暑い夏に寒い冬、1年の中でもエアコンが活躍する時期ではないでしょうか。やはりこの時期になると、電気代がかさんでしまうという家庭も少なくありません。原因はエアコンだけとは限りませんが、実際にエアコンにはどれだけの電気代がかかるのでしょうか。かかる電気代と節約法をご紹介します。
目次
エアコンにかかる電気代は?
平均的なエアコンの電気代の相場は?
家庭で使用しているエアコンが6畳〜10畳用と仮定すると、エアコンにおける電気代は1時間当たり15〜20円です。仮に15円で計算するとします。1日8時間使用した場合、単純計算で1ヶ月当たりのエアコンにかかる電気代は3,600円になります。しかし、これはあくまでエアコンにおける電気代の相場。使い方や機種、部屋の大きさによって、多少の変動はあります。
つけっぱなしが良いというエアコンの真相とは
エアコンの電気代節約について調べていると、エアコンはつけっぱなしの方が良いという情報を目にすることもあります。しかし、ここで指すつけっぱなしというのは、ちょっとした外出などで家を空けるなどしたときのことで、あくまでリモコンで細かに操作はしない方が良いということです。こまめに切り替えを行うと、エアコン起動時や部屋を設定温度まで調整するのに電力がかかってしまいますから、その分電力もかさんでしまいます。
やはりエアコンの電気代は高い
エアコンの電気代について平均相場などもご紹介しましたが、結論としてはほかの電化製品と比べてエアコンにかかる電気代は高いです。夏のピーク時だけを切り取っても、資源エネルギー庁の調べで、電気代の半数以上はエアコンであるということが分かっています。節約できれば、大きな電気代カットになることは確かです。
エアコンの機能をうまく使えば節約につながる
除湿と冷房どちらがお得?
梅雨時期から夏にかけては、冷房だけでなく除湿を使用する機会も増えてきます。実は、冷房よりも除湿の方が電気代がかかるというのはご存じでしょうか。冷房を兼ねた除湿ではなく、除湿だけを行う場合は、1度冷やした室内の空気を暖め直すため、電気代がかかってしまうのです。気温を下げずに除湿だけ行うという場合は電気代がかさむので、冷房と組み合わせてうまく使うのが節約のコツです。
エアコンのオンオフや弱運転はアウト?
エアコンの節約になりそうで実際は電気代の節約にならないのは、こまめなオンオフや弱運転です。理由は、こまめなオンオフは再度設定温度まで調整するのに動力がかかってしまうためです。また弱運転については、設定温度までの調整時間が長くなり、ずっとエアコンが動いている状態になるためです。電気代を節約するのであれば、無駄にオンオフをしたり、弱運転にしたりするのはアウトだといえます。
節約するなら自動運転
それではエアコンの電気代を節約するならどうすれば良いのか?ここでおすすめなのが自動運転です。自動運転とは、設定温度まで一気に調整し、弱運転などで温度を維持するというものです。長時間使用する場合は、自動運転のまま触れない方が、自分でこまめに調整するよりも節約になります。
適切な設定温度とは
エアコンの設定温度は、1度変わるだけで消費電力が約13%も異なるといわれています。徹底して節約するのであれば、設定温度も見直すことが大切です。それでは適切な設定温度はどのくらいか?夏場であれば冷房の温度28度、冬場であれば暖房の温度20度が適温になります。少し暑い、もしくは寒いと感じる温度ですが、ほかの器具とうまく組み合わせてみると意外にも快適に過ごせるものです。
ほかの機器と合わせて節約しよう!
夏にできる対策
夏に暑苦しさを感じるのであれば、エアコンと合わせて扇風機を使用するのがおすすめです。空気は暖かいほど上にいきやすいという性質があり、エアコンのみであると足元だけ冷えてしまいます。空気の流れを良くし、エアコンの効果を高めるために、上向きで扇風機を併用するようにしましょう。
冬にできる対策
空気は暖かいものほど上に行きやすいと解説しました。寒さをできるだけ抑えるのであれば、床にひくカーペットなど、部屋の下を中心に対策するのがおすすめです。電気カーペットなど電気代が気になるようであれば、冬用の靴下を履く、冷えやすい首やお腹を温めるなどして対策しましょう。
まとめ
エアコンは使い方次第で、電気代が高くなってしまうことがあります。さらに、ピーク時は、電気代の内エアコンが占める割合が半分を超えることも。電気代を節約したいのであれば、エアコンの節約は有効です。まずは、エアコンの運転方法、設定温度から見直してみましょう。