「節約したいけれど、何から手を付けていいかわからない」「三日坊主で節約が続かない」という方には固定費の見直しがオススメです。ここでは固定費の内訳と、賢く効果的に節約ができる具体的なコツをわかりやすくご紹介していきます。
目次
家計は固定費と変動費でできている
家計は、「固定費」と「変動費」の2つに分けることができます。「固定費」は、生活上、一定額で定期的に発生する費用のことをいい、下記のようなものが挙げられます。
主な固定費
- 住宅ローンや家賃
- 携帯電話やインターネットなどの通信費
- 駐車場代
- 水道光熱費
- 保険料
- 新聞代
- 習い事代
- 学校給食費など
また、意外なところでは、毎月決まった額であれば夫や妻のお小遣いも固定費になります。
それに対し、「変動費」は行動や選択などで支出が変わる、毎月一定でない費用のことで、下記のようなものが挙げられます。
主な変動費
- 食費
- 交際費
- 交通費
- 被服費
- レジャー費
- 雑費など
外食をした月は食費がアップしますし、おでかけしなかった月はレジャー費や交通費が発生しないなど、月によって金額や有無が違ってくるものが変動費になります。
毎月の収入はだいたいの場合が同じ額であるので、「収入-固定費」が変動費や貯蓄にまわせる額ということになりますね。
継続性の高い「固定費の見直し」が節約を制する
節約したいと考えたとき、「今月は外食を減らそう」とか「セールまで、このワンピースを買うのは我慢しよう」といったように、たいていの人が変動費から削減を始めます。もちろんそうした心がけも大事ですが、変動費の節約は基本的に、あくまでも一過性のもの。毎月必ず同じように節約をしていけているか…というと、耳が痛い人も多いですよね。
固定費は手続きが必要なものが多く、一度発生が始まるとやめるのが難しいという性質があります。でも、そこを削ることができれば、「毎月一定の額がずっと削減できる」ということ。変動費よりも継続性があり、効果が高いのが固定費の節約です。また、変動費の節約はいわゆる「我慢」がつきものです。我慢が続くと反動で無駄遣いをしてむしろ出費が増えてしまったり…と、効果を出すのが難しいもの。でも、たとえば固定費の「保険料の見直し」などは、我慢する節約とは違いますよね。固定費の節約は、生活上ストレスがかかりにくいというのもメリットなのです。
人生の3大出費の2項目「住宅費、保険費」を見なおそう
人生の3大出費は住宅・保険・教育費といわれています。これはどれも固定費。なかでも節約しやすいのが住宅費と保険費です。住宅費の節約は住宅ローンの見直しや家賃交渉などで、月々の負担を下げましょう。
住宅費
住宅ローンは金利の変動を見て、借りかえを検討しましょう。その際、借換手数料などで損が出ないようにご注意を。また、家賃は更新時期に「下がらないなら引っ越しも検討している」などというように、交渉を試みてみるのがオススメです。交渉しても家賃が下がらない場合、引っ越しもひとつの手ではありますが、引越し費用がネックです。何年で元が取れるのかをしっかり計算した上で、計画を立てる必要があります。
保険費
医療保険、生命保険、学資保険などさまざまな保険があり、いくつか併行して加入している人も多いでしょう。保険勧誘員の勧めのまま、何気なく入った…なんて人は特に見直しが必須です。たとえば独身の新入社員時代と、結婚して子供ができた後ではライフプランも全く違っており、必要な保険も変わってきます。保険は加入時のままにするのではなく、定期的な見直しが大事なのです。
保障内容が重複しているものや、現在のライフプランには不要な特約・保障があれば節約チャンスです。解約や他の保険プランに乗り換えることで、保険料の無駄を省くことができます。
格安SIMも活用!見直し効果大の「通信費」
固定費の中でも、通信費は特に見直しがややこしいといっていいでしょう。保険などは窓口でライフプランに合わせて各社を比較してくれるサービスなどがありますが、通信費はなかなかそうはいきません。しかし、もはや生活必需品である携帯やスマホ、インターネット料金の節約は家計への影響も大きいのです。年間数万円も節約できる可能性がありますので、プランの比較はややこしいですがぜひ取り組んでみましょう。
まず、携帯やスマホは、現在の加入プランに無駄がないかをチェック。不要なオプションはすべてはずし、通話時間に適したプランを選択します。家族間でキャリアを揃えて、家族通話を利用できるようにしておきましょう。
また、いま話題の格安SIMも要注目です。さまざまなキャリアが参入しており、たとえばデータ通信だけならなんと月額0円〜など、かなり通信料を抑えられる可能性があります。
また、インターネットを外出先でも使いたいという方は、家庭の固定回線を解約し、Wi-Fiルータへ変更するのも一手です。毎月の料金とあわせて、固定回線と比較して検討しましょう。
まとめ
固定費の見直しは、手続きなど面倒に感じる部分もあります。でもコツコツ日々の節約をするよりも、積み重なって大きな効果を生みやすいのです。上記を参考に、ぜひ一歩を踏み出して賢く節約してみてくださいね!