電気の節約は多くの方が気にする問題です。電気を小まめに消したり、消費電力の少ない電化製品を使ったりとみなさん工夫しておられることと思います。では電化製品の1つであるアイロンですが、一体消費電力はどれくらいでしょうか。なんとなく高いイメージがありますが、実際の電気代と賢い使い方をご紹介します。
目次
アイロンの消費電力・電気代ってどれくらい?
アイロンの消費電力は1,000W、1,200W、1,500Wなどさまざまです。消費電力が高いアイロンほど温度が早く上がる傾向があります。省エネのためには消費電力の低いアイロンを選ぶ方が良いですが、しわを十分に伸ばすことができず、使う時間が長くなり、電気代が余計にかかる可能性もあります。
気になるアイロンの電気代を計算しましょう。一般的な計算の際に用いられる電気代として1kWhを27円とし、アイロンには温度調節機能があるので最大の消費電力で働いているわけではないですが、仮にアイロンの消費電力を1,000Wとすると、 1,000W÷1,000=1kW 10分間アイロンをかけると 1kW×27円×(10÷60)=約4.6円 です。10分で4.6円、毎日かけても年間1,679円です。
アイロンのかけ方で節電
先ほど、アイロンの電気代はそれほど高くないことをお伝えしましたが、長時間大量にアイロンをかけるご家庭など、できるだけアイロンの使用による電気代を抑えたいという方のために賢いアイロンの使い方についてご説明します。
余熱を使う
アイロンは電源を切っても余熱を持っています。そのため小さなものならその余熱でしわを伸ばすことが可能です。したがって、まずは電源を付けて服やシーツなど大きな洗濯物にアイロンをかけて、その後電源を切った後に余熱でハンカチなど小さなものをアイロンがけするといいでしょう。
アイロンをかける順番にも工夫を
他にもアイロンの電気代を安くする方法があります。それは、アイロンがけの順番を考えることです。アイロンは温まるまで待たなければいけません。この間は実際にアイロンがけをすることなく時間を無駄にして、電力を消費してしまっていることになります。では、その時間も有効に使うことができないでしょうか。実はその時間にもアイロンがけをすることができます。
低温度でもしわが伸びる素材のものにアイロンをかければ良いのです。ナイロン、ポリエステルなど化学素材のものは低温でも、しわが伸びるので、まずはそういったものからアイロンをかけます。その後温度が上がった頃に、綿や麻などしわの伸びにくい天然素材の服にアイロンを当てると効率よくできます。そして先ほどお伝えしたように、電源を切ってハンカチなどの小物をアイロンします。これで最小限の電力でアイロンがけできます。
アイロン以外の部分で節電
アイロン台選びも大切
アイロンがけの仕方による節電以外にも工夫できることがあります。その1つがアイロン台選びです。アルミコーティングされた台を使いましょう。アルミニウムは熱伝導率が高いため、アイロンによって発せされた熱で発熱します。これを反射熱といいます。つまり、アイロンによって上からも台の反射熱によって下からも熱が衣類に伝わるため、しわを伸ばすことができます。そのためアイロンを使う時間を減らせて節電に繋がります。
水量と脱水時間に注意
アイロンの電気代を減らすにはアイロンの使用時間を減らせば良いので、衣類のしわを減らすことができれば節電できるということになります。そのためには洗濯する際の水量を十分にします。そうすれば服が絡みにくくなり、しわを防ぐことができます。また脱水にも気を付けます。早く乾かしたいからといって脱水時間を長くしてしまっていませんか。長時間脱水してしまうと、服が傷むだけでなく取れにくい深いしわができてしまいます。
洗濯後放置せずにしわを伸ばして干す
洗濯が終わった後にも工夫できることがあります。放置するのではなく、すぐに干すようにしましょう。そうするとしわが最小限に抑えられアイロンする時間を減らすことができます。また、干す際にも叩いたり伸ばしたりしながらできるだけしわを伸ばして干すようにしましょう。また大き目のハンガーを使うことによってもしわを付きにくくすることができます。
まとめ
アイロンは年間の電気代もそれほど高くない電化製品であることがお分かりいただけたと思います。それでも工夫次第でさらに電気代を減らすことができます。アイロン選び、アイロンがけの順番、洗濯の仕方、干し方などの工夫によってアイロンをかける時間を減らすことです。ご紹介した方法の他にも、しわのできにくい衣類を選んでアイロンがけをする枚数を減らすこともできるかもしれません。工夫をして省エネ生活を楽しみましょう。