できます。ラップを使用することで、食材に含まれる水分などが逃げ出さないため、食材が蒸され、熱が行き渡りやすくなるからです。
液体類はこまめに
ホットドリンクやスープなど電子レンジを使って温めることも少なくないでしょう。しかし、ある部分は温かいのに、ある部分は冷たいといった経験はないでしょうか。前述したとおり、電子レンジを使用するとどうしても温まりやすい部分とそうでない部分が出てきてしまいます。液体類を加熱する場合は、30秒ごとなどこまめに取り出し、かき混ぜてから温めると効率よく熱を行き渡らせることが可能です。
あわせてやっておきたい節約術
電子レンジはこまめに掃除をしよう
中の汚れがひどいと、「効率よく温まらない」「電力の消費が激しくなる」などの問題が出てきます。できるだけ節約したいのであれば、汚れをため込まないことが大切です。汚れもその日のうちにしっかり取り除いておけば、取れやすいですから、電子レンジを使用した日は、1日に1回で良いのでサッと手入れをするようにしましょう。ひどい汚れは、コップ1杯に小さじ1杯の重曹を入れて温めてから掃除をすると取れやすくなります。
解凍するならしあげに
やはり電子レンジのネックとなるのが解凍ではないでしょうか。少量であれば問題ないですが、量が多いとそれだけ時間がかかりますし、熱も全体的に行き渡りにくくなります。できれば、自然解凍をしておいて、仕上げに電子レンジで解凍するという使い方が理想的です。
まとめ
電子レンジはそこまで電気代がかかる家電ではありませんが、解凍で頻繁に利用している場合は、使用方法を見直した方が良い場合があります。解凍するのであればメインで使わないこと。また、電子レンジを利用する際は、その特性を利用して効率よく使うということが、電気代節約のコツです。何度も温め直しているという方は、今一度使い方を見直してみましょう。